特に赤大根は、女性から人気が高く、中国系の赤大根は甘みがあり、きめ細やかで歯ごたえも良いので、サラダやお漬物、大根おろしなどに用いられています。さて、女性たちから人気者の赤大根ですが、私たちが普段食べている青首大根とは、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は赤大根とはどのような大根なのか、普通の大根と食べ方に違いがあるのかについてご説明したいと思います。
赤大根とはどのような大根なの?
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日本は世界でも有数の大根消費国であり、どの国よりも大根にかける情熱が強いと言われています。そのため、積極的な大根の品種改良が行われており、今では赤や黒、黄色などカラフルな品種もたくさん生まれています。
なかでも、女性たちから高い人気を誇る赤大根は、皮が赤くて中身が白い大根や皮と中身が美しいグラデーションになっているオシャレな大根、皮は白いが中身が真っ赤な大根など様々な品種があり、最近では家庭菜園で赤大根を栽培される方も増えています。
ここで、赤大根の品種と特徴を簡単にご紹介したいと思います。
レディサラダ・紅化粧・紅甘味大根・ミラノ大根など
皮が赤くて中身が白い
紅しぐれ大根・味いちばん 紫・くれない総太り大根など
皮が赤く、中身も少し皮と同じ色がさしている
青皮紅心・紫大根など
皮は白いが中身が赤い
紅くるりなど
皮も中身も赤い
辛いね大根など
皮は赤く、中身も若干赤い辛味大根
ところで、赤大根と言えば、甘くてみずみずしい神奈川県三浦市特産の赤大根「レディサラダ」がとても有名で、毎年10月から3月にかけて出回っておりますので、この機会に1本購入してみてはいかがでしょうか。
赤大根と普通の大根の違い
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赤大根と普通の大根の違いですが、含有されている栄養面での違いは、ほぼありません。ですが、赤大根にはアントシアニン系色素のペラルゴニジンアシルギリコシドという成分が含まれており、pH3.0で鮮明な赤色となり、pH5.5になると薄い赤紫色へと変化します。
ペラルゴリゴニジンアシルグリコシドは、別名「アカダイコン」や「アントシアニン」、「野菜色素」などと呼ばれており、食品の色素添加に用いられています。
アントシアニンには、眼精疲労・かすみ目・視力回復効果のほか、肥満およびメタボリックシンドロームの予防・抗ヒスタミン作用・アンチエイジング効果・冷え性改善・抗炎症作用・肝機能回復効果などが備わっておりますので、赤大根の方が、普通の白い大根よりも栄養価が高いと言えるでしょう。
赤大根と普通の大根の食べ方の違い
普通の大根には含まれていないアントシアニンが含有されている赤大根を召し上がるならば、赤大根の彩を活かした食べ方蒸し野菜・お漬物・大根おろしの3つがオススメです。
特にお漬物は、酸の力によってピンク色へと変化してゆきますので、茶色になりがちなお弁当がパッと華やかになりますし、オシャレな小鉢に入れて食卓に出せば一躍人気者になることでしょう。ですが、大根に含まれる酵素や辛味成分を損なわずに摂取したいというのであれば、大根おろしにされるのが良いでしょう。
赤大根の大根おろしを作る際は、皮付きのままするのがポイントですので、皮も中身も鮮やかな赤色の大根を用いると食卓が映えますので、紅しぐれや紅くるり、辛いね大根 赤などを用いると良いかもしれませんね。
まとめ
今回は赤大根についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。赤大根とスーパーや八百屋さんで販売されている青首大根の違いは、ほとんどありませんが、赤大根にはアントシアニンが含まれておりますので、食べる際は、赤大根の彩を活かした調理法で召し上がるのがオススメです。
これから大根が美味しくなる季節がやってきますので、この機会に赤大根を召し上がってみてはいかがでしょうか。