なかでも2月から4月頃にかけて市場に出回る早生・極早生の「新玉ねぎ」は、一般的な玉ねぎと比べて、皮が薄く、果肉は柔らかくて辛味よりも甘味のが強いので、サラダなどの生食に向いていると言われています。
ですが、「去年は秋にも「新玉ねぎ」を見かけた気がする」という主婦の方もいらっしゃると思います。
実は、新玉ねぎというのは、収穫されてから2日から8日以内に出荷された玉ねぎのことを指しており、春に見かける新玉ねぎは秋に種が蒔かれており、秋に見かける新玉ねぎは春に種が蒔かれた玉ねぎということになります。
では、一般的な玉ねぎはいつ頃収穫されているのかと気になった方もいらっしゃるのではありませんか。
そこで、今回は「新玉ねぎ」と一般的な「玉ねぎ」の収穫時期や栄養などについてまとめてみましたのでご紹介します。
「新玉ねぎ」と一般的な「玉ねぎ」の違いとは?
玉ねぎ試し掘り。小さい。 #shoot1230 / chidorian
出荷時期
新玉ねぎとは、収穫されてから2日から8日以内に出荷された玉ねぎのことであり、一般的な玉ねぎは、収穫後、一定期間表皮を乾燥させてから出荷される玉ねぎのことです。
そのため、新玉ねぎは水分を豊富に含んでいるので長期保存には不向きとなりますが、一般的な玉ねぎは表皮をしっかりと乾燥させて水分の含有量を減らしていますので長期間の保存が可能となります。
使い方
新玉ねぎは水分を豊富に含んでいるので、玉ねぎ独特の辛味や苦味を感じにくく、甘みを感じやすくなります。一方、一般的な玉ねぎは、水分の含有量が少ないため、甘みよりも辛味や苦味を感じやすくなります。
しかし、一般的な玉ねぎは加熱することで、甘味や深みが増しますので、カレーやシチュー、炒めものなどの加熱調理に用いり、フレッシュな新玉ねぎはサラダなどの生食に使用するのがオススメです。
「新玉ねぎ」と「玉ねぎ」の栄養素の違いとは?
玉ねぎみじん切り #shoot1230 / chidorian
新玉ねぎと一般的な玉ねぎに含まれる栄養素の違いですが、実は栄養素に関してはさほど大きな差はありません。
ただ、玉ねぎに含まれる辛味成分「硫化アリル」は、一般的な玉ねぎに比べて甘みの強い新玉ねぎの方が若干少ないと言われています。
ですが、硫化アリルは水と熱に弱い性質を持っておりますので、硫化アリルを丸ごと摂取することができる新玉ねぎの方が効率良く体内に取り込むことができるのではないかと考えられています。
まとめ
今回は「新玉ねぎ」と一般的な「玉ねぎ」の違いについてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
新玉ねぎと一般的な玉ねぎの見分け方ですが、新玉ねぎの方が1番外側にある表皮部分が乾燥しておらず、手に取ったときに凹みやすいという特徴があります。
新玉ねぎは産地によって出回る時期が異なりますので、新玉ねぎをを見つけたら、一般的な玉ねぎとどのような違いがあるのかあなた自身で感じてみてはいかがでしょうか。