お雑煮は関東地方と関西地方ではどのような違いがあるの?日本全国のお雑煮事情を大公開!

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お雑煮は関東地方と関西地方ではどのような違いがあるの?日本全国のお雑煮事情を大公開!お正月といえば、おせち料理がパッと頭に思い浮かぶ方も多いと思いますが、もう1品忘れてはならないお正月メニューがあります。

それは「お雑煮」です。

お雑煮とは、お餅を主に仕立てた汁物であり、1年間の無事を祈って毎年お正月に食べる日本伝統の料理の1つです。

沖縄県を除く日本各地には、その地域独特のお雑煮が存在し、お餅のかたちや味わい、具材などが47都道府県で異なります。

今回は、関東地方関西地方に分けて、お雑煮の違いをご紹介したいと思います!

お雑煮とは?



お雑煮 / Norio.NAKAYAMA

関東地方と関西地方のお雑煮の違いをご説明する前に、お雑煮とはどのような料理なのかをご説明します。

お雑煮とは、お餅を主に仕立てた汁物とご説明しましたが、「雑煮」の語源がどのようなものかご存知ですか?

雑煮とは、煮雑(にまぜ)を語源に持ち、お下がりの様々な具材を煮合わせて作られたことが始まりだと言われています。昔の日本人は、お雑煮を食べる際に旧年の収穫や無事に感謝し、新しい年も豊作で家内安全でありますようにと祈りを捧げて食べていたそうです。

お雑煮の文化は、およそ180年間続いた室町時代の頃には既に広く行われており、当時はお餅ではなく、里芋が入っていたと記録されています。

江戸時代になると、お餅が庶民にも手に届く食材となり、北海道や沖縄県を除く各都道府県のお雑煮が里芋からお餅へと切り替わり、現在に至ります。


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関東地方と関西地方のお雑煮の違いとは?



お雑煮 / inazakira

室町時代から続くお雑煮文化ですが、現在では日本各地で個性豊かなお雑煮が食べられています。今まで沖縄県にはお雑煮は食べられておりませんでしたが、沖縄県らしい具材をたっぷり使用した独特な汁物がお正月などのお祝いで食べられています。

そんな日本各地で愛されているお雑煮ですが、関東地方と関西地方では、お餅のかたちはもちろん、具材や汁の味付けがまったく異なります。

では、関東地方と関西地方では、お雑煮にどのような違いがあるのでしょうか。

関東地方

関東地方のお雑煮は、透明感のある醤油ベースのすまし汁となっており、お餅は角餅が使われています。また、一部の関東地方ではお餅をこんがりと焼き色が付いた状態で使う場合もあります。

お雑煮の具材は、鶏肉をはじめ、かまぼこや小松菜、大根、人参、そして三つ葉など具だくさんなのが特徴です。

関東地方のお雑煮は、鎌倉時代から江戸時代にかけての文化が色濃く現れており、武家中心の東日本では「敵をのす」という縁起からのしもちをカットした角餅をこんがり焼いて使うのが一般的でした。

関西地方

関西地方のお雑煮は、乳白色の白味噌ベースのお汁となっています。

お餅は角の無い真ん丸な可愛らしいかたちをしており、具材は里芋、大根、人参などが使われています。

関西地方では、お餅を焼かずにコトコト煮込んで柔らかいのが特徴です。

関西地方のお雑煮は、別名「京都雑煮」と呼ばれており、お雑煮にも白味噌を使うのが一般的です。

お餅がお月様のように丸いのは、「円満」という意味が込められているからであり、奈良県では、豆腐やこんにゃくをお雑煮に入れ、お餅はきな粉をまぶして食べるのが主流となっています。奈良県では、五穀豊穣を願ってこのお雑煮スタイルになったと言われています。

まとめ


今回は関東地方と関西地方に分けて、お雑煮の違いについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

関東地方のお雑煮はガッツリ食べごたえのあるお雑煮となっており、関西地方のお雑煮は上品でホッコリとした独特な味わいを持つお雑煮となっています。

また、今回は大きく関東地方と関西地方の2つに分けてご説明しましたが、47都道府県ごとにお餅や具材、お汁の味付けが異なるため、機会がありましたら、47都道府県のお雑煮をご紹介したいと思います。


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  • 2015 11.28
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