銀杏は、ゴーヤやセロリ、春菊などと同じく好き嫌いがはっきり分かれる食べ物であり、特に若い世代の方々からは嫌われています。その理由は、銀杏独特の臭いや食感、食べづらさに中毒症状などが挙げられます。
嫌われ者の銀杏ですが、古くから中国では咳や痰を鎮める薬用として用いられており、ビタミンB1・ビタミンE・パントテン酸・カリウム・銅などのビタミン類やミネラル類が豊富に含まれており、健康と美容維持に絶大な効果や効能を発揮する栄養満点な食べ物でもあります。
また、銀杏は茶碗蒸しだけではなく、甘露煮・炊き込みご飯・バター焼き・串焼きなど様々な料理に活用できちゃう優れものですので、銀杏を肴に月見酒を楽しんだり、秋刀魚や松茸など秋の味覚満載の夕ご飯のプラス1品にオススメです。
そこで、今回は今が旬の銀杏を日持ちさせるための適切な保存方法と期間、冷凍保存も可能なのかについてご説明します。
銀杏の保存方法と期間について
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銀杏の定番保存方法といえば、常温保存ではないでしょうか。銀杏は常温でも1週間ほどならば日持ちさせることができます。
ですが、正しい保存方法を行わないと、1週間も日持ちさせることができませんので、銀杏を拾ってきた、もしくは、購入してきた際は、新聞紙に包み、直射日光の当たらない風通しの良い涼しい場所で保存するようにしましょう。
新聞紙に包む際、臭いを気にしてビニール袋に入れて保存する方も大勢いらっしゃいますが、袋に入れた状態で保存してしまうと銀杏に含まれる水分が蒸発することで袋の内部に湿気が溜まり、カビが生えてしまう恐れがありますので、必ず袋から取り出して包むようにしましょう。
銀杏の常温保存期間は、1週間ほどですが、時間経過と共に黄色く変色し、硬くなってしまいますので、出来る限り早めに食べ切ってしまいましょう。
銀杏を冷蔵保存したいという方は、湿らせた新聞紙で銀杏を包み、野菜室で保存しましょう。冷蔵庫で銀杏を保存する際に気を付けなければならないのは、新聞紙の乾燥です。新聞紙が乾いてきたなと感じたら、新しい濡れ新聞紙で包み直し、乾燥から銀杏を守ってあげましょう。
冷蔵保存した銀杏の保存期間は、常温と同じく1週間ほどですので、直射日光の当たらない冷暗所が用意できない場合や暖房を使っていて室内が温かい場合は冷蔵保存がオススメです。
銀杏は冷凍保存ができるって本当!?
銀杏! / arakawakensuke
銀杏を1週間以上日持ちさせたいという場合、殻付き・殻剥き関係なく保存することができる冷凍保存がオススメです。では、殻付き・殻剥きそれぞれの冷凍保存方法をご紹介しましょう。
殻付き冷凍保存方法
銀杏を殻付きのまま冷凍保存する場合、そのまま密閉袋などに入れ、内部の空気をしっかり抜いたら封をしたら冷凍室へ入れて保管します。殻付きの場合、半年ほど日持ちさせることが可能ですが、時間経過と共に中身が固くなってゆきますので、長期保存される際は、殻剥きで保存した方が良いでしょう。
殻剥き冷凍保存方法
銀杏の殻を剥いた状態で保存する場合、銀杏の殻をくるみ割り器などで取り除き、小鍋に水と少量の食塩を加え、下茹でします。下茹での際に銀杏を転がして薄皮を剥いておくと良いでしょう。水にあげるなどして銀杏の実を冷ましたら、サランラップに小分けにして包んでゆきます。
小分けした銀杏を密閉袋に入れて行くのですが、この重ならないよう、出来る限り平らにして入れましょう。最後に内部の空気をしっかり抜いたら冷凍庫で保管します。炒って殻と薄皮を取り除いた銀杏も同様の方法で保管することができます。
殻剥き冷凍の場合、数か月間保存することができますので、銀杏を長期間保存したい方は、殻を剥いてから保存しましょう。
また、冷凍保存した銀杏を解凍する場合、既に下処理を行っているならば解凍せずに使用したり、茹で直すなどで調理に使用することが出来ますが、殻付きで冷凍保存した場合、解凍せずにそのまま茹でる、もしくは、通常の方法で調理を行う必要がありますのでご注意ください。
ただし、殻付きのままフライパンで炒ってしまうと、フライパンが破損してしまう恐れがありますので、気を付けましょう。
まとめ
今回は銀杏の正しい保存方法と期間についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。よく銀杏を電子レンジで加熱される方もいらっしゃいますが、冷凍した銀杏を電子レンジで加熱すると稀に発火する恐れがありますので、お気を付け下さい。
銀杏の殻剥きは、意外と面倒ですが、厚みのある縦型の茶封筒に10粒ほど入れ、入り口を同じ方向に2回以上折り込み、500wの電子レンジで60秒から90秒ほど温めると銀杏がポンポンと音を立て始めますので、その音が聞こえたら軍手を付けて封筒を取り出し、殻を剥いてゆくとホクホクの銀杏を食べることができますので、是非チャレンジしてみてください。