今では敬老の日にひじきを食べて長寿を祝う地域もあります。
また、ひじきはとってもヘルシーで食物繊維がたっぷり含まれているため、太り気味のお父さんやダイエット中の女性たちからたいへん人気の高い食材でもあります。
しかし、一方でひじきは高カロリーの食材だからダイエットには向かないという声も聞かれます。
そこで、今回はひじきのカロリーと栄養や効果・効能をご紹介したいと思います。
ひじきは高カロリー食材だった!?気になるひじきのカロリーとは!
100504夕飯:ひじき / mersy
ひじきといえば、煮物に稲荷寿司、豆腐の白和えなどの和食料理をはじめ、サラダやスープ、ビスコッティなどの洋食料理とも相性が良く、鉄に亜鉛、カリウムやカルシウムなどのミネラル類もたっぷり含んでいるため、美容と健康維持に効果的な食材であり、さらに食べごたえのある弾力と噛めば噛むほど味わいが増す独特の食感で間食防止にもなるため、ダイエットの強い味方として女性たちからとても人気があります。
ひじきといえば、低カロリーで栄養満点というイメージが強いですが、実はこれは半分正解で半分間違いなのです。
ひじきは100gあたりおよそ139kcalと全食品の中では低い方なのですが、わかめや昆布などの海藻類の中ではとても高カロリーな食材として扱われています。
しかし、ひじきを料理の材料として使用する際、平均15g(大さじ1杯程度)しか使用しないため、カロリーはおよそ20kcalと低くなります。
今回ご紹介したひじきは乾燥ひじきのカロリーであり、生ひじきのカロリーではありません。スーパーやデパートなどで販売されているひじきは乾燥ひじきが一般的であり、生ひじきはほとんど扱われておりません。
乾燥ひじきを調理する際、必ず水に戻してから使うのですが、水を吸収したひじきは7倍ほどのサイズになるため、たった15gでも小鉢1杯分の量になり、尚且つ、食べごたえと満腹感が得られることからダイエットをサポートしてくれる食品として人気があります。
ひじきの栄養と効果・効能とは?
Hijiki / Crystalline Radical
ひじきは北海道南部から九州地方の外海に面した岩礁に広く分布しており、全長20cmから100cmの褐藻類です。日本は島国のため、国内にはカルシウムを含む食品が少なく、昔から不足しがちなカルシウムを保存の効く海藻類で補ってきました。
高知県の河洞遺跡から発掘された土器片には、ひじきと思われる海藻が付着しており、縄文・弥生時代の頃から食べられていたことが明らかにされました。
そんなひじきには、カルシウムやカリウム、鉄などのミネラル類や食物繊維がたっぷり含まれており、さらに必須微量元素と言われるヨウ素やマンガンも含有されている健康と美容維持に絶大な効果を持った食品として注目を集めています。
特にひじきは、ほうれん草の27倍の鉄や牛乳の14倍のカルシウムが含まれており、女性にとっては夢のような食材です。
ひじきには、歯や骨を頑丈にするカルシウムがたっぷり含まれていますが、さらに歯や骨の発育を促進させる働きを持つマグネシウムやマンガンも含有されているため、歯や骨をより丈夫にしてくれるため、骨粗鬆症の予防などに効果が期待されています。
他にも、歯や骨を強化するために必要なミネラルも豊富に含んでいるため、不足しがちなカルシウムの働きを補ってくれます。
ひじきに含まれているヨウ素には、甲状腺ホルモンの1種である「チロキシン」と「トリヨードチロニン」の原料となる成分であり、エネルギー代謝を促進させ、新陳代謝を促す効果があると言われています。また、ヨウ素から精製された甲状腺ホルモンは、炭水化物・タンパク質・脂質の代謝を向上させる作用があるため、成長を促すことができます。
また、ひじきに含まれる食物繊維は10gあたりおよそ4.3gも含有されているため、生活習慣病の原因となるコレステロールの増加の抑制や体内への吸収を防ぐ効能があります。
他にも、貧血予防やむくみ改善、美肌効果など様々な効果や効能を得ることができます。
まとめ
今回は春に旬を迎える「ひじき」のカロリーや栄養、そして得られる効果及び効能をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
ひじきはとても栄養価の高い食材ですが、ミネラル類は水に溶け出しやすい性質を持っているため、乾燥ひじきを戻す際は、浸し過ぎに注意しましょう。
また、ひじきの鉄はビタミンCと共に摂取することで吸収量がアップしますので、野菜やフルーツと共に摂取するようにしましょう。