日本では8月の中旬になるとお盆休みと呼ばれる長期の連休があります。
お盆休みになると、遠方から孫を連れた子供たちや親戚が集まるため、おもてなし料理を作る機会がググッと上がります。
ですが、いったいどのようなおもてなし料理を作れば良いか悩むお母さん方も多いはず!
そこで、今年の夏はヘルシーかつ栄養満点な和食で来客を迎えてみてはいかがでしょうか♪
和食が苦手なお子様でも美味しく召し上がることが出来る絶品のおもてなし料理を3つご紹介していこうと思います。
なぜ8月の中旬にお盆休みがあるのか
おもてなし料理をご紹介する前に、お盆休みの起源についてご紹介したいと思います。
日本では大手企業などの一部の企業では8月の中旬頃からおよそ1週間の連休が与えられます。この連休を「お盆休み」と呼ぶのですが、なぜお盆休みはあるのでしょうか?
お盆休みの起源は「藪入り」と呼ばれる行事が由来と言われています。
藪入りとは、商人の家で働いている奉公人たちが1年に2度正月やお盆にあたる16日前後に休暇をもらい、離れて暮らす両親や家族のもとへ帰省する日です。
7月16日前後の藪入りを「後の藪入り」と呼びます。
この藪入りの風習とお盆にご先祖様をお迎えする風習が合わさったものが現在のお盆休みだと言われています。
藪入りとは、遠方から働きに来ている方々を両親や家族のもとへ帰省させ、ご先祖様を迎えると同時に自身の近況や家族の安否確認を行うための粋な計らいだったのかもしれませんね。
では、お盆休みの起源が判明したところで、和食のおもてなし料理をご紹介したいと思います。
幼いお子様たちに大人気の和食おもてなし料理!「手巻き寿司」
手巻き寿司 / nishioka
ハンバーグやナポリタンなどの洋食とは違い、和食は食材が持つ本来の香りや風味を生かした素朴な料理のため、幼いお子様たちからはあまり人気がありません。
そこで、多彩な具材とお酢の香りが食欲をそそる「手巻き寿司」がオススメです!
手巻き寿司に使用する具材は卵やキュウリ、納豆やツナマヨネーズなど定番の具材からハンバーグやトンカツなどの変わりダネも用意しておくことで、老若男女問わず楽しく食事をすることが出来ます。
手巻き寿司の良い点は、具材と酢飯を準備するだけのお手軽料理だということです。さらに、お吸い物や漬物などをプラスすることでより一層豪勢なおもてなし料理となります。
他にも太巻きやお稲荷さん、ちらし寿司なども幼いお子様から人気の高い和食となっています。
夏の定番食材の1つそうめんを使った「そうめんチャンプルー」
/ nanik0re
お盆休みの8月の中旬は丁度暑さが厳しい季節です。
遠方から遊びにやってくるこどもや孫、そして親戚の中にもしかしたら夏バテを引き起こしている方もいらっしゃる可能性があります。
そこで、冷やしうどんや蕎麦、冷やし中華などあっさりとしたさらりと食べられる冷たい麺類がオススメです。
ですが、単なる麺類ではおもてなし料理としてはややパンチ力に欠けますよね。
そこで、沖縄県の郷土料理の1つ「チャンプルー」をゴーヤではなく、そうめんを使ってアレンジしてみませんか?
チャンプルーとは、沖縄県の方言で「ごちゃまぜ」という意味を持っており、ゴーヤのみならず、様々な食材を野菜や豆腐、鶏卵などと共に炒めた料理のことを指します。
沖縄県でも「ソーミンチャンプルー」という名前で茹でたそうめんを夏バテ解消に効果的なビタミンB1を含んだ豚肉やニラ、ネギなどと共に炒め、食欲の出ないときに召し上がっていると言います。
そうめんの持つあっさりとした味わいと喉越しによって、食欲が湧かない方でもパクパクと食べられちゃう不思議な料理となっています。
そうめんチャンプルーは見た目のインパクトも十分ですが、それだけでは少々物足りないので、玉ねぎのナムルなどプラス1品するとおもてなし料理として食卓がより華やかになります。
疲れた体を癒す「うざく」
WP_000410 / kamosawa
日本の夏はサウナのように蒸し暑さが特徴です。
そのため、動いていても動かなくても体力を消耗します。そこで、おもてなし料理に疲労回復に効果を発揮する「うざく」を用意してみてはいかがでしょうか?
うざくとは、ウナギを用いた関西料理の1つです。細切りにしたウナギの蒲焼きを塩揉みしたキュウリと共に三杯酢または甘酢で和えた1品です。
ウナギは古くからスタミナ食材としてたいへん重宝されており、ビタミンAをたっぷり含んでいるため、口や鼻の粘膜を保護してくれるので、夏風邪を予防することが出来ます。
もちろん、うざくだけではなく、定番のうな丼や名古屋名物のひつまぶしなどもオススメです。
土用の丑の日は過ぎましたが、ウナギは弱った身体を回復させるための食材として古くから私たち日本人の健康を支えてきました。
そんなウナギを用いたうざくを炊き込みご飯やゴーヤチャンプルーなどの付け合せとして作ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回ご紹介した和食のおもてなし料理は大人も子供も楽しめる料理と夏バテの方でも安心して召し上がることが出来る料理の2種類ご紹介させて頂きました。
今年のおもてなし料理をまだ決めていらっしゃらない方は是非食材の良さを引き出すことが出来る和食にしてみてはいかがでしょうか。