フランスの家庭料理の定番「Pot-au-feu(ポトフ)」は、牛肉やソーセージなどを大きめにカットした玉ねぎやニンジン、セロリなどお好みの野菜と共にじっくりコトコト煮込んだ料理です。
味付けは塩や黒コショウなどの香辛料を使っているので、とってもシンプルで優しい味わいがします。
日本でポトフを食べる際にやりがちなのが、具材とスープを1皿に盛ってしまうことです。本場フランスでは、スープはスープ皿に注ぎ、大きめの具材は食べやすいサイズにカットしてから、お皿に盛り付け、マスタードや塩を添えて食べるのが正しいポトフの食べ方となっています。
ポトフとは?
今夜はポトフ #dinner / is_kyoto_jp
ポトフとは、フランス語で「火にかけた鍋」という意味を表し、特にこれと言って決まったレシピが無いため、家庭毎に香りや味わいが異なります。
そのため、冷蔵庫に余っている食材や賞味期限の近い食材を使ってポトフを作るお母さん方も大勢おり、日本では主婦の味方として大活躍しています。
そんなポトフですが、具材を大きめにカットするので非常に煮込み時間が長く、手間暇のかかる料理なのです。しかも、具材を小さくカットしてしまうと野菜が柔らかくなり過ぎてしまいますし、反対に大き過ぎると火が通りにくくなってしまうので、カットする食材の大きさはとても重要になります。
そこで、今回はポトフをおいしく作るための野菜の選び方と切り方をご紹介したいと思います。
ポトフにオススメの野菜とは?
野菜たっぷりで栄養満点な優しいフランスの家庭料理「ポトフ」は、冷蔵庫にある食材で作ることができる煮込み料理です。
しかも、嬉しいことにポトフの材料は決まったものがないので、野菜室に残っている食材ならば何でも使用することが出来ちゃいます。
そこで、今回はポトフに入れるとおいしいオススメの野菜をご紹介したいと思います!
白菜
鍋料理の定番食材「白菜」は、水分がたっぷり含まれているので、ジャガイモやニンジン、たまねぎなどの他の野菜たちと一緒に煮込むことで美味しくなります。
ジャガイモ
ホクホク感が堪らないジャガイモは、煮込み料理に定番です。ビタミンCも豊富に含まれているので、美容効果が得られます。
ブロッコリー
ジャガイモ同様、ビタミンCがたっぷり含まれています。シチューなどにもよく使われる煮込み料理の定番食材の1つなので、ポトフにもオススメです。
セロリ
食物繊維&カリウムが豊富に含まれているセロリは、お通じやむくみの改善に効果的です。セロリは本場フランスのポトフでも使われているので、ポトフとの相性は抜群です。
ニンニク
ベーコンなどに含まれるビタミンB1の吸収を促進させるニンニクはストレスを蓄積させないようにする働きがあるので、ポトフのほっこりする優しい味わいにぴったりです。
ポトフに使う野菜の切り方
ポトフ仕込み / dreamcat115
ポトフは長い時間かけて煮込んで作られる料理です。そのため、具材として使用する野菜たちは大きめにカットして、じっくり中まで火を通して作るのがポイントです。
ですが、長時間煮込むための時間が確保できない方やガス代が心配というお母さんも多いはず!
そこで、時短で作れる絶品ポトフの作り方&野菜の切り方をご紹介します。
時短で作れるポトフ!
材料
・厚切りのベーコン:100gから150gほど
・ウインナー:4本
・メークイン:2個
・ニンジン:1本
・玉ねぎ:1個
・セロリ:1/2本
・ブロッコリー:1/2房
・キャベツ:1/2玉
・ニンニク:1片
・ブーケガルニ:1袋
・コンソメまたはブイヨン:大さじ1杯
・オリーブオイル:適量
・食塩:お好み
・粗挽き胡椒:お好み
※野菜はお好みで用意してください。コンソメやブイヨンなどの洋風だしは味を整えるために使用しますので、大さじ1杯以上でも構いません。
作り方
①白菜とキャベツはそのまま使用するので、カットしません。
②ジャガイモや玉ねぎはカレーに使うときよりも少々大きめにカットし、ブロッコリーはゴロっとした感じで大きめに分けておきます。
③人参は縦に2等分したら、さらに2つにカットして、4分割にします。セロリもザックリカットしておきましょう。
④鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて香りを出したら、厚切りのベーコンとウインナーを炒めてゆきます。
⑤キャベツを丸ごと入れ、続けて玉ねぎとセロリを入れたら、ブーケガルニ・水・コンソメもしくはブイヨンを少々加えます。
⑥沸騰したら、弱火で5分間煮込み、電子レンジで柔らかくしておいたジャガイモと人参を加えて、さらに10分間煮込みます。
⑦最後にブロッコリーを加え、3分間煮込みます。
⑧3分後、食塩と粗挽き胡椒で味を整出たら完成です。
セロリが苦手な方は、やや時間はかかりますが、こちらのレシピを参考にポトフを作られてはいかがでしょうか?
セロリ⇒白ネギに変更!ポトフの作り方
材料
・ソーセージ:4本
・玉ねぎ:1個
・白ネギ:1本
・人参:1/2本
・ブロッコリー:4房
・ジャガイモ:2個
・白ワイン:100ml
・水:800ml
・固形ブイヨン:1個
・ローリエ:1枚
・粒胡椒:小さじ1杯
作り方
①ソーセージに斜めの切り込みを入れておき、玉ねぎは縦半分にカットしたら、さらに縦半分にカットします。
②白ネギは4等分にし、人参は表皮を剥いて斜め半分にカットします。
③ジャガイモは表皮を剥いて半分にカットし、ブロッコリーは塩を入れて煮立たせたお湯でサッと茹でてザルにあげておきます。
④鍋にソーセージと玉ねぎ、にんじんを入れ、白ワイン・水・固形ブイヨン・ローリエ・粒胡椒と共に強火で煮てゆきます。
⑤煮立ったら弱火にし、灰汁を取り除きながら40分間煮込みます。
⑥40分後、ジャガイモと白ネギを加え、さらに20分間煮込みます。
⑦20分後にブロッコリーを入れ、ふたをし、味を含ませたら、塩と胡椒で味を整えて完成です。
まとめ
今回はポトフをおいしく作るための野菜の選び方と切り方をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
ポトフは病弱で小食だったポーランドの作曲家・ショパンも愛した料理でもあります。
ココロとカラダを芯からポカポカ温めてくれる素朴で懐かしい味わいのポトフを食べて、今年の冬を健康的に乗り切ってみてはいかがでしょうか。
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