そして、麦茶にはアルキルピラジンと呼ばれる血液をサラサラにする働きを持つ成分や血圧を降下させ、血栓を作りにくくするGABAをはじめ、虫歯予防・胃粘膜保護・美肌効果・抗ガン作用など健康と美容に効果的な成分が豊富に含まれています。
さらに、麦茶には火照った身体を冷ます効能もあるため、飲むと身体がひんやりと冷たくなった感じがします。まさに、暑い夏にうってつけの飲み物と言えます。
麦茶は緑茶とは異なり、急須で淹れるのではなく、やかんや専用のポットを使って淹れるのが主流となっています。しかし、やかんで淹れたとしても結局保管するためには専用のポットが必要となります。
そこで、今回は主婦の方々が麦茶ポットを選ぶ際のポイント「洗いやすさ」と「耐熱性」についてご説明したいと思います。
麦茶ポットの選ぶポイントその1「洗いやすさ」
麦茶を煮立てる / yto
麦茶の作り方は、やかんで煮出す方や麦茶ポットに入れて水出しする方など、人によって様々ですが、太陽が燦々と照る夏場はどうしても麦茶の消費量が多くなるため、水出しで作る方が急増します。
水出しで麦茶を作っていると、気付かないうちに麦茶ポットの内側にモヤッとした白い汚れが現れているのに気付くかと思います。
このモヤッとした白い汚れは、水道水に含まれるカルキが結晶化したものであり、麦茶ポットの内側にビッチリくっついてしまうため、1度出来てしまうと、なかなか落ちないため、ゴシゴシ力強くこすったり、爪で削り落とそうとするのですが、ポットの内部に傷を作るだけで一向に落ちません。
やかんで煮出して麦茶を作る場合、水を沸かしてやかんのふたを開けておくことで自然とカルキが抜けてゆくため、ポットに注いでも頑固なカルキ汚れは付着しません。ですが、カルキ汚れが付かなくなるからといって、麦茶が無くなる度にやかんで煮出すのは大変ですよね。
そこで、オススメしたいのは「ガラス製」の麦茶ポットです。
実は麦茶を作る際に現れるカルキ汚れは、プラスチック素材のポットに付着することが分かっており、ガラス製のポットには付着しないのです。
もちろん、最近ではプラスチック製の麦茶ポットでもカルキ汚れが付着しないタイプのものも販売されておりますので、商品説明をしっかりご確認のうえ、購入されると良いでしょう。
ガラス製の麦茶ポットならば、100円ショップで販売されているものでも問題ありません。ですが、ガラス製は破損などの危険性がありますので、幼いお子様がいらっしゃるご家庭では出来る限り避けたい素材となっています。
ですので、どうしてもプラスチック製の麦茶ポットを購入したいという方は、汚れが付着しないタイプのプラスチック製麦茶ポットや口が広く、カルキ汚れを落とすために手がすっぽりと入るタイプ、カルキ汚れをスッキリ洗い落とせるクエン酸やお酢などの酸に強いタイプを選ぶと良いでしょう。
また、麦茶は栄養満点の飲み物ですので、非常に腐りやすいというデメリットがあります。
ですので、飲み切った麦茶や腐ってしまった麦茶がポットの隅や蓋の裏側、パッキン部分に入り込んでしまっても隅々まで掃除が行える分解できるタイプを選ぶことも大切です。
麦茶ポットの選ぶポイントその2「耐熱性」
麦茶の粒 / yto
暑さが厳しくなると急に飲みたくなる麦茶ですが、実はとっても腐りやすい飲み物だということをご存知ですか?
麦茶には、健康と美容維持に効果や効能を持つ栄養素がぎっしり詰まっており、とても身体に良い飲み物なのですが、それが仇となっており、なんと消費期限は冷蔵庫保存で最大3日と非常に短くなっています。
また、水出しで麦茶を作る場合、沸かした湯で作るよりも劣化が早く、細菌類が繁殖しやすいため、腹痛や下痢といった食中毒を引き起こす可能性もあります。
麦茶で食中毒を引き起こさないためには、麦茶を煮出して作るのがオススメなのですが、ティーバッグをやかんへ入れて、数分間煮出した後、蒸らして、容器へ移し、粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やす必要があるため、多忙な方は作るのが面倒に感じてしまいますよね。
そこで、水出し麦茶でも菌類の繁殖を最小限に抑えるためには、麦茶を保存するためのポットを煮沸消毒するようにしましょう。煮沸消毒を行うには、麦茶ポットに耐熱性があるか無いかを調べてから行うようにしてください。
特にガラス製の麦茶ポットをご使用の方は、耐熱性が無いと熱によって破損する危険性があるため、商品説明の部分をしっかり確認してから煮沸消毒を行ってください。
洗いやすさと耐熱性を兼ね揃えたおしゃれ麦茶ポットのご紹介!
麦茶! / yto
麦茶ポットを購入する際は最低でも「洗いやすさ」と「耐熱性」の2つを兼ね揃えているものを選ぶようにしましょう。
「でも、洗いやすさと耐熱性を持った麦茶ポットなんて見たことないよ?」という方もいらっしゃるかと思いますので、この2つの条件を持つオススメの麦茶ポットをご紹介します。
IWAKI JUG 1000
耐熱ガラス製のテーブルウェア製品を続々と展開している「iwaki」は、明治時代から続く日本唯一のガラスウェアブランドです。
耐熱ガラスのジャグですので、煮出した高温の麦茶をそのまま注いでも破損することがなく、さらに酸にも強いため、自家製の黒酢やりんご酢作りを行っている方にもオススメです。
蓋はステンレスで出来ており、内側にはパッキンゴムが装着されておりますので、注いでもこぼれたりしません。
耐熱ガラスピッチャー
無印良品より販売されている耐熱ガラスピッチャーは、温冷対応の優れものですので、麦茶を毎日作っておくと急な来客の際にも対応することができます。
冷蔵庫にぴったりと収納できるサイズですので、麦茶だけではなく、アイスコーヒーやフレッシュジュースなどを作って保存することもできます。
麦茶ポットを選ぶ際のチェック項目
麦茶 / nubobo
麦茶ポットを選ぶポイントを下記にまとめておきましたので、今年の夏に麦茶ポットを新調したいとお考えの方はこちらを参考に選ばれてみてはいかがでしょうか?
□麦茶ポットの蓋を外した際、ポットの中に自分の手が入るかどうか。
※お手入れの際に隅々まで掃除をするため。
□透明度が高いかどうか。
※透明度が高い方が品質管理を行うことができるから。
□耐熱性と表記されているかどうか。
※煮沸消毒を行うためにはとても重要です。
□手に持った際に馴染むかどうか。
※持ち手があってもポット本体が持ちにくいと落下などの事故に繋がる可能性があるため、できれば、持ち手ではなく、ポット本体がほどよく凹凸があるものが良いでしょう。
□麦茶ポットは2つ以上あるかどうか。
※麦茶を飲み切ってしまった際、ストックがあると非常に便利だから。
□横置きが可能かどうか。
縦置き・横置きができると飲み物を収納するポケットが埋まっていても対処することができるから。
まとめ
今回は麦茶ポットについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。以上が麦茶ポット選びのポイントとなりますので、購入の際の参考にして頂けると幸いです。