しかし、ナスの吸油率は85gで、なんと14%と高く、果肉がスポンジのように油をグングン吸収してしまうため、高カロリーになりやすいと言われています。
なぜ、ナスは油を吸収しやすいのでしょうか。
その理由は、ナスは水分を豊富に含む野菜として知られています。野菜に含まれる水分は、油と置換交換されるため、水分を豊富に含むナスを揚げ物などにしてしまうと吸油率が高くなるのです。
では、ナスを揚げたり、炒めたりする場合は、油を吸収してしまうのは、致し方ないと諦めなければならないのかと落胆される方もいらっしゃるかと思います。
ご安心ください!ナスが油を吸収してしまうのを防ぐための画期的な調理テクニックがございます。
今回は、茄子に油を吸わせないためのテクニック&炒める際のポイントをご紹介したいと思います。
ナスに油を吸わせないためのマル秘テクニック!
焼きナス / yosshi
ナスは、揚げたり炒めたりすると、甘味もコクも増し、トロ~ンと柔らかくなるため、ごはんのお供や酒の肴など様々なシーンで活躍している野菜です。
ですが、ナスは油を吸収しやすいため、カロリーを気にするあまり、規定の量に満たない油で調理してしまい、ナスがカラッカラに乾いていたり、キレイな揚げ色が付かなかったという失敗談もよく耳にします。
ですが、油の使用量を変えず、ナスに油を吸収させにくくし、仕上がりも美しくする画期的な方法があります。
では、その方法とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
【ナスをヘルシーに仕上げるコツ】
①食べやすいサイズにカットしたナスをボウルへ入れ、塩をふる、もしくは塩水に漬けます。
※塩をふるったら5分から10分ほど眠らせ、減塩中の方は水洗いし、塩を洗い流しましょう。
②ナスから出てきた水分をキッチンペーパーなどでキレイに拭き取り、油をまぶします。
③ナスの表面を油でコーティングしたら、高温で焼く、もしくは、揚げてゆきます。
④ナスをしっかり焼いてゆき、ナスからじわじわっと吸い込んだ油が出てきたら完成です。
ナスが油を吸収する理由は、果肉がスポンジ状であり、水分を豊富に含んでいるからです。
ナスを炒めたり揚げたりする前に、塩をふるっておくことで、ナスのスポンジ構造が破壊され、ナスに含まれる豊富な水分がじんわりと出てきます。
ナスから出てきた水分をキレイに拭き取ったあと、炒めたり揚げる前にナスに油をまぶして、しっかり表面をコーティングしてやることで、炒めたり揚げたりした際に余分な油を吸収するのを防ぐことができ、さらに焼きムラや乾燥を予防することができます。
ナスは、低温でじっくり加熱して行くよりも、しっかり温めたフライパンや油で加熱した方が、美しい色彩がより一層鮮やかになりますので、高温の油で調理するようにしましょう。その際、皮目から入れるのがポイントです。
また、ナスはじっくり焼かれることで、1度吸収した油をじわじわっと外へ出す性質があります。油の中に長時間入れっぱなしにしておくと、より油を吸収しそうというイメージがありますが、ナスはその逆ですので、しっかり加熱してヘルシーに仕上げてゆきましょう。
それでも不安という方は、ナスを調理する前に、電子レンジで温めて柔らかくしておくと、油を吸収しにくくなり、さらに調理時間も短縮することができます。
さらにヘルシーに仕上げるには?
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ナスに油を丸っきり吸収させないようにすることは不可能ですが、油を吸収したナスと共に摂取することでヘルシーな料理へと変身させるオススメの食材があります。
揚げナスといえば、よく大根おろしが添えられておりますが、この組み合わせは理に適っており、ナスの油っぽさが抑えられ、消化を促進させる効果を得ることができます。
この「揚げナス×大根おろし」の組み合わせを、茗荷や大葉などの薬味と共に素麺やうどんの上に乗せて「揚げナスおろしうどん (そうめん)」にすると、夏バテ予防にピッタリな麺料理の完成です。
油を吸収したナスは、サッパリとしたメニューや野菜と非常に相性が良いので、食欲の無い真夏のこの時期に栄養満点な料理を食べたいという方にオススメです。
まとめ
今回はナスに油を吸わせないためのテクニックをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
ナスには、ポリフェノールの1種であるアントシアニンをはじめ、カリウム・カルシウム・ビタミンB1・ビタミンC・食物繊維などが豊富に含まれていますが、同時に身体を冷やす作用も持っておりますので、食べ過ぎてしまうと冷え性を悪化させたり、喉を傷めてしまう恐れがあります。
ナスを食べる際は、適量を守って摂取するように心掛けましょう。