12月から翌月の1月にかけて旬を迎える出世魚「鰤(ぶり)」は、照り焼きやぶり大根、竜田揚げにしぐれ煮など晩ごはんのおかずや酒の肴として大活躍する冬の味覚です。
ぶりといえば、12月から富山県氷見漁港にて水揚げされる氷見寒ぶりが最も有名ですが、近年夏に旬を迎える養殖された「黒瀬ぶり」も注目を集めています。
黒瀬ぶりは、夏に味が落ちるぶりを冬のぶりの味わいに近付けるように人の手で徹底管理されて成長した養殖ぶりで、日本の養殖魚トップの生産量を誇ります。
黒瀬ぶりの登場によって1年を通しておいしいぶりが食べられるようになった日本では、脂がたっぷり乗ったぶりを味わうことができるシンプルな塩焼きにして食べるのが流行となっています。
そこで、今回はブリ独特の臭いをキレイサッパリ取り除く下処理の方法と絶品ブリの塩焼きレシピをご紹介したいと思います。
ぶり独特の臭いを消す下処理方法とは?
ブリ / kohrogi34
ぶりは、とってもおいしいアジ科の魚ですが、独特の臭いを持つため、しっかり下処理を行ってから調理する必要があります。
では、ぶりの塩焼きを作る際は、どのような下処理を行うと良いのでしょうか?
ブリの臭みを消す方法
1.ぶりの切り身を数枚用意し、綺麗に並べます。
2.ぶりの切り身の上に塩を適量振ったら、その上からさらに日本酒を振りかけます。
3.20分間冷蔵庫へ入れます。
4.20分後、冷蔵庫からぶりを取り出し、水道水で表面を優しく洗い流し、キッチンタオルなどで水気をしっかり取り除きます。
ぶりの生臭さをしっかり取り除きたい場合
1.ぶりの切り身をバットに並べ、塩をまんべんなく振りかけ、15分間放置します。
2.15分後、事前に沸かしておいた熱湯にぶりをサッと湯通しし、冷水に取ります。
3.指の平でぶりの表面を優しく洗い、うろこやぬめりをしっかり取り除きます。
※この方法は主にぶり大根など煮物にぶりを使用する際に用いられますが、どうしてもぶりの臭いが気になるという方はこの方法をご活用下さい。
頬っぺたが落ちそうなほど絶品ぶりの塩焼きの作り方!
grilled yellowtail / [cipher]
ぶりの下処理が完了しましたら、ぶりの旨味をたっぷり感じることができる絶品塩焼きレシピをご紹介したいと思います!
脂がたっぷり乗ったぶりは照り焼きやぶり大根にするよりも、ぶりの旨味を最大限引き出せるシンプルな塩焼きがオススメです。
では、作り方をご紹介します。
ぶりの塩焼きレシピ
材料
・ぶりの切り身:人数分
・お好みの食塩:適量
作り方
①ぶりの切り身に分量外の食塩をまぶし、30分間そのまま放置します。
②ぶりから余分な水分が出ているのを確認したら、ぶりの表面に現れたぬめりを水でキレイに取り除きます。
③洗ったぶりは、キチンペーパーなどで表面の水気をしっかり取り除いておきます。
④ぶりにお好みの食塩を適量まぶし、網を使って焼いてゆきます。
※網に油(分量外)を塗っておくと切り身がくっつかなくなるのでオススメです!
⑤ぶりは中火でじっくり焼いてゆき、中まで火が通ったのを確認したら、最後の仕上げに強火でサッとこんがりとした焼き色を付けて完成です。
火を通し過ぎると、せっかくのブリの脂が流れ落ち、パサパサになってしまうため、表面に水分が残っているうちに焼き上げましょう。最後の仕上げはぶり自身の脂で焼き色を付けるイメージで焼いてゆきます。
まとめ
今回はブリ独特の臭いをキレイサッパリ取り除く下処理の方法と絶品ブリの塩焼きレシピをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
ぶりの塩焼きは、フライパンでもグリルでもオーブンでも作ることが可能です。ご自身の得意な料理道具を使っておいしいぶりの塩焼きを作ってみてはいかがでしょうか♪