そろそろアスパラガスがスーパーの野菜売り場や、直売所を賑わせる時期ですね!!
きれいなグリーンがお弁当や食卓に彩りを与え、ほのかな甘みとさわやかさ、それから栄養分もたっぷり詰まっています。
最近ではホワイトアスパラガスや、紫アスパラガスも頻繁に出回り、店頭で目にすることも多くなりましたね。
でも、「下の方は固くて苦手…どこまで食べていいのかか分からない…」という意見を良く耳にします。
今回は、「意外と知らない?!アスパラガスの食べ方」について見ていきましょう。
アスパラガスが食べられるまで
やなば亭: アスパラ畑 / karitsu
アスパラガスが多く出回るのは3月〜7月で、冷涼な気候を好むので主に北海道や長野県で栽培されています。
アスパラガスは小さな苗を植えてから長い栽培期間を経て、3年目でやっと収穫できるのです。
その後、また地下の茎から伸びてくる若い芽を毎年収穫していき、一つの茎から8〜10年は収穫する事ができます。
こんなにもなじみ深い食材ですが、手間ひまかけて私たちの食卓に並んでいるのですね。
アスパラガスの見分け方
まずは、茎が太くてまっすぐ伸びたものです。
アスパラガスの繊維の数は同じなので、細い物ものより太いものを選んだほうが柔らかいのです。
それから、緑が濃く鮮やかで穂先が固く締まっているものを選びましょう。穂先が紫のものがありますが、太陽がたくさん当たっていた証拠です。
アスパラガスはすぐに鮮度が落ちるので、切り口が乾燥していない太くて立派な物を選ぶと良いですね。
アスパラガスの茹で方
さあいよいよ本題です。いったいどこまで食べるのが正解なのでしょう??
①まずは、アスパラガスの根元の方を両手で持ち、力を入れずに曲げると自然にポキンと折れます。そう!!ここが食べられる部分の境目だったんですね!
②折った後、下の部分の皮をさらにピーラーで剥き、三角のハカマが固い場合は包丁で削ぎ落とします。
③鍋にお湯を沸かし塩を少々入れます。
④アスパラガスを立てて根元だけを入れ、10秒ほどたったらすべて入れます。根元を押してみて、少しへこむくらいがちょうどいい茹で加減です。色を鮮やかに出したい場合は冷水にさらしましょう。
アスパラガスは長いまま茹でた方がうまみや栄養分が溶けださないので、くれぐれもカットしてしまわないようにしましょう。
和え物やおひたしにしたい場合は、茹でた後冷水でさらさず、「ダシ割り醤油」に漬けて冷ますと水っぽくなりません。
また、酢やレモンなどの酸味のある物に触れると色が悪くなりやすいので、食べる直前に和えましょう。天ぷらや炒め物のときは生のまま調理します。
アスパラ初収穫 #shoot1230 / chidorian
保存方法
ぬれた新聞紙とラップにくるんで冷蔵庫に立てて保存します。
それでも鮮度は2〜3日しかもたないので、固めに茹でれば冷凍庫でも1ヶ月程保存できます。
栄養成分
アスパラガスにはとってもたくさんの栄養成分が含まれています。
まずよく耳にするアスパラギン酸。旨味の本体であり、糖質の代謝を促進し疲労回復の効果があります。
葉酸は貧血の予防には不可欠で、アスパラガスには赤血球を構成する鉄分の量が多いのでよち効果が期待できます。妊婦さんにももってこいですね。
それからルチンは毛細血管丈夫に保護し、血圧を下げる効果があるので動脈硬化の予防につながります。
穂先にはグルタチオンが多く含まれ、過酸化脂質を抑えてくれるので老化予防に効果的です。
長生きの人ほど体内のグルタチオンの数が多いようですよ!!
そしてクロロフィル。コレステロール値を下げ、抗酸化作用が強いのが特徴です。
最近よく目にする、紫アスパラガスにはがん予防に良いとされるアントシアニンが多く含まれています。
ホワイトアスパラガスよりはグリーンアスパラガスの方が栄養価は高いようです。
どうでしたか??
アスパラガスは手間ひまかけて栽培され、それに比例するかのようにたくさんの栄養分が含まれていたのですね。
固くて繊維が苦手!思っていた人も、ちょっとしたコツで美味しく柔らかいアスパラガスが食べられるのです。
旬のアスパラガスを美味しく食べて、健康維持にも役立てたいですね。