4月頃からスーパーやデパートでちらほら見かける細長い形をしたキュウリのようなお野菜のズッキーニをご存知ですか?
日本では食卓に並ぶことは少ないですが、イタリアやフランスでは一般家庭でよく食べられる野菜の1つです。
特にズッキーニを用いた料理で美味しいと言われるのが南フランス料理のラタトゥイユやイタリア料理のカポナータです。
双方夏野菜をたっぷり使用した栄養満点の伝統料理です。
今回は、日本ではあまり馴染みの無いズッキーニの魅力を今回たっぷりとご紹介したいと思います。
ズッキーニとはどんな野菜なの?
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ズッキーニは一見キュウリのような見た目をした細長いものが一般的に販売しており、黒や緑、黄色などの色彩を持っているため、よくキュウリやナスと間違えられやすい野菜です。
コロコロとした可愛らしい見た目の丸ズッキーニや濃淡のあるグリーンの縞模様のロマネスコ、ズッキーニの花びらが付いている花ズッキーニなど様々な種類のズッキーニが存在します。
ズッキーニはウリ科のカボチャ属に属する野菜で、実の部分が完熟する前に収穫されるペポカボチャの仲間です。
日本でもズッキーニは生産されています。主に千葉県や長野県などで生産されているのですが、その中でも圧倒的な生産量を誇る宮崎県のズッキーニはとても有名です。
ズッキーニはウリ科の植物なので、キュウリやナスのように夏に実を付けます。4月頃からスーパーやデパートの生鮮食品売り場に登場しますが、6月から8月にかけてが最も美味しい時期となっています。
ズッキーニは収穫後に追熟しない野菜ですので、フレッシュで瑞々しいうちに食べましょう。
ズッキーニは栄養があるの?
ズッキーニにはカリウムやビタミンAやC、食物繊維などが豊富に含まれています。カリウムには利尿作用があり、体内の塩分濃度を調節する働きがあります。
そのため、余分なナトリウムを体外へ排出し、高血圧を予防・改善、過度な運動による筋肉の痙攣などを予防する効果があります。
また、夏は大量の汗をかくため喉がカラカラになり摂取する水分量も他の季節に比べ多くなりがちです。
その結果、顔や足がパンパンに浮腫んでしまうということも少なくないのではないでしょうか。
ズッキーニには利尿作用のあるカリウムの他に血液の流れをスムーズにするビタミンB群が含まれてるので、浮腫みを解消することが可能です。
今まで女性に多かった便秘ですが、近年では小さなお子様から高齢者、さらに男性の方と年齢・性別問わず便秘になる方が増えています。
ズッキーニにはお通じをスムーズにする食物繊維が含有されており、さらに糖質が他の食材よりも低いためダイエット中の方にもオススメです。
また、お通じを促す効果のある薬の飲用が出来ない妊娠中・授乳中の女性のお通じ改善にも効果を発揮します。
他にもズッキーニには、抗酸化作用のあるビタミンCやアンチエイジング効果のあるβカロテン、さらに妊娠中の女性に大切な葉酸なども含まれているので、暑い夏を健康に乗り切ることが出来る最高のお野菜と呼べるでしょう。
ズッキーニのオススメ調理方♪
Stir-Fried Zucchini / Kakei.R
ズッキーニには暑い夏を乗り切るための優れた栄養素が詰まった素晴らしい食材だということが分かりました。
しかし、あまり馴染みの無いズッキーニをどのように調理して良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、ズッキーニを美味しく食べる方法をご紹介します。
フランスやイタリアでは夏に旬を迎えるお野菜と共にグツグツと煮込むラタトゥーユやカポナータが一般的ですが、ズッキーニを食べやすい大きさにカットして浅漬けにしたり塩麹に漬けて召し上がるのもオススメです。
お酒のおつまみとして手軽に食べたいという方は、一口サイズにカットしたズッキーニを耐熱皿の上に並べ、3~4分間電子レンジで加熱します。その間にマヨネーズとポン酢を混ぜ合わせ、温めたズッキーニを混ぜておいた調味料の中に投入し、軽く混ぜ合わせたら完成です。
他にもズッキーニはバルサミコ酢や黒酢などと相性が良いので、ズッキーニをふんだんに使用したサラダにバルサミコ酢や黒酢を用いたドレッシングをかけるとダイエットに効果的ですのでお試しください。
これから暑い夏がやってきます。太陽の強い日差しでシミやそばかすが増えてしまったり、日焼けによってお肌にダメージを与えかねません。
また、夏は水分を大量に摂取するため、浮腫みやすくなります。今年の夏は優れた栄養素を持っているズッキーニを効率良く摂取し、健康や美容を保ちながら乗り切りましょう。