鍋料理に吸物、天麩羅にお刺身など幅広い和食料理の薬味として用いられる人気の柚子胡椒は、柚子の爽やかな香りとピリリと香辛料の辛さが癖になる大人気の万能調味料です。
どんな料理とも相性抜群な柚子胡椒ですが、その成分にはいったいどのような効果や効能が含まれているのか気になりますよね!
そこで、今回は柚子胡椒の知られざる健康パワーをご紹介したいと思います。
柚子胡椒とは?
柚子胡椒 / omoon
柚子胡椒の秘められた健康パワーをご紹介する前に柚子胡椒とはどういった食べ物なのかをご紹介します。
柚子胡椒は九州地方発祥の薬味です。
柚子胡椒発祥地は福岡県の英彦山周辺発祥という説や大分県の日田市発祥説などがあり、はっきりと判明していませんが、最も有力な説は大分県の日田市発祥説と言われています。
大分県の日田市にある津江地域では古くから柚子の栽培が行われており、旧天瀬町及び津江地域では収穫された柚子を用いて家庭毎にオリジナルの柚子胡椒を作っていたそうです。
柚子胡椒が初めて市場に姿を現したのが1950年頃です。
今までは九州地方まで足を運ばなければ購入出来なかった柚子胡椒が全国各地のスーパーやデパートなどで販売されるようになり、現在では生姜やわさびなどと共にチューブのパッケージに入れられて販売されるなど身近な調味料となっています。
今では、和食だけでなく、フレンチ料理やイタリア料理、さらにはスナック菓子やチョコレートなど様々な場面で用いられており、幅広い世代の方々から親しまれています。
柚子胡椒に秘められた健康パワーとは?
豊かな柚子の香りとピリッとした辛さで和洋折衷様々な料理に用いることが出来る柚子胡椒には、いったいどのような効果・効能があるのでしょうか。
柚子胡椒は「胡椒」という名称が付けられていますが、胡椒は一切含まれておらず、柚子と唐辛子、塩の3つの食材を用いて作られています。
なぜ、胡椒が使われていないのに柚子胡椒なのかと言いますと、九州地方では青唐辛子のことを胡椒と呼ぶからです。
柚子胡椒の栄養成分などはインターネット上でもあまり公表されておらず、どのような効果・効能を有するのかご存知無い方も多いかと思います。
柚子胡椒は100gあたり133Kcalとなっており、大さじ1杯(18g)あたり24Kcalとなります。栄養価も低く、腹持ちもしません。
ですが、ビタミンEやビタミンC、ビタミンB6などのビタミン類やナトリウム、カリウムなどのミネラル類が多く含有されています。
特に脂溶性のビタミンEと体内の水分量を正常に保つために必要不可欠なナトリウムの含有量がずば抜けて高く、若返りのビタミンとして知られるビタミンEは粘膜の保護と血流促進作用と共に、お肌の酸化を防ぎ、老化の進行を抑制させる働きがあります。
しかし、ナトリウムは過度に摂取してしまうと高血圧や癌などの生活習慣病を招く可能性があるので注意が必要です。
ですが、柚子胡椒には青唐辛子が含まれているので、青唐辛子の辛み成分によって過度な摂取は出来ないかと思います。
柚子胡椒小さじ1杯(5g)ほどならば一般的なお味噌汁の塩分濃度と同じ1gから1.5gほどですので、心配する必要はないかと思います。
柚子胡椒の作り方
Yuzu hot paste (yuzu kosho) / 305 Seahill
柚子胡椒は材料さえ揃えばご自宅でも簡単に作ることが出来ます。
そこで、最後に柚子胡椒の作り方をご紹介したいと思います。
材料
・青い柚子 1個
・青唐辛子 6本または7本
・食塩 ひとつまみ
(この割合で作ると美味しい柚子胡椒が完成します。)
作り方
①柚子の果皮を白い部分が残らないように綺麗に剥いてゆきます。
②薄く剥いた柚子の果皮を細かくカットします。
③種子を取り除いた青唐辛子を粗めにカットします。
④細かく刻んだ柚子の果皮と粗めにカットした青唐辛子をやや荒めにすり鉢ですります。
⑤食塩を④へ加え、味を調えます。このとき柚子の搾り汁を加えるとより香りが引き立ちます。
⑥加熱処理を施した密閉容器へ⑤を詰め込み、冷蔵庫で冷やします。
青い柚子ではなく、黄色い柚子を使用する場合は赤唐辛子を使用すると良いでしょう。
手作りの柚子胡椒は塩加減にもよりますが、1週間以内には使い切るように心掛けましょう。
まとめ
柚子胡椒には若返りのビタミンEがたっぷり含まれていますので、ビタミンCと共に摂取すると相乗効果が得られ、優れた美肌効果を得ることが出来ます。
しかし、ナトリウムの量が多いので、過剰摂取にはご注意ください。