食べると少し苦味があって、独特の風味がしますよね。子どもの頃には苦手だった味も、大人になってお酒のつまみに食べるようになった、という人もいるのでは?
身体に良い栄養もたくさん含んでいる銀杏ですが、食べ過ぎにはちょっと注意が必要です。
今回は、そんな銀杏について、1日の目安量や食べ過ぎるとどうなってしまうのかについてご紹介していきます。
銀杏に含まれている栄養
銀杏! / arakawakensuke
銀杏にはいろいろな栄養が含まれています。例えば、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分、カリウム、タンパク質、など。スタミナ食と言われるのも納得です。
銀杏を食べ過ぎるとどうなる?
こんなにたくさんの栄養がある銀杏だから、たくさん食べたい!
…という気持ち、すごくわかります。でも、ちょっと待ってください!銀杏は、食べ過ぎにはちょっと注意しておきたい食材なんです。
銀杏の食べ過ぎは、
・消化不良による腹痛や下痢
・鼻血
・のぼせ
などの原因になってしまうことがあります。せっかく美味しい物を食べるなら、食べた後に体調を崩してしまってはもったいないですからね。
食べ過ぎによる体調不良なんかは、防ぎやすいことだと思いますので、「銀杏が好きなんだ!」という人もちょっとだけ我慢、頑張りましょう。
銀杏中毒?
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銀杏の食べ過ぎについて調べていたら、ちょっと怖い情報を見つけてしまいました。つらい思いをするのは是非とも避けてもらいたいので、ご紹介しておきますね。
銀杏には、食べると中毒を起こす可能性があります。
銀杏に含まれている有毒成分が原因となるそうで、名前が「ギンコトキシン」といいます。正直調べるまでは聞いた事がない名前でした。
または「4-メトキシピリオドキシン(4-MPN)」。こちらも初耳でした。
これが体内のビタミンB6の働きを邪魔して、グルタミン酸という興奮性の神経伝達物質の分解をできなくさせてしまうそうです。
もう少し詳しく説明すると、有毒成分がビタミンB6と似た構造をしているため、ビタミンB6が働く場所に誤って結合してしまうんだそうです。そうすると、本来のビタミンB6の仕事がされず、中毒を起こしてしまう、というのが理由です。
中毒を起こすと、吐き気やめまい、不整脈、ひどい場合には呼吸困難や痙攣にまで症状が及ぶことがあります。
中毒は食べてから1~12時間のうちに発症し、90時間以内には回復するそうですが、大量に食べたことで、死亡例の報告もあるようです。
この中毒にかかってしまった人は、その70%が5歳未満の小さな子だったそうで、食べさせてあげる時には注意してあげたいですね。だから子どもの頃は銀杏が苦手だったのかな?なんて思いました。
銀杏の1日の目安量は?
銀杏中毒など怖いお話をしてしまいました。食べ過ぎには注意して、銀杏の美味しさを楽しみましょう。
個人差もあるでしょうから一概には言い切れませんが、銀杏を食べるときには、子どもでは4~5粒、大人だったら10粒程度にしておくのが1日の目安量となります。
10粒程度だったら、大人はお酒のつまみに串焼きなんてちょうど良さそうです。
まとめ
以上、銀杏を食べ過ぎるとどうなるかについてご紹介しました。
銀杏並木、大学生の頃に毎日通る道だったのですが、秋の季節になると、黄色く色づいた景色とみんなが銀杏を踏んで歩いた道のあの独特の匂いが懐かしいです。
銀杏のお菓子なんかも見かけたことがありますし、ついつい食べ過ぎてしまうこともありそう。そんな時には今回読んだことを思い出して、食べ過ぎには注意して、美味しく食べてくださいね。