近年外食ではなく、自炊を行う男女が増加傾向にあり、若い世代を中心に土鍋でご飯を炊く「土鍋ごはん」がブームとなっています。
しかし、土鍋を使ってご飯を炊くというイメージには「時間がかかって面倒」や「光熱費が高くなりそう」などのマイナスのものが多く、スイッチ1つでごはんが炊き上がる炊飯器の方が主婦から人気があります。
そこで今回は土鍋を使ってごはんを簡単に炊く方法とメリットをご紹介したいと思います。
土鍋でおいしいごはんを簡単に炊く方法とは?
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誰もが1度は耳にしたことのある「はじめチョロチョロなかパッパ、赤子泣いても蓋取るな」は、かまどでごはんを炊く際の火加減を言葉で表現したものです。
実は土鍋でごはんを炊く場合、この言葉を口遊みながら作業を進めてゆくととびっきりおいしいごはんを炊くことができます!
土鍋で簡単にご飯を炊く
材料
・お米:2合(およそ300g)・水:300g
※お米と水は1:1の割合で準備しましょう。作り方
①お米を軽く研ぎます。
ゴシゴシと洗ってしまうとお米が割れてしまい、綺麗に炊き上がらない可能性があります。現代は精米技術も向上し、ほとんどヌカが残っていないので、研ぎ汁は白濁したままでも問題ありません。②洗米したお米をたっぷりの水に30分以上漬け込みます。
お米を水に浸すことで白くなります。浸水させたお米を使ってごはんを炊くと真っ白な美しいごはんとなりますので、覚えておきましょう!もちろん、炊飯器でごはんを炊く際にも応用できますので、是非実践してみましょう。③30分後、水に浸したお米をざるに揚げ、水を切ります。
④水切りを行ったお米を土鍋に入れ、300gの水を注ぎます。
水加減のポイントは、水を吸収してふっくらとなったお米に対し、水に漬ける前のお米と同量の水を使うことです。⑤タイマーを15分にセットします。そして土鍋をガスコンロにセットし、強火にかけます。
⑥沸騰してきたら、弱火にします。15分間絶対に蓋を開けてはいけません。
⑦15分後、火を止めて、そのままの状態で15分蒸らします。
このとき、土鍋にバスタオルを何枚も被せておくと保温効果が高まるので用意しておきましょう。⑧15分後、バスタオルと蓋を開けて、ほかほかのごはんが現れたら完成です。
浸漬時間30分・炊いている時間15分・蒸らし時間15分のおよそ1時間で真っ白でふっくらと炊き上がったおいしい土鍋ごはんが完成します。
また、一般家庭用の土鍋も炊飯用の土鍋も同じ火加減ですので、ご安心ください。
土鍋ごはんのメリットとは?
土鍋 / verity_lane
土鍋ごはんが若い世代を中心に人気を集めている理由、それは土鍋で炊いたごはんの方が美味しいからです。
なぜ、炊飯器でごはんを炊くよりも土鍋の方が美味しく感じるのでしょうか?
それは、土鍋の構造にあります。土鍋は優れた蓄熱効果を持っており、全体にまんべんなく熱が伝わるため、お米を内側から強力に熱することができます。さらに、お米の旨味をギュッと閉じ込めることができるため、お米の蒸気を外へ逃さず、閉じこめてくれるので炊飯器で炊くよりもふっくらと仕上げることができるのです。
しかし、土鍋ごはんは水加減や火加減によって出来上がりが大きく左右されるため、作り方や手順をしっかり覚えておく必要があります。
ですが、最近では浸水や火加減の調節を一手に行ってくれる炊飯鍋なども販売されていますので、土鍋で作るのに不安を感じている方や何度挑戦しても失敗してしまうという方は是非炊飯鍋を使ってごはんを炊いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は土鍋でふっくらごはんを炊く簡単な方法とメリットをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
これから新米の季節になります。是非、今年の新米は土鍋でふっくら炊き上げて宝石のように美しいごはんを味わってみてはいかがでしょうか。