京野菜で有名な万願寺とうがらし。その大きさから「とうがらしの王様」とも呼ばれています。
知っていた人も、知らなかったという人も、これを読んだら万願寺とうがらしを今すぐ食べたくなります!
万願寺とうがらしとは??
さて、帰ろう / mersy
万願寺とうがらしとは、甘とうがらしの一種で、ピーマン系の品種との交配種です。
果肉は大きくて厚みがあり、ピーマンと肉質が似いるため非常に食べやすいのが特徴です。
形は「とうがらし」らしく細長く、方の部分が大きくくびれています。
やわらかくほんのりと甘みがあり、ピーマンのような青臭みが少ないのも特徴の一つです。
万願寺とうがらしの名前の由来
大正時代の末期に、従来から栽培されていた“伏見とうがらし”と、ピーマンの一種である“カリフォルニア・ワンダー”を交配してできたといわれています。
それ以降、舞鶴の万願寺地区で地産地消用に作り続けられてきたので、この地区の名前をとって「万願寺とうがらし」と呼ばれるようになりました。
地元では「万願寺甘」と呼ばれているそうですよ。
万願寺とうがらしの旬
万願寺とうがらしは、ハウス栽培などで一年中出回っています。
ですが、太陽の恵みをいっぱいに浴びた露地物のとうがらしは、主に初夏の6~7月ごろから夏の8月にかけて収穫されます。
初期の万願寺とうがらしは、食べにくい点もあったので、品種改良され2007年に「京都万願寺1号」で品種登録されました。
近年でも、さらに食べやすくするために品種改良が進められ、「京都万願寺2号」が誕生しました。
2011年からは栽培の品種をすべて2号に切り替え、出荷されるようになりました。
万願寺とうがらしのおいしい食べ方
万願寺とうがらしうまい。 / sabamiso
・さっと焼いて花かつおと醤油をかけて食べる。
・素揚げをして塩をかけて食べる
・大きめの輪切りにしてフライパンで軽く炒め、塩昆布を振りかけて絡めて食べる。
どれもシンプルですが、万願寺とうがらしは素材本来の甘みと食感を楽しむものなので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
また保存方法ですが、水気をよくふき取ってからポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
買ってきたら少なくとも1週間以内には食べきりましょう。
まとめ
今ではよく出回っていますが、まだまだ見かけることは少ないかもしれませんね。
でも万願寺とうがらし特有の肉厚な食感とほのかな甘みは、ぜひ一度味わっていただきたいものです!
もし万願寺とうがらしをみかけたら、シンプルに調理して素材の味と京都の香りをお楽しみください。