バーベキューにホームパーティなど大人数で集まる際に必ず登場するチーズ料理の定番「チーズフォンデュ」は、味の落ちた古いチーズを白ワインなどで煮込んだ家庭料理であり、スイスを中心にアルプス山脈の山岳部やその周辺の地域に伝わる郷土料理の1つです。
さて、そんなチーズフォンデュですが、ただチーズを溶かせばいいというわけではありません!チーズが溶けなかったり、分離してしまったりなど馴れていない方が作ると大失敗してしまう難しい料理なのです。
そこで、今回はチーズフォンデュの作り方と失敗してしまった原因や疑問を紹介します。
おいしいチーズフォンデュの作り方&失敗しないコツ
Chocolate Train Swiss Montreux Gruyère / Norio.NAKAYAMA
まずは、チーズフォンデュのおいしい作り方をご紹介します。
材料【2人から3人前】
・グリエール:200g
・エメンタール:100g
・辛口の白ワイン:150cc
・コーンスターチ:小さじ2杯
※片栗粉でも代用可能
・ニンニク:1片
・胡椒:少々
・ナツメグ:少々
・キルシュ:お好みで大さじ1杯
作り方
①グリエールやエメンタール(チーズ)は、溶けやすいようにすりおろすもしくは、細かくカットします。
②すりおろしたチーズにコーンスターチをまぶして全体に馴染ませるように混ぜ合わせます。
③ニンニクの切り口をフォンデュ鍋の内側にこすり付け、香り付けを行います。
④鍋にワインを注ぎ、火にかけてアルコール分を飛ばします。
⑤沸騰したら中火にし、チーズを3回ほどに分けて投入します。
※溶けたら入れるを3度繰り返します。
⑥しっかりチーズが溶けたら、味を整えるために胡椒とナツメグ、お好みでキルシュを加えて、軽くかき混ぜたら完成です。
⑦卓上コンロで温めながらお好みの具材を入れて熱々のうちにお召し上がりください。
チーズフォンデュが失敗してしまった原因や疑問
Chocolate Train Swiss Montreux Gruyère / Norio.NAKAYAMA
チーズフォンデュが失敗してしまった原因や疑問をまとめてみました。
チーズが溶けない…。
チーズが溶けない原因は3つあります。
1.ワインがしっかり温められていない。
冷たいワインの中にチーズを入れてしまうと、ワインが温まるより先にチーズが溶けてしまうため、チーズがくっついてしまうことがあります。しっかりワインを温めてからチーズを数回に分けて溶かすようにしましょう。
2.チーズの量が多い。
ワインとチーズは、水と油なので、バランスが乱れると分離してしまいます。温めたワインを少量加えて伸ばしてゆくようにしましょう。
3.チーズをドバっと入れてしまった。
温めたワインにドバっと一気にチーズを入れてしまうと、チーズが溶けません。必ず数回に分けて淹れるようにしましょう。
チーズが分離しちゃった!
コーンスターチもしくは片栗粉を刻んだチーズの上にまんべんなくまぶし、しっかり馴染ませていないと、分離する確率がググッと上昇します。
作っている間に分離の兆候が現れた場合は、鍋を火にかけた状態で、少量のワインもしくは水で溶いたコーンスターチまたは片栗粉を加えて、しっかりかき混ぜることで改善されます。
子どもと一緒に楽しみたい!
ワインを1度沸騰させることで、アルコール分を飛ばすことができますが、妊娠中や授乳中の方や未成年の方と共にチーズフォンデュを愉しみたい場合は、ワインを牛乳に代えることでおいしく召し上がることができます。
牛乳でチーズフォンデュを作る場合は、沸騰する直前でチーズを入れるのがポイントです!
赤ワインで代用できる?
赤ワインでもチーズフォンデュを作ることは可能です。
ですが、赤ワインによってチーズが染まってしまいますし、赤ワイン独特の風味が強烈に感じるため、出来れば辛口の白ワインで作ることをオススメします。
キルシュって何?
キルシュとは、さくらんぼから作られた蒸留酒のことです。
本場スイスのチーズフォンデュを味わいたいという方はキルシュを加えることをお勧めしますが、キルシュが無いという場合は、ブランデーやグラッパ、カルバドスなどを加えることで代用可能です。
チーズフォンデュのチーズは何がオススメ?
基本的にはチーズならば何でもOKです!ナチュラルチーズは溶けるので、お中元やお歳暮でチーズを頂いた際はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
しかし、プロセスチーズやスモークチーズは溶けないので避けましょう。また、ヤギのチーズは避けた方が無難です。
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