北海道グルメの定番「カニ」は、冬に旬を迎えると思っている方も少なくないのではないでしょうか。
カニの旬は冬というのは、正しくもあり、誤りでもあります。ぶりやかつおなどの海鮮類には明確な旬の時期がありますが、カニは春に旬を迎えるものもいれば、秋に旬を迎えるものなど種類や生息地などによって同じカニでも旬の時期が異なります。
なので、必ずカニは冬に旬を迎えるというわけではありません。
今回は、カニの旬や生息地をご紹介しつつ、絶品カニパスタのレシピをご紹介したいと思います♪
毛ガニの旬&生息地と絶品パスタレシピのご紹介
毛ガニ / Sekikos
毛ガニが日本国内で食べられるようになったのは戦後のことです。
毛蟹といえば、冬のイメージが強いですが、実は1年中どこかの漁港で水揚げされているカニなのです。
毛ガニの旬は、春はオホーツク海・夏は内浦湾・秋は釧路及び根室沿岸・冬は日高沖及び十勝沿岸となっています。また、岩手県でも毛ガニが水揚げされており、旬は12月から翌年の3月までとなります。
現在北海道では、毛ガニは甲長8cm以上のオスのみ漁獲許可が下りているため、メスの毛ガニは食べることができません。
では、毛ガニを使った絶品パスタレシピをご紹介します。
毛ガニを使った絶品クリームパスタ
材料
・毛ガニ:1匹
・トマト:小1個
・玉ねぎ:1/4個
・ニンニク:2片
・魚介の固形スープ:適量
・生クリーム:100cc
・オリーブオイル:適量
・ジン:適量
・胡椒:適量
・ローリエ:適量
・リングイネ(パスタ):400g
作り方
【注意事項】リングイネはアルデンテに茹でます。
※ミネラルたっぷりの天然水で茹でた方が、コシが強くなるのでオススメです。
①毛ガニが冷凍されている場合は、調理時間の4時間前には冷凍庫から取り出し、新聞紙に包んで甲羅を下向きにして自然解凍させます。
②この段階でパスタを茹でる準備を始めます。トマトを粗めのみじん切りにし、ニンニクと玉ねぎ、ローリエがみじん切りにします。
③毛ガニを捌き、カニ味噌をお皿に取って置き、それ以外の身をまとめて取り出しておきます。
④身やカニ味噌を取り除かれた甲羅や殻を小鍋に入れ、ネイリーフを入れて茹でてゆき、煮詰めてから越して、特製のブイヨンを作ります。
⑤温める前のフライパンにニンニクと玉ねぎ、ローリエを入れ、オリーブオイルで焦がさないように弱火でじわじわと炒めます。
⑥時間を見計らい、ここでようやく塩をひとつまみ入れて、パスタを茹で始めます。
⑦トマトをフライパンに入れたら、ほぐした毛ガニの身も入れます。
⑧ジンを少量加え、フランベし、特製のブイヨンを100cc加えます。
⑨すぐに生クリームを100cc注ぎ、魚介の固形スープを刻んで味を整えます。
⑩カニ味噌を加えて和えます。
⑪茹で上がったパスタの湯を切り、⑩の中に一気に入れて絡めたら完成です。
手際の良さが重要なので、後半は迅速に進めてゆきましょう!
