突然ですが、タンパク質とはいったいどんな働きを持つ栄養素かご存知ですか?
タンパク質とは、人間の体を構成している内臓や筋肉、皮膚、爪それに髪の毛など全ての部位に存在する栄養素です。
タンパク質を含む食品や食材を摂取することによって、皮膚や筋肉など様々な部位に運ばれ、それらの組織を構成する原料となります。
また、身体機能のバランスを保つホルモンや酵素、神経伝達物質として機能したり、免疫力として働いたり、体内に必要な栄養素を運搬する役割も担っています。
では、様々な働きを行う万能栄養素のタンパク質ですが、どのような食品にどのくらい含まれているのでしょうか?
タンパク質を豊富に含む食材とは?
牛すじ肉 / Strolling
タンパク質を含む食材として有名なものは、お肉です。
その中でも特に100gあたりに含まれているタンパク質含有量が高いのが「牛すじ」です。その含有量は28.4gです。さらに脂質が5.0と低く、カロリーは156と平均のため、効率良く摂取することが出来ます。
日頃から食べているウインナーには13.2gしかタンパク質が含まれていません。ダイエットによく用いられる鶏のささみには23.1g含まれており、脂質が0.8gとかなり低い数値となっています。
魚介類では、マグロの赤身には26.5g、カツオには25.8gタンパク質が多く含まれています。
他にもカジキやアジ、サケ、サンマ、サバなどにも含まれているため、肉よりも積極的に摂取すると良いでしょう。
またタコも21.8gもタンパク質が含まれており、これはタイやブリに匹敵するほどです。
タンパク質を豊富に含む食品とは?
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タンパク質がたくさん含まれている主な食品は、乳製品や豆類が挙げられます。
乳製品で最もタンパク質を含んでいるのが牛乳です。200cc中6.0gのタンパク質が含有されています。しかし、カロリーが126kcalと高めなので、ダイエット中の女性にはオススメできません。
その反面、プロセスチーズはカロリーがプレーンヨーグルト並みの68kcalでタンパク質の含有量が4.5と高めなので、意外と食べられています。
豆類で最もタンパク質が含まれているのが枝豆です。なんと10gに11.6gも含まれています。
健康食品として名高い納豆には8.3g含まれており、カロリーも枝豆に比べ43kcalも低い100kcalとなっています。
ヘルシー食品として有名な豆乳には7.2gのタンパク質が含まれています。カロリーも納豆より若干低い92kcalとなっています。
タンパク質の種類について
タンパク質には動物性タンパク質と植物性タンパク質の2種類存在します。
動物性タンパク質は、主に肉や魚、乳製品などが属しています。植物性のタンパク質よりも不可欠アミノ酸の均衡が取れているので、安定して健康を維持することが可能です。
しかし、脂肪になりやすいという性質を持っているため、太りやすくなります。
植物性タンパク質は、大豆や大豆から作られる納豆・豆腐、それに味噌などが属しています。不可欠アミノ酸を摂取するという点には効率が非常に悪いですが、脂肪が付きにくいため太りにくい性質を持っています。
持久力を付けたい場合は植物性タンパク質、瞬発力を付けたい場合は動物性タンパク質がお勧めです。
タンパク質は人間にとって必要不可欠な栄養素です。しかし、太るのを気にして摂取を控えてしまうと、免疫力の低下や肌荒れ、慢性の筋肉痛などに陥ってしまいます。
逆にタンパク質を過剰に摂取してしまうと、腎臓に負担がかかり、腎臓の機能低下や腎障害を引き起こす危険性があります。
また、骨がもろくなり、ストレスも溜まりやすくなるため、タンパク質を摂取する際は体重1gあたり1gのタンパク質を摂取するのが1日の摂取量です。
自分の体重を知っておき、適度な運動と食事で健康を維持しましょう。