タケノコは漢字で書くと「筍」と表しますが、この由来は一旬で竹まで生長してしまうことから付けられたと言われています。そのため、タケノコは食べられる期間がとても短いので3月頃になると山に入ってタケノコを探す方々の姿をよく見かけます。
タケノコには様々な種類があり、私たちが普段筑前煮や若竹煮、ちらし寿司に八宝菜など様々な料理に活用している品種は中国江南地方原産の「孟宗竹(もうそうちく)」が一般的ですが、北海道や東北地方を中心に生産されている「根曲がり竹」や日本の西南地域に広く分布している「寒山竹」なども日本ではよく食べられています。
そんなタケノコですが、採りたての新鮮なタケノコならば、特に下処理を行う必要はありませんが、少しでも時間が経つと灰汁抜きを行う必要があります。
ですが、タケノコの灰汁抜きは品種によって異なりますが、孟宗竹の場合は沸かしたお湯に米ぬか・赤唐辛子・先端3cmほどをカットし、縦に切り込みを入れたタケノコを入れ、1時間ほど弱火で煮詰め、根元に竹串がスッと無抵抗に刺さるのを確認したらそのままの状態で一晩寝かせ、翌日皮をむいて調理をするのが一般的です。
しかし、これでは買ってきたタケノコをすぐに調理することができません。
そこで、今回は万能調理器具の圧力鍋を使ってタケノコの下処理を短時間で完了させる裏技をご紹介します。
圧力鍋で簡単にタケノコの下処理を終わらせる方法!
タケノコ / ope
煮込み料理やスープ料理をいとも簡単に作ることができる魔法の調理家電「圧力鍋」を使うことで、タケノコの下処理も短時間で完了させることができるのです。
では、その方法をご紹介したいと思います。
①タケノコに付着した泥や汚れをきれいに取り除きます。
②皮が付いた状態で先端を3cmほどカットします。
③カットした部分には縦に少し切込みを入れます。
※鍋よりもタケノコが大きい場合はタケノコを半分にカットしておくと良いでしょう。④たっぷりの冷たい水・米ぬか(米の研ぎ汁)・鷹の爪2本ほど用意します。
⑤圧力鍋に④を入れ、タケノコを入れたら蓋をして煮るだけです!
※圧力鍋の使い方はご自宅の圧力鍋によって異なりますので、タケノコの下処理を行う際は必ず説明書を用意してから行うようにしてください。
圧力鍋を使用しないで茹でる場合は、タケノコの風味を優先する場合ならば20分、灰汁抜きを優先する場合は40分を目安に煮ましょう。
圧力鍋を使って下処理を行う場合は、圧がかかってから15分、茹で上がったら1時間30分から2時間ほど鍋に水を入れてさらしておくようにしましょう。
茹でたタケノコの保存方法とは?
タケノコ / ope
茹でたタケノコは水に漬けた状態で冷蔵庫に保存するようにしましょう。
極力その日のうちに使い切った方が良いのですが、どうしても食べきれないという場合は、こまめに水を交換することで3日から4日ほど保存することができます。
もっと長期間保存したいという方は、水を張った密閉容器にタケノコを入れ、水漬けしましょう。
1年以上保存したい方は、密閉ビンに水を注ぎ、タケノコを入れて緩めに蓋をしめ、30分ほど茹でます。そして、火を止めて蓋をギュッと閉めたらもう1度火にかけて30分間煮ます。この状態で瓶が冷えれば1年間保存の効くタケノコの瓶詰の完成です。
まとめ
タケノコの下処理方法を圧力鍋で簡単に行う方法をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
タケノコは食べ過ぎると吹き出物やアレルギー症状に似た症状を引き起こす可能性があるため、大量摂取しないようにご注意下さい。
春の味覚「タケノコ」を正しい手順で下処理を行い、おいしいタケノコ料理でお友だちや家族をおもてなししてみてはいかがでしょうか。