スーパーやデパートなどの精肉店でよく特売や激安セールといったサービスが行われますが、比較的安く手に入る牛ばら肉は主婦にとってとても重宝する食材の1つです。
牛ばら肉のトマト煮やバター炒め、ビーフシチューにアスパラ巻きなど煮込み料理から炒めもの、焼き料理と幅広いジャンルの料理に用いられます。
そんな牛ばら肉ですが、実は牛肉の中でも硬くて有名な部位の1つでもあります。
そんな牛ばら肉を柔らかくする方法は存在するのでしょうか?
牛ばら肉って牛のどの部位のお肉なの?
牛肉Party-7 / Alchemy™
牛肉には、サーロインやロースランプなどといった様々な種類の部位が存在します。
皆さんご存知のサーロインは、リブロースと呼ばれる肋骨の背肉部分の後ろにある柔らかくて牛肉の中でも最もバランスの取れた部位として人気があり、主にステーキに用いられます。
テンダーロインまたはフィレと呼ばれる部位はサーロインの内側に付いており、長くて細く脂肪分が少ないため非常に柔らかい上質な部位としてローストビーフやステーキなどに用いられます。サーロイン同様高価なお肉として知られています。
では、牛ばら肉は牛のどのあたりの部位に存在するのでしょうか?
牛ばら肉は、肩ばら肉やともばらとも言い、肩ばら肉は胸のあたりにある肉を指します。脂肪分を多く含んでいるのですが、若干硬いため、主に煮込み料理に用いられます。
ともばら肉は腹の部分にある赤身と脂肪が重なり合っている肉のため、若干硬いためこちらも肩ばら肉同様シチューやカレーなどの煮込み料理に用いられます。
硬い牛ばら肉を柔らかくして様々な料理に使用したい!
硬い部位のお肉はある食材に長時間漬け込むだけで柔らかくなります。
では、ある食材とはいったいどのような食材なのでしょうか?
牛乳
牛ばら肉を牛乳に漬け込むことで、サーロインのような柔らかいお肉に変貌します。バットやジップロックなどに牛乳を入れ、牛ばら肉を漬けます。 最低でも30分は漬けましょう。焼く前に牛乳を軽く拭き取るのを忘れないでください。
玉ねぎ
カレーやシチューなど煮込み料理を行う際に使用する玉ねぎにはお肉を柔らかくする成分が含まれています。玉ねぎをすりおろし、牛ばら肉にまんべんなくかけます。最低でも30分は漬けましょう。
大根
こちらも玉ねぎ同様すりおろして牛ばら肉の上にかけます。しかし、玉ねぎよりも長く漬け込まなければならないため、もし牛ばら肉を夕食に使用したい場合は晩御飯の準備をする2時間以上前から行うことをお勧めします。
炭酸飲料
牛ばら肉をビールなどの発泡酒やコーラやサイダーなどの炭酸飲料にひたひたになるまで注ぎ、10分ほど寝かせます。味が付着してしまう可能性があるため、主に煮込み料理を行う際に用いられる方法です。
フルーツ
キウイフルーツやリンゴなどといった果物には酵素が含まれており、すりおろした果物に牛ばら肉を15分間漬け込みます。しかし、15分以上漬け込むとお肉がボロボロになってしまうためよくありません。また、缶詰のフルーツでは効果を発揮せず、新鮮な果物で行う必要があります。そのため非常にコストパフォーマンスが悪く、あまり用いることはありません。
牛ばら肉を柔らかくしたいためには下処理も大切!
牛バラ小間焼肉 / Dakiny
筋が硬くてなかなか噛み切ることができない牛ばら肉ですが、下処理1つで全く変わります。
では、正しい牛ばら肉の下処理方法をご紹介したいと思います。
まず、牛ばらブロック肉をまな板に乗せ、丁寧に触っていきます。
すると一部分だけコリコリっとした感触が見つかるので、包丁でコリコリした部分を切断します。その後、先ほどご紹介した方法のいずれかで牛ばら肉を漬け込めば、柔らかいお肉へと変貌します。
硬くて敬遠されていた牛ばら肉ですが、下処理や漬け込むといったひと手間を加えるだけで全く違った舌触りへと変貌を遂げます。もしスーパーやデパートで牛ばら肉が安く購入することが出来ましたら、試してみてはいかがでしょうか。