日本にはキムチ鍋やすき焼き、しゃぶしゃぶ、湯豆腐などといった様々な鍋料理がありますが、最も頻繁に食べられている鍋料理が寄せ鍋です。
寄せ鍋は主に主婦や年配者の方々から愛されおり、その理由は冷蔵庫にある野菜やお肉を使って、手軽に作ることが出来るからです。また、市販されているスープの素を使えば、誰でも簡単に寄せ鍋が作れるという点も魅力的です。
そんな寄せ鍋ですが、実は作る際にルールがあることをご存知ですか?
今回は意外と知らない寄せ鍋のルールについてご説明したいと思います。
寄せ鍋のルール その1「使用する具材の数」
寄せ鍋 – Yosenabe / CoconutRyo
寄せ鍋といえば、冷蔵庫内を整理するために作られる鍋料理の1つですが、食べたいものを鍋に入れれば良いというわけではありません。
寄せ鍋を作る際は、最大で5種類までの具材を入れるというルールがあり、それ以上を越えてしまうと、寄せ鍋の味が定まらず、不思議な味のスープが誕生してしまいます。
B級グルメのような鍋料理を作りたいという方は5種類以上入れるようにし、それ以外の方は使用する具材は2種類から5種類の間に留めておきましょう。
寄せ鍋のルール その2「具材を入れる順番」
IMG_0637 / ivva
美味しい寄せ鍋を作るには、具材を入れる順番にもこだわりましょう。
1.まず、鍋が煮立ったら肉類や海鮮類を入れます。肉類や海鮮類を先に入れることでスープにアクセントとなる出汁を染み出させるのです。
2.次に牛蒡や里芋などの火が通りにくい根野菜を入れます。出来れば、牛蒡⇒里芋⇒蓮根⇒人参といった順に火の通りが悪い根野菜から入れてゆくと失敗しません。
3.根野菜を入れたら、次はかたちの崩れやすい豆腐や椎茸などを入れます。椎茸はこの工程よりも前に入れてしまうと椎茸の旨味が全て外へ流れ出てしまうため、このタイミングで入れるようにしましょう。
4.最後に牛肉や葉野菜を入れるのですが、「あれ?さっき肉類入れたじゃん!」と思われる方もいらっしゃるかと思います。1で入れる肉類は鶏肉のことを指しており、火が通り過ぎて硬くなってしまう牛肉などの肉類は最後まで入れずに残しとくのがポイントとなります。また、白菜の柔らかい部分や春菊、えのき茸などは火が通りやすいため、すぐに崩れてしまうため、出来るだけ食べる直前に入れるようにしましょう。
寄せ鍋ルール その3「具材を入れる場所」
今日は寄せ鍋を作ってもらいました! / Lucy Takakura
鍋料理は中心に近ければ近いほど火が当たりやすくなり、水流が激しくなります。そのため煮崩れしてしまう具材を中心に入れないように注意しましょう。
また、追加で新しい具材を入れる際は鍋の端からゆっくり入れるのがポイントです。
白滝や春菊は肉を硬くする作用がありますので、ネギや椎茸といった野菜で肉を守るようにすると硬くなりにくくなります。
まとめ
いかがでしたか?
寄せ鍋は使用する具材に厳しいルールはないものの、作り方に関しては細かいルールがきちんとありますので、覚えておくことをオススメします。
今年の冬は是非美味しい寄せ鍋を食べて一家団欒を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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