今年も寒い冬がやってきました!
早いところでは既に雪が降っており、霜が降りている地域もあります。
そんな寒い冬に欠かせないのが「オニオングラタンスープ」です。
飴色になるまでじっくりと炒めた玉ねぎに特製のブイヨンを加え、陶器製の器に注ぎ、スライスしたフランスパンと粉チーズを乗せてオーブンでこんがり焼いたオニオングラタンスープはこんがり焼けたチーズのトロトロ食感と玉ねぎ&ブイヨンをじっくりコトコト煮込んで生まれる旨味がフランスパンにたっぷり染み込むため、心と身体を芯から温めることができ、ほっこりと優しい気持ちにさせてくれる朝食に最適なスープ料理です。
実はこのオニオングラタンスープ、和製英語だったってご存知ですか?
オニオングラタンスープとは、「Onion」・「Soup」・「Gratin」のそれぞれの単語をくっつけた料理です。元々西洋料理の1つに玉ねぎをたっぷり使用したオニオンスープというスープ料理があり、日本では玉ねぎスープと呼ばれ、親しまれていました。
現在私たちが食べているオニオングラタンスープは、フランスで古くから食べられている「Soupe à l’oignon gratiné(スーパ・ロワニョン・グラティネ)」というスープ料理が起源と言われています。しかし、このオニオングラタンスープ、実はとっても手間暇のかかるスープ料理のため、忙しい朝に作るのはとってもたいへんです!
そこで、今回は冬の定番であるオニオングラタンスープの簡単+時短レシピをご紹介したいと思います♪
オニオングラタンスープをおいしく作るコツとは!?
オニオングラタンスープ / Jun Kaneko
オニオングラタンスープを簡単+時短で作るレシピをご紹介する前に、オニオングラタンスープをおいしく作るコツをご紹介します。
オニオングラタンスープは、フランスにある玉ねぎの一大産地として有名なリヨンで誕生した料理です。
リヨンでは、玉ねぎを飴色になるまでバターでじっくり炒め、ブイヨンを注いで長時間コトコト煮込こみ、カリカリにトーストしたフランスパンの輪切りをスープ皿に乗せ、長時間煮込んだスープを注ぎ、その上からエメンタールチーズやグリュイエールチーズ、パルメザンチーズなどをパパッとまぶして食べる「Soupe à l’oignon」が有名でした。
それが、フランスの首都・パリに伝わり、グラタンのようにオーブンでこんがりと焼き上げる現在のスタイルに変わったのです。
オニオングラタンスープのおいしさの秘訣は、主役である玉ねぎを長時間じっくり炒め、甘みと旨味を引き出すことがポイントです。
オニオングラタンスープは玉ねぎのみのシンプルな料理なので、玉ねぎの炒め具合で香りや味わいが大きく変わります。
飴色になるまで炒められた玉ねぎは「西洋の鰹節」と呼ばれており、オニオングラタンスープだけではなく、様々な料理に活用されます。
しかし、玉ねぎを飴色になるまで炒めるには長い時間と高額なガス代がかかってしまうため、食べたいけど諦めるといった方々も大勢いらっしゃいます。
そこで、忙しい方でも安心して作れる短時間&ガス代節約が可能な絶品オニオングラタンスープを作る方法をご紹介します。
所要時間20分!シェフ直伝の簡単&時短オニオングラタンスープレシピ
オニオングラタンスープ / hirotomo
オープレジール・ド・ラ・ターブルのシェフ 坂本博昭氏がたった20分で作れる絶品オニオングラタンスープの作り方をご紹介していたので、ここでご紹介したいとおもいます!
材料
カゴメ オニオンソテースライス30:150g
水:600g
ブイヨンキューブ:2個
・塩:少々
・胡椒:少々
・パゲットスライス:8本
・オリーブオイル:適量
・ニンニク:1/2片
・ラクレット:90g前後
※ラクレットはグリュイエールチーズのピザ用でも代用可能です。
作り方
【事前準備】バゲットを7mm幅にスライスし、8枚用意します。
①鍋に■の材料を入れて火にかけ、10分間煮込みます。
②煮込んでいる間に塩と胡椒で味見をしながら味を整えてゆきます。
③スライスしたバケットにオリーブオイルを軽く振りかけたら、オーブンまたはトースターでカリカリに焼いてゆきます。
④焼き上がったら熱が冷めないうちにニンニクをこすり付けて香り付けします。
⑤耐熱容器に煮込んだスープを注ぎ、香り付けをしたバケットとチーズを乗せてトースターもしくはオーブンで軽く焼き色が付くまで焼きます。
※230度で5分ほどを目安にしてください。
電子レンジを活用した簡単+時短オニオングラタンスープレシピ
もっと簡単に作りたいという方は、万能家電製品「電子レンジ」を活用しましょう!
材料
・玉ねぎ:1個
・フランスパン:4切れほど
・バター:10g
※マーガリンでも代用可能
コンソメ:小さじ2杯+1/2杯
水:400ml
塩と胡椒:適量
・とろけるチーズ:2枚ほど
作り方
①玉ねぎを繊維に沿って極めて薄くスライスし、耐熱容器に入れてラップをかけて600wの電子レンジで3分30秒加熱します。
②鍋にバターもしくはマーガリンを入れて溶かし、温めた玉ねぎを飴色になるまで弱火でおよそ20分間炒めます。
③フランスパンにとろけるチーズを乗せ、オーブントースターでこんがりと軽く焦げ目が付くまで焼きます。
④鍋に水とコンソメを加え、塩と胡椒で味を整えたら、煮立たせます。
⑤耐熱容器にスープを注ぎ、事前に焼いておいたパンを乗せれば完成です!
玉ねぎを事前に温めておくことで炒める時間をカットしています。さらに、パンを焼いておくことで、オーブンで焼き上げる時間を無くしたため、30分ほどで完成することができます。
まとめ
いかがでしたか?
オニオングラタンスープは、明治時代にフランスからやってきたスープ料理です。日本を代表する文豪の1人 三島由紀夫氏や世界的に有名なアメリカの女優 マリリン・モンローも愛したスープとして有名な料理です。
世界中の人々から愛されるオニオングラタンスープはとても作るのがたいへんですが、今回ご紹介したレシピを基にこれから朝の定番メニューとして毎朝作ってみてはいかがでしょうか。
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