切る前に、「がんばるぞ!」と気合を入れて切りますが、それでも玉ねぎには毎回泣かされている私です。何度経験しても慣れません。
そんな玉ねぎの涙対策にはゴーグルが有効?鼻から入ると涙が出ると聞いた事があるけれど…
今回は、そんな玉ねぎについて、涙の原因の成分やその対策について詳しくご紹介していきます。
どうして涙が出てしまうの?
タマネギ / sekido
まずは涙が出てしまう理由から説明しますね。
玉ねぎを切っていたら、だんだん目が染みてきて、目を開けていられない!料理をする人ならみなさん経験があるのではないでしょうか。でも、どうして玉ねぎを切っていると、涙が出ちゃうのでしょう?
玉ねぎを切っていると泣いてしまう理由、それは、玉ねぎから発生する「硫化アリル」という成分によるものなんです。
玉ねぎ独特の匂い成分がこの硫化アリルです。他にもニンニクやネギなどからも発生する成分です。玉ねぎを切った時に、細胞が壊れると同時に、玉ねぎに含まれる酵素とアミノ酸が反応し合って硫化アリルという物質が発生します。
硫化アリルは空気中で蒸発しやすく、それが私たちの目や鼻まで届くと、刺激になるんだそうです。
私たちの身体は、涙や鼻水を出すことで目や鼻の粘膜をこの硫化アリルの刺激から守ろうとしているんです。
玉ねぎで泣かない対策は?
我が家のタマネギ置き場。インテリアぽいけれども置き場がないだけである。 / kayakaya
身体を守る反応とはいうものの、玉ねぎで涙が出るときってけっこうきついんですよね。できれば避けたいものです。
そこで、ここでは玉ねぎで泣いてしまわない対策をいくつかご紹介します。
①水につけながら切る
涙が出る原因になっている硫化アリルですが、「水に溶ける」という性質を持っています。なので、切るときに水につけながら切ると、だいぶ切るのが楽になります。
ただし、水につけるときに、硫化アリルだけではなくて玉ねぎに含まれている栄養分まで流してしまうことがデメリットとしてあげられます。
②冷蔵庫で冷やしてから切る
冷蔵庫で冷やすことによって、硫化アリルの蒸発が抑えられるそうです。生のまま料理に使いたいときにはこの方法を試してみると良さそうですね。
普段は常温で保存している人がほとんどでしょうから、切る前に冷蔵庫に移動させて冷やしておきましょう。
③レンジで温めてから切る
冷やすのも効果がありますが、反対に温めても効果があります。玉ねぎを温めることによって、硫化アリルの性質が変わり、涙が出にくくなるそうです。
温める調理法の場合にはこちらで試してみてください。
④目と鼻をガードする
玉ねぎを切っていると目が染みるので、目だけを守ろうとする人が多いですが、実は硫化アリルは鼻から入り、目まで届きます。
なので、玉ねぎを切るときは目だけではなく鼻もガードしておくと安心です。
硫化アリルについて
Onion / Alexandre Dulaunoy
ここまでなんだか厄介者のようにご紹介していた硫化アリル、実は健康に効果がある成分でもあります。悪いイメージだけが残ってしまうといけないので、ご紹介しておきますね。
硫化アリルは、私たちの血液をサラサラにしてくれる効果があり、動脈硬化の予防になります。
また、食欲増進効果やビタミンB1の吸収と働きを助ける効果もあります。ちなみにビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるときに必要なビタミンです。
そして糖質は脳のエネルギー源として不可欠な栄養です。ビタミンB1には皮膚や粘膜の健康を保つ効果もありますよ。
まとめ
以上、玉ねぎで泣いてしまう理由や原因となる成分の紹介やその対策についてご紹介しました。
今回ご紹介した方法を是非試してもらって、今後も玉ねぎ料理を楽しみましょうね!