なかでも冷麺は、ほどよい酸味と辛味が感じられるスープがコシと歯ごたえのある麺に絡んで食欲が湧かないときでもペロリと食べれてしまうため、冷やし中華と並んで人気のメニューとなっています。
冷麺は、朝鮮半島発祥の麺料理であり、現地では「冷麺(れんみょん)」と呼ばれ、スープ付きのムルレンミョン(水冷麺)とスープ無しのピビンネンミョン(混ぜ冷麺)の2種類あります。
日本では、夏の定番メニュ―となっていますが、朝鮮半島では厳冬期に食べる料理として「東国歳時記」に記載されており、キンキンに冷えた酸味のあるスープと歯ごたえのあるコシコシの麺をオンドルで暖めた室内で食べるのが本場の食べ方のようです。
日本で本場の冷麺を提供しているのは焼肉屋となっており、一般家庭では朝鮮半島の冷麺を基に誕生した岩手県や大分県の郷土料理の盛岡冷麺や別府冷麺をアレンジした冷麺が主流となっています。
そこで、今回は本場朝鮮半島の冷麺と岩手県・大分県のご当地冷麺の具材やスープの簡単な作り方とオススメのアレンジスープをご紹介します。
冷麺のオススメ具材&スープとは!
盛岡冷麺 / yto
冷麺発祥の地である朝鮮半島と岩手県や大分県のご当地冷麺は、どのような違いがあるのかご存知ですか。
岩手県や大分県の冷麺の麺は、コシが強くて白い麺をしていますが、朝鮮半島の冷麺はコシの強いやや黒っぽい麺をしています。
日本では、小麦粉・デンプン・食塩・酒精などを練り上げて作られているため、コシが強くて白い麺になるのですが、朝鮮半島では、小麦粉・デンプン・食塩・酒精などに加えてそば粉を加えているため、黒っぽい色をしています。
また、韓国の一部地域では、トトリと呼ばれるどんぐりを粉末状にして練り込んだトトリ麺や緑茶や薬草などを練り込んだ独特な麺もあり、その地域の特色を生かした麺となっています。
スープも日本と朝鮮半島では若干異なり、岩手県の冷麺スープは牛コツに鶏ガラを加えて出汁を取った透明なスープが特徴なのですが、朝鮮半島の冷麺はスープ有りが柔らかい辛味を持つうどんやそばのつゆのような色彩をしており、スープ無しはコチュジャンやお酢、ごま油に砂糖などを混ぜ合わせた辛めのヤンニョムで和えた麺となっているので、スープ有りよりも若干辛めの冷麺となっています。
具材ですが、日本も韓国も大きな差はなく、茹で卵・キュウリの甘酢漬け・刻みネギ・すりごま・チャーシュー・錦糸卵・キムチなどが盛られています。
ただ、朝鮮半島では「梨」、日本では「梨」や「スイカ」のどちらか一方が添えられています。本場の冷麺を味わってみたいという方は梨を添えると良いでしょう。
冷麺にこれだけは入れておきたいという具材として、豚肉・茹で卵・フルーツが挙げられます。日本では夏場に食べられる料理ですので、夏バテ予防にピッタリな豚肉や卵は外せないようです。
複雑な味わいの冷麺スープには、ニンニクや生姜などの薬味がたっぷり使われているため、本格的な冷麺スープを自宅で作るとなると時間と労力がかかってしまいます。
ですが、ダシダやウェイパーを使えば、食塩や醤油、お酢などの調味料をプラスして好みのスープを作るのがオススメです。
いつもの冷麺スープに飽きてしまった方にオススメのアレンジスープレシピ!
冷麺 / Koji Horaguchi
夏の定番メニューである冷麺ですが、たまには一風変わった冷麺を味わってみたいと思いませんか。
そこで、ウェイパーを使った定番の冷麺スープレシピとイタリアンスープ&美肌スープレシピをご紹介します。
ウェイパーを使った定番冷麺スープレシピ
材料
・ウェイパー:大さじ1/2杯
・お酢:大さじ2杯
・砂糖:1つまみ
・醤油:大さじ1/2杯
・水:200cc作り方
①ボウルに全ての材料を加えて混ぜ合わせれば完成です。材料さえあれば、パパッと作れるので、自宅で焼き肉パーティをした後の〆にいかがでしょうか。
オシャレなイタリアン冷麺スープレシピ
材料
・新玉ねぎ:1/2玉
・ミニトマト:4個
・アボカド:1個
・レモン果汁:小さじ1杯
・モッツァレラチーズ:100g
・ツナ缶:1缶
・エキストラヴァージンオリーブオイル:大さじ2杯作り方
①玉ねぎはみじん切り・ミニトマトは粗めのみじん切り・アボカドは角切りにします。②カットしたアボカドにレモン果汁を振りかけます。
③モッツァレラチーズを角切り・ツナ缶は油を切っておきます。
④全ての材料をボウルへ入れ、しっかり混ぜたら完成です。
ママ友や女子会を開催する際にオススメの冷麺スープです。
紫外線でダメージを負ったお肌に優しい冷麺スープ
材料
・100%リンゴジュース:100cc
・水:100cc
・チューブ式の生姜:2cmほど
・チューブ式のニンニク:2cmほど
・食塩:大さじ1/5杯
・お酢:大さじ1杯
・ごま油:大さじ1/2杯材料
①ボウルへ全ての材料を加えて、しっかり混ぜ合わせたら完成です。サッパリしているので、食欲の無い真夏日の食事にも最適です!
まとめ
今回は冷麺のオススメ具材&スープとオススメのスープレシピをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
これから暑さの厳しい夏がやってきます。いつもの冷麺に飽きてきたら、たまには一風変わったスープを使ってオシャレな冷麺を味わってみてはいかがでしょうか。