秋の味覚として有名なカボチャは美容と健康に優れた効果や効能を持つ栄養満点な食材ですが、私たちが普段口にするカボチャ料理に使用される部分は果肉の部分だけなので内部のワタや種子は捨ててしまいがちです。
しかし、カボチャの原産国であるアメリカなどではカボチャの種子は食用に用いられており、その栄養価の高さから日本でも健康食品の1つとして利用されています。
また、東洋医学ではカボチャの種を「南瓜仁(なんかにん)」と呼び、低血糖改善や回虫駆除などに用いられます。
では、カボチャの種にはどのような栄養素が含まれており、どういった効果や効能を得ることが出来るのでしょうか。
カボチャの種に含有されている栄養素及び効果・効能とは?
Pumpkin seeds a roasting / Robbie1
カボチャの種は100gあたり574Kcalと言われています。そのため、腹持ちも良いのでダイエットにもよく利用されています。
カボチャの種には必須脂肪酸の1つリノール酸やオレイン酸、パルチミン酸にステアリン酸などの不飽和脂肪酸がたっぷり含有されています。
また、良質なタンパク質が31%から46%ほど含まれており、さらに若返りのビタミンという異名を持つビタミンEや様々なミネラルをはじめ、植物ステロールやリグナン類、カロテノイドなども含まれています。
では、カボチャの種が持つ効果や効能についてご紹介したいと思います。
カボチャの種には過敏性膀胱及び頻尿などといった高齢の女性の方に多いと言われる排尿障害を軽減させる作用があります。
これらの排尿障害は加齢による女性ホルモンの乱れによる場合が多く、カボチャの種に含まれる、リグナン類には女性ホルモンを正常に保つ働きがあり、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされる排尿障害を改善させることが出来ます。
また、男性の場合は前立腺肥大症を改善及び予防する効果が得られるとも言われています。
他にも骨粗鬆症や代謝促進、基礎体力の向上、コレステロール値の正常化、活性酸素の除去による老化及び生活習慣病の予防などに効果があります。
カボチャの種を購入する際の注意点とは?
Pumpkin Seeds Rinsing / KimManleyOrt
カボチャの種には優れた効果や効能があることが分かりました。
では、カボチャの種を購入する際はどういったことに注意したら良いのでしょうか?
まず、カボチャの種を購入する際はラベルを確認しましょう。そこに「有塩」もしくは「無塩」と表記されているかと思います。
これは、カボチャの種に塩をつかっているかどうかを表しています。
また、「無油」もしくは「有油」と表記されている場合、油を使用しているか否かを記しています。
良質なカボチャの種を購入したい方は「無塩」で「無油」のものを選択して購入しましょう。
もう1点気を付けなければならないのが「焙煎国」です。
現在販売されているカボチャの種は、国内焙煎されているものと海外焙煎されている2タイプが販売されています。
海外焙煎の場合、しっかり味が付いているのでお酒のおつまみとして購入なさる方も多いですが、健康や美容を考えると国内焙煎の方が良いでしょう。
また、職人の手による焙煎なのか、はたまた焙煎機を用いて焙煎を行ったのかでカボチャの種の香りや風味が変化しますので、その違いを楽しむのも良いでしょう。
まとめ
カボチャの種はそのまま食べても良いですし、スイーツや料理へのアクセントとして用いることも出来る万能食材です。
また、小腹が空いたときにカボチャの種をゆっくりと咀嚼回数を増やして摂取することで満腹中枢が刺激され、ダイエット効果が得られます。
さらに、スーパーやデパートで丸々1つカボチャを購入したら、カボチャの実とワタ、種子をそれぞれ適切に処理を行うことで、カボチャの栄養素を余すことなく摂取することが出来ます。
是非、今年の秋はカボチャを1つ丸ごと購入し、残暑の厳しい秋を乗り切ってみませんか?