タラバガニの旬&生息地と絶品パスタレシピ
タラバガニ / ryumu
タラバガニは「カニ」という名前が付けられていますが、実はヤドカリの仲間です。そのため、他のカニに比べると脚が1対少ない8本となります。
産卵期が4月から6月のため、北海道では漁獲地域にもよりますが、主に1月から5月、9月から10月にかけて旬を迎えます。
日本で販売されているタラバガニの95%以上が海外産であり、なかなか国内産のタラバガニを購入することができません。また、タラバガニによく似たアブラガニをタラバガニとして販売しているお店もあるので、ご注意ください。
では、タラバガニの絶品パスタの作り方をご紹介します。
タラバガニを使ったヘルシーな豆乳クリームパスタ
材料
・タラバガニ:脚3本分の身
・フェットチーネ:240g
・オリーブオイル:大さじ1杯
・ニンニク:1片
・味噌:大さじ1杯
・豆乳:250cc
・バター:10g
・カレー粉:小さじ1/2杯
・食塩:適量(パスタを茹でる用)
・イタリアンパセリ:飾り用
作り方
①タラバガニの足から身を取り出します。
②お湯を沸かし、塩を入れてフェットチーネを茹でてゆきます。
③フライパンにオリーブオイルとニンニクのみじん切りを入れ、温めます。
④カレー粉とバターを加え、軽く炒めたら、豆乳を注ぎます。
⑤さらに、味噌を加えて解き解し、パスタの茹で汁を大さじ1杯加えたら、タラバガニのみを加えて、しっかり揺すって合わせます。
⑥茹で上がったフェットチーネを⑤へ加え、ソースとパスタがしっかり合えたら完成です。
ズワイガニの旬&生息地と絶品パスタレシピ
Kani-kaiseki(Mikunionsen-fukui) / PYONKO
ズワイガニといえば、日本各地で漁獲されており、各地域でブランド化されている有名なカニです。
新潟県以北の海域に生息するズワイガニは10月から翌年の5月が旬となっており、富山県以西の海域に生息するズワイガニはメスならば11月から翌年1月、オスならば11月から翌年3月までが旬となります。
北海道で水揚げされるズワイガニの旬は4月から5月の春先なので、ズワイガニを購入する方は産地によって旬が変わることを覚えておくことをオススメします♪
では、ズワイガニを使った絶品パスタレシピをご紹介します。
ズワイガニのペペロンチーノ
材料
・茹でたズワイガニ:100g
・スパゲッティ:180g
・レタス:3枚
・鷹の目:1本
・ニンニク:1片
・食塩:適量
・黒胡椒:適量
・オリーブオイル:大さじ2杯
作り方
①大きめの鍋に水を入れて沸かし、分量外の食塩を加えてスパゲッティを入れて茹でます。
※スパゲッティの茹で汁は少量残しておきます。
②レタスは食べやすいサイズにちぎり、鷹の目は小口切り、ニンニクはすりおろします。
③フライパンにオリーブオイルとニンニク、鷹の目を入れて、点火し、ニンニクがこんがりとしたきつね色になるまで弱火で炒めてゆきます。
④茹で汁を少量加え、茹でたスパゲッティを加えて、食塩や胡椒で味を整えてゆきます。
⑤スパゲッティにしっかり絡ませたら、ズワイガニとレタスを加えて和えます。
⑥火を止め、器に盛れば完成です。
フライパンは常に汁気がある状態を保つことがおいしく作るコツですので、茹で汁を加えながら、スパゲッティを絡めることがポイントです♪
花咲ガニの旬&生息地と絶品パスタ料理
R0014998 / yoppy
花咲ガニは、根室で漁獲されているカニですが、タラバガニ同様ヤドカリの仲間です。
花咲ガニは根室沖の限られた地域でのみ生息しているため、幻のカニと言われています。
釧路では3月から7月、根室では7月から9月にかけて旬を迎えます。
花咲ガニは別名「こんぶガニ」と呼ばれ、天然の昆布が生えている海域に生息しています。
では、花咲ガニの絶品パスタをご紹介します。
プチプチ食感が堪らない!花咲ガニの外子パスタ
材料
・メスの花咲ガニから採れる外子
・お好みのスパゲッティ
・小松菜や白菜などの野菜
作り方
①使用したい野菜を細かくカットし、しっかり水を切っておきます。
②スパゲッティはたっぷりのお湯に食塩をひとつまみ加えて、茹でておき、冷水で洗って水気を切っておきます。
③フライパンで野菜を炒め、パスタを投入します。
④塩と胡椒で味付けを行ったら、出汁醤油で和風パスタ風に仕上げてゆきます。
⑤本だしを隠し味にパラパラと加え、軽く合えたら、花咲ガニの外子をほぐしながら加えて、軽く炒めます。
⑥外子がパスタにまんべんなく絡んだのを確認したら完成です。
外子を加えたら、炒めすぎないようにご注意ください。
たらこパスタのようなプチプチ食感が堪らないので、花咲ガニのメスを購入したら、是非1度お試しください。
まとめ
今回は日本でたいへんポピュラーなカニを使った絶品パスタのレシピをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
これから冬になり、各地でカニが販売されるかと思いますが、カニの旬をしっかり見極めて、おいしいカニを購入しましょう!