夏になると食べたくなるのが、冷たくてつるつると食べられる素麺や冷麦などといった麺類ではないでしょうか。
ですが、素麺や冷麦などは栄養面では不十分ですし、なにより太りやすいと言われています。
しかし、暑い季節では食欲も湧かず、夏バテを起こしかけている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、栄養満点でサラサラと食べられる宮崎県名物の冷や汁をご紹介します。
冷や汁とは?
DSC_2031 / yoppy
冷や汁とは、宮崎県や埼玉県、山形県などで夏場に食べられている郷土料理の1つです。
冷や汁が初めて食べられるようになったのは鎌倉時代です。
鎌倉時代に記された「鎌倉管領家記録」内に冷や汁に関する記述があり、蒸し暑い日本の夏を乗り切るための食事として大変重宝されてきたことが分かります。
冷や汁は宮崎県が発祥と言われており、宮崎県の夏は照りつける太陽によって気温が高くなります。
なので、しっかりと栄養を摂らないとバッタリと倒れてしまう危険性があります。
そこで考案されたのが「冷や汁」です。冷や汁は食欲が減退している中でもサラサラと食べられ、しかも冷たくて栄養満点です。
先人たちが編み出した冷や汁は現在でも夏場の日本人の健康を支えてくれている優れた料理の1つとして多くの方々から愛されています。
冷や汁を食べやすくするには「ツナ缶」が最適!
冷や汁は人によっては苦手な方もいらっしゃいます。
そこで、冷や汁を食べやすくするために「ツナ缶」を用いると良いでしょう。
ツナ缶には認知症やアルツハイマーの予防に効果のあるEPAやDHAが含有されており、さらに動脈硬化を予防し、中性脂肪を減少させる働きがあります。
ツナ缶には様々な種類がありますが、ツナ缶に使用されている油は植物性ですので、リノール酸がたっぷり含まれています。
少々カロリーが高くなってしまいますが、カロリーを気にしない方は水煮ではなく、油漬けのツナ缶を購入しましょう。
ツナ缶を使ったお手軽冷や汁レシピのご紹介♪
冷や汁 / yoppy
冷や汁にツナ缶を用いる場合の作り方をご紹介します。
材料
・ツナ缶:20g
・きゅうり:1/3本
・刻んだネギ:お好み
・揉み海苔:お好み
・味噌:大さじ1杯(薄い場合はお好みで追加してください。)
・すりごま:大さじ1杯
・出汁の素:小さじ1/3杯(顆粒タイプがお勧め)
・お湯:50ml
・冷たい水:120ml
作り方
①きゅうりを洗い、1mmほどの厚さで輪切りにします。
②フライパンを温め、油を引かずにツナを炒めます。中火でおよそ30秒炒めると、水分や油分が飛びますので、水分や油分が飛んだら火を止めます。
※油漬けのツナ缶を用いる場合は、フライパンで炒めることによって脂っこさを取り除き、香ばしく仕上げます。また、水煮のツナ缶を用いる場合はツナ独特の臭みを取り除くために軽く炒めましょう。
③耐熱ボウルに味噌やすりごま、出汁の素を入れたら熱湯を注ぎます。
※水を用いる場合、耐熱容器に水を注ぎ、500wの電子レンジで4分50秒ほど加熱したものをボウルに注ぎます。
④熱湯を注いだら、泡だて器を用いてしっかり混ぜます。
⑤しっかり混ざったら冷たい水を加え、伸ばします。
⑥きゅうりや炒めたツナ、刻んだネギをボウルに投入し、軽く混ぜたら完成です。
ご飯の上にかけてお召し上がりください。
また、キンキンに冷えた冷や汁を召し上がりたい場合は、氷を入れて召し上がることも可能です。
赤ちゃんでも食べられる冷や汁の作り方とは?
離乳食を食べられるようになった赤ちゃんのために栄養満点な冷や汁の作り方をご紹介します。
とても簡単ですので、作り方をご紹介します。
材料
・水煮タイプのツナ缶:大さじ1杯
・きゅうり:1/6本
・豆腐:20g
・軟飯:90g
・だし汁:1/2杯
・味噌:小さじ1/2杯
作り方
①水煮タイプのツナを湯通しさせ、ツナに含まれる油分を取ります。もし、使用するツナ缶がノンオイルの場合は水を切るだけで構いません。
②きゅうりを薄くカットし、赤ちゃんが食べやすいように半月切りにします。
③軟飯の上に湯通ししたツナときゅうり、食べやすい大きさに崩した豆腐を乗せ、だし汁で溶いた味噌をかけて完成です。
赤ちゃんだけではなく、大人でも美味しく食べることが出来るので、今年の夏は家族で冷や汁を召し上がってみてはいかがでしょうか。
まとめ
冷や汁は夏バテ解消だけではなく、美容にも優れた効果を発揮します。
冷や汁に使用される味噌は皮膚に良い影響を与えることが近年の研究で明らかになりました。
この効果は冷や汁でも得ることが出来るので、紫外線などでダメージを負ってしまう皮膚を守るために冷や汁は最適です。
夏バテやお肌を守ることが出来る冷や汁を食べて今年の夏を乗り切りましょう!