少しずつ寒さも和らぎ、ぽかぽか暖かくなってくると「そろそろタケノコの季節だなぁ」と思う方もいるのではないでしょうか。
・・・といってもタケノコの収穫時期にはかなり差があるようで、鹿児島などの地域では11月頃から収穫が始まるところもあるようですが、安くたくさん出回るのは3月からで、だいたい春から初夏にかけて旬の時期だといえます。
しゃきしゃきして風味豊かなタケノコは年齢を問わず人気の食材ですよね。
「一旬」(10日間ほど)で「竹」にまで成長してしまうので「筍」という名前がついたようですよ。だから食べられる期間もほんの一瞬なのです。
一度にたくさんもらうことも多いタケノコですが、新鮮なうちに食べきるのはなかなか大変!
本来は保存に向かないタケノコですが、たったひと手間で風味を損なわず保存することができるのです。
タケノコの保存方法を紹介!
・皮付きであればそのまま冷蔵庫へ
皮付きの場合は冷蔵庫で3~5日くらいの保存が可能です。
・茹でて保存
お米のとぎ汁に鷹の爪を1~3本入れて皮のままタケノコを茹で、茹で汁につけたまま冷まします。
冷めたら皮をはぎ、密閉容器に入れて、水につけて冷蔵庫へ。
茹でた後もアクが出てくるので、水は毎日交換します。保存期間は一週間ほどです。
風味は日に日に損なわれていってしまうので、冷蔵庫での保存期間はとても短いのですね・・・。
それでは本題へ!タケノコを冷凍保存してみましょう!
タケノコの冷凍保存方法
茹でたタケノコを薄くスライスするか千切りにし、水気をよくふき取ってから、フリーザーバックなどに入れ冷凍します。
使うときは解凍せず、そのまま調理します。保存期間は一ヶ月ほど。
やはり長くても一ヵ月しか保存ができないのでしょうか・・・
しかし、ここでひと手間!!
・砂糖をまぶす
先程説明した方法で、タケノコを小さくカットしてからフリーザーバックに入れます。
ここへ白砂糖を3~5杯入れ、なじませてから冷凍室へ。水分が抜けてしまうのを防ぐので、スが入りにくくなります。
しかも一年は保存が可能に。
・味付けをして保存
茹でてカットしたタケノコを、醤油・酒・みりん(1:1:1の割合)で沸騰するまで茹で、冷めたら煮汁ごとフリーザーバックにいれ、空気を抜いて冷凍。
使うときは密閉したまま氷水につけて解凍し、つけ汁をきってから調理します。
風味も損なわず、下味もついているので、一石二鳥ですね。
・・・どうでしたか?
ちょっとひと手間加えるだけでこんなに保存期間に差が出るのです!
タケノコはビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含み、うまみ成分の一つであるアスパラギン酸は疲労回復の効果があるのです。
こんなに栄養豊富たっぷり、いいことづくしのタケノコ。上手に保存しておいしいタケノコを年中通して食べたいですね。