月見に団子を食べる。その由来ってなに?

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月見に団子を食べる。その由来ってなに?

秋になるとにわかに「月」のキーワードがそこここで聞かれますね。中秋の名月(十五夜)、十三夜、十日夜。お月見の夜は月見団子。何ならすすきも?月見というと団子やウサギ、軒下とうイメージがぱっと浮かびますね。

月のクレタ―がウサギのように見える事から「月にはウサギが住んでいる」と言い伝えられているのは日本ばかりではありません。月とウサギの関係はなんとなくそこから来ているのでしょう。

しかし、団子やススキは?そして、団子を食べようとすると何故かペチっと手を叩かれて制されるイメージも(笑)。月見と団子とはどのような関係なのでしょうか。「花より団子」という言葉のように「美しいものを見るときに食べるもの」とは違うのでしょうか。月見、月見団子の由来についてご紹介したいと思います

月見に団子を食べるのはなぜなのか



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お月見は収穫を月に感謝するお祝いの行事なんです。お月見の行事は平安時代から行われていたと言われていますよ。最初にお供えしていたのはイモや豆でした。

旧暦の8月の新月から15日目を十五夜と呼びますが、十五夜を他にも「芋名月(いもなつき)」、旧暦9月の初めから13日目の十三夜を「豆名月(まめなつき)」「栗名月(くりなつき)」と呼びます。それぞれの収穫時期に合わせた呼び名を月につけていたんですね。

秋の収穫と月の密接な関係が伺えますね。おいもや豆に加えて「米」も供えられるようになった頃、月に見立てた丸い団子も供えられるようになりました。

お月見の行事で供えられた食物は食して終わるのが原則。米で作った団子は時間の経過と共に固まってしまいますが、白玉粉や上新粉で作る団子はつるっとしていて見た目にも美しく、時間が経っても固くならずにそのまま食べられる事も良かったのでしょう。

欧米のハロウィン、「お菓子をくれないと食べちゃうぞ!」と子供達が近所にお菓子をもらいに歩き回る風習のように、お月見行事の時には子供達が近所の家に供えられた団子を食べて回ったという風習もあるようです。秋の収穫祭は各国共通なのかもしれませんね。


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月見団子を作ってみよう



子供達作御月見団子 / masahiko

月見団子はもち米で作るのではなく、白玉粉や上新粉を使って作ります。白玉粉で作った団子はツルンっとしていて、上新粉で作った団子はモチモチしています。それぞれ粉を買ってくれば袋の裏に団子を作る際の水との割合が書いてあるのでその通りに作れば間違いありません。

基本的には粉と水を混ぜて、一口大に丸めて、茹でたら出来上がり。という感じです。白玉粉や上新粉そのものは米が原料の為、甘いとか、何かの味がするという事が無いので逆にご自身で色々なアレンジをして楽しむ事が出来ますよ。

水の代わりにカルピス(原液)やフルーツ缶詰の液体を入れてみたり、粉に砂糖を混ぜてみたり。粉+水+サツマイモやカボチャ(それぞれ茹でて裏ごししたもの)を加えると黄色の団子が出来ます。

緑の団子を作りたい時はホウレンソウ(繊維が残らないように注意)や抹茶を入れるといいですね。最近では「野菜パウダー」というものが売っていますので、それを入れると簡単に色と味がつきますよ。

まとめ


「花より団子」という言葉のように団子はイベントごとの立役者。日本人のソウルフードと言っても過言ではありませんね。ちなみに団子は「だんご」と読みますよ(いまさら?!)

団子の原料である白玉粉や上新粉は米粒を水洗いし粉状にしたもの。粉状にすることで粒の粒子が細かくなる為、団子にした時にツルンとした見た目と食感になるんですね。米をわざわざ挽いて、水にさらしてと手を加えて保存も利くし、見た目にも美しい団子の原料を作ってしまう