10月から翌年3月にかけて旬を迎える山芋ですが、実は長芋や自然薯など様々な種類の総称となっており、種類によって旬の時期が異なることをご存知ですか?
山芋は、ヤマノイモ科の蔓性多年草であり、日本各地の山々に自生しています。山芋には、長芋・大和芋・自然薯と様々な種類があり、それぞれ異なる旬と特徴を持っています。
3種の山芋の旬と特徴
山芋短冊 / inazakira
では、ここで3種の山芋の旬と特徴をご紹介します。
●長芋
11月から翌年の1月と4月から5月の年に2度旬を迎えます。長い棒のようなかたちをしており、山芋の中で最も有名な芋です。中国原産で、日本栽培の芋を長芋と呼びます。
●大和芋
10月から翌年の3月に旬を迎えます。大和芋は中国原産なので長芋と同じ分類となります。また、大和芋とは地方によって名称が異なり、関東地方では「いちょう芋」、関西地方では「つくね芋」と呼ばれています。
●自然薯
11月から翌年の1月に旬を迎えます。自然薯は日本原産の野菜で、日本各地の山野に自生しています。日本では自然薯のことを「山芋」と呼び、古くから愛されています。
山芋の種類が判明したところで、丁度今が旬の山芋を長くおいしく食べるための正しい冷凍保存方法と賞味期限をご紹介したいと思います。
山芋の正しい保存方法と冷凍保存方法&賞味期限をご紹介
R0011165 / duck75
山芋の適切な保存温度は1度から3度となります。
地中深くでスクスクと成長する山芋は、光を嫌うため、温度管理が徹底された冷たくて暗い場所で保存するのが正しい保存方法となります。
なので、暖房で暖かくなった室内で保存する際は冷蔵庫の野菜室で乾燥させないように保存することをオススメします。
スーパーやデパートなどでカットされていない山芋を購入された場合、新聞紙で丁寧に包み込み、風通しの良い冷暗所で保存します。その際、おがくずの中に入れて保存するとさらに長持ちします。
常温で保存する場合は、冬場の冷暗所ならば最大1ヶ月、おがくずで包んだ状態で保存する場合は最大3ヶ月保存することが可能です。
では、冷凍保存する場合はどうしたら良いでしょうか。
山芋を丸ごと購入した場合、特に冷凍保存する必要はありません。
もし、どうしても山芋を冷凍保存したいという方は、とろろ芋や千切りなどすりおろしたり、細かくカットした山芋もしくは、加熱調理が施された山芋として調理されたものならば冷凍保存することが可能です。
山芋を冷凍保存する場合は、密閉袋に入れ、内部の空気をしっかり抜き、平らな状態にしてから冷凍庫へ入れましょう。このとき、金属トレイの上に山芋の入った密閉袋を乗せた状態で冷凍すると鮮度が保たれます。
解凍する場合は、流水にさらして自然解凍するもしくは電子レンジで半解凍し、自然解凍または流水にさらして解凍させます。
冷凍山芋を煮物に使用する場合は、上記の方法で冷凍保存してはいけません。
煮物に使用したい山芋を冷凍する場合は、まず山芋の表皮を綺麗に剥いたら、輪切りもしくは半月切りにします。そして、お湯を沸かして固めに茹でます。
冷水で冷ましたら、キッチンペーパで水分をしっかり取り除き、密閉袋に入れて冷凍庫へ保存します。使用する際は、解凍せず、そのまま煮物に使用しましょう。
冷凍した山芋は最大1ヶ月日持ちしますので、忘れないように密閉袋に冷凍を開始した日付を記載しておくと安心です。
まとめ
今回は山芋の正しい保存方法と冷凍保存方法&賞味期限をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
山芋はすりおろしてお蕎麦やうどんにかけたり、ソテーして酒の肴にしたり、お好み焼きのつなぎとして活用するなど様々な料理の材料として活用することができます。
今年の年越しそばの具材に悩んでいる方や年末年始のお酒のおつまみに悩んでいる方は山芋を1本購入し、年末年始の1品として活用してみてはいかがでしょうか。