日本三大菜漬け「野沢菜」「高菜」「広島菜」それぞれの違いとは?

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日本三大菜漬け「野沢菜」「高菜」「広島菜」それぞれの違いとは?

毎年8月21日になると、愛知県名古屋市郊外にある萱津(かやつ)神社にて「香の物祭」が執り行われます。

香の物とは、“お漬物“の別称であり、地域によって「香々」や「御香々」、「お新香」などと呼ばれています。“香”は味噌のことを指す言葉であり、むかしは“香”と付く語彙を持つ食べ物はお漬物のことを指していたと言います。ですが、関西地方を中心に、今では全国各地で「香=沢庵漬け」を指す言葉となっています。

また、新鮮な野菜の色彩を失わないように漬けられるお新香は、かつて浅漬けを意味する言葉として広まっていたのですが、現在では沢庵漬けを指す言葉として用いられています。

ところで、お漬物といえば、近年その土地ならではの食材を使って、塩や糠、味噌などに漬け込んで発酵させるご当地漬物がブームとなっています。

なかでも“日本三大菜漬け”として有名な野沢菜・高菜・広島菜は、栄養価が高く、アレンジの幅も広いと老若男女から高い支持を得ており、お漬物のお取り寄せランキングでは、常に上位にランクインしているほどです。

そこで、今回は話題の日本三大菜漬け「野沢菜」「高菜」「広島菜」それぞれの違いについてご紹介します。

野沢菜とはどんなお漬物?



野沢菜御飯 / shibainu

野沢菜とは、11月から2月に旬を迎える野菜であり、別名「信州菜」と呼ばれています。

野沢菜は、古くから長野県にある野沢温泉にて栽培されている野菜なのですが、現在では徳島県でも積極的に栽培が行われており、通年を通して出荷することができるようになったことから、明確な旬の時期が分かりづらい野菜のひとつとなってしまいました。

春になり可愛らしい黄色の花を咲かす野沢菜は、「お菜洗い」と呼ばれる野沢菜をキレイに洗浄し、塩漬けすることで乳酸発酵が行われ、飴色に変色してゆきます。私たちが普段見かける飴色の野沢菜は「本漬け」と呼ばれており、非常に酸化しやすいので、すぐに食べ切ってしまうことをオススメします。

浅漬けの野沢菜は、深い味わいを持つ本漬けとは異なり、シャキシャキとしたフレッシュな食感が感じられ、鯛のお刺身よりも旨いと呼ばれる一番引きが存在します。

野沢菜は、ごはんのお供としても優秀ですが、少量の油で炒めておむすびの具材にしたり、炒飯やパスタなどに混ぜ込むなどのアレンジも可能です。また、たんぱく質・食物繊維・ミネラル類を含む食材と共に摂取することで足りない栄養素を補うことも可能です。

野沢菜には、食物繊維・βカロテン・ビタミンC・カリウム・亜鉛・ナトリウム・マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれておりますので、生活習慣病を気にかける方にオススメの食材と言えるでしょう。

野沢菜の効果をより引き出すためには、日本茶と共に摂取するのがオススメです。日本茶には抗酸化作用が含まれておりますので、生活習慣病や老化の原因となる活性酸素をより強力に除去することが可能となります。


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高菜とはどんなお漬物?



高菜 / ayustety

高菜のお漬物といえば、熊本県で漬けられている「阿蘇高菜」が有名ですよね!阿蘇高菜は、阿蘇山のカルデラと冬の厳しい寒さによって、軟らかくしなやかに成り難いため、お漬物作りに向いており、塩分を控えめに漬け込んだ浅漬けと塩分多めでしっかり熟成させた古漬けの2タイプあります。

3月中頃から4月にかけて販売される新漬けは、とても香りが良くごはんとの相性が抜群であり、通年を通して販売されている古漬けは濃い味付けのため料理の具材として用いられています。

緑黄色野菜である高菜には、βカロテンや食欲増進作用を持つイソチオシアン酸アリル、ビタミンCなどが豊富に含まれており、さらにビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンK・葉酸・ビオチン・カリウム・カルシウムなども含有されておりますので、健康と美容に気を遣っている方にオススメのお漬物です。

広島菜とはどんなお漬物?



広島名産 広島菜 / Spiegel

「漬け菜の王様」と称される広島菜は、11月から1月に旬を迎える白菜の仲間です。歯切れの良さと山葵のような辛味が特徴の広島菜は、ごはんよりも酒の肴として人気の高いお漬物です。

広島漬けは、おむすびの具材として非常に人気の高いお漬物なのですが、焼きそばやパスタ、玉子焼きに炒飯などに加えてアレンジを楽しむのもオススメです。

広島菜には、ビタミンA・ビタミンC・葉酸・カリウム・カルシウムなどが豊富に含有されており、日本人の死亡原因の上位にランクインしている動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中の発症リスクを軽減し、さらに抗がん作用も有しておりますので、健康診断の結果があまり良くなかった方にオススメのお漬物と言えるでしょう。

まとめ


今回は日本三大菜漬け「野沢菜」「高菜」「広島菜」についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。日本におけるお漬物の歴史は、乾物と同じくらい古く、大和時代まで遡ります。

先人たちは、長期保存の効くお漬物を初めて見たとき、神様からの贈り物として尊び、諸病の免除や万病快癒の護符として用いたと言います。

ただし、お漬物は塩分が高めですので、いくら健康や美容に良いからと言って食べ過ぎてしまうと、逆に病気になってしまいますので、1日の塩分摂取量を守って正しく摂取してゆきましょう。


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  • 2016 09.07
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