コーヒーには様々な種類のものが存在します。
カフェに行くと、ホットコーヒーやウインナーコーヒー、アイスコーヒーなど様々な種類のコーヒーがズラリとメニューに記載されています。
そんな数あるコーヒーの中で、こういったポカポカ日和の季節になると通常のアイスコーヒーではなく、水出しアイスコーヒーを注文する方がちらほら出てきます。
なぜ、敢えて水出しアイスコーヒーを注文するのでしょうか?また、水出しアイスコーヒーと通常のアイスコーヒーの違いはあるのでしょうか?
水出しコーヒーとは?
コーヒーには、挽いたコーヒー豆をネルなどの濾し袋に入れ、お湯を注いで抽出する“ドリップ”や、水蒸気の圧力を利用して抽出する“サイフォン”など淹れ方はたくさん存在します。
しかし、どの抽出方法もお湯を用いて抽出する方法なので、水で抽出する水出しコーヒーは非常に珍しい淹れ方の1つです。
水出しコーヒーは、ウォータードリップコーヒーやダッチコーヒーという異名を持っており、特に若葉の茂る5月頃から水出しアイスコーヒーが美味しく感じるらしく、毎年この季節になると多くのコーヒー通を唸らせていると言われています。
コーヒーを水で淹れることによって、本来持っているコーヒー豆の香りが逃げず、抽出液自体に香りを閉じ込めることができ、さらに上質な甘みとふくらみのある穏やかな苦みが感じられるコーヒーへと仕上がります。
しかし、コーヒー豆の成分を抽出する時間が長く、コーヒー独特の酸味が感じられず、豆の状態が悪い場合はそのまま抽出液に現れるという欠点があります。
水出しアイスコーヒーを自宅で作る場合に必要なもの
水出しアイスコーヒーを作る際には専用の器具が必要になります。
水出しアイスコーヒーを作りには
・きめ細かいコーヒー粉末を水に漬け、抽出後にコーヒー粉末を濾過して取り除く抽出方法
・コーヒー粉末に水をゆっくり点滴し続ける抽出方法
の2つのパターンがあります。
前者の抽出方法で水出しアイスコーヒーを作ってしまうと、雑味が出てしまう可能性が高いためオススメ出来ません。
一滴ずつゆっくりコーヒーエキスを抽出する機器を透過式水出しコーヒー器と言います。
透過式水出しコーヒー器は様々なメーカーから販売されているので、ご自身に合ったものを購入しましょう。
では、ここでいくつか透過式コーヒー器をご紹介させて頂きます。
カリタの「ウォータードリップムービング」は軽快なリズムで水が滴るため、見ていて飽きない透過式コーヒー器です。存在感がありモダンなデザインとなっています。
オージの「透過式コーヒー器」は、コーヒー豆の持つ本来の風味や香りが楽しめるため、コーヒー通から高い支持を得ています。
「WD300」は、まるでガリレオガリレイやレオナルド・ダ・ヴィンチなどが実験で使用して良そうな透過式コーヒー器です。
スタイリッシュなデザイン性の中に優美な趣が感じられるため、インテリアとして用いる方も多いと言います。アメリカ西部にあるサンフランシスコで人気のカフェ「ブルーボトルコーヒー」もこのメーカーの透過式コーヒー器を使用しています。
ハリオの「ウォータードリッパー・ポタN」は可愛らしい見た目をしたアンティーク調の透過式コーヒー器です。こちらは3時間ほどで5杯分の水出しアイスコーヒーが抽出出来るので非常に人気があります。
水出しアイスコーヒーが人気の理由
長時間かけてコーヒーエキスを抽出する水出しアイスコーヒーがなぜ人気があるのかご存知ですか?
お湯でコーヒーを淹れる場合、コーヒーを焙煎した際に出てしまう油分も一緒に抽出されます。
しかし、水出しアイスコーヒーは豆の油分が溶けだしにくいため、お湯で淹れたコーヒーよりもしつこさや嫌味がなく後が残らないさっぱりした味わいとなり、長期間保存しても、酸化しにくいため風味が落ちません。
また、清らかな清流の如く淀みのない澄んだ美しいコーヒーでもあります。
また、水で淹れることによってコーヒー豆に含まれるカフェインやタンニンが溶け出しにくく、妊娠中・授乳中の女性も安心して飲料することが出来ます。
しかし、少なからずカフェインが溶け出しているので、現在「珈琲問屋オンラインストア」などのコーヒーショップでは、「カフェインレスコーヒー コロンビア」や「限定品アイスカフェインレス ブレンド」などカフェインレスのコーヒー豆が販売されているので、そちらを購入して水出しアイスコーヒーを飲まれてはいかがでしょうか。
また、コーヒーの酸味や苦みが苦手で今まで嫌煙していた方や持病を抱えていてコーヒーの摂取を控えていた方など、コーヒーが飲みたくても飲めない環境にいた方々には水出しコーヒーを飲用することをお勧めします。
水出ししたコーヒーを温めて飲用することも可能ですので、1年を通して水出しコーヒーが飲めます。では、素敵なコーヒーライフをお過ごしください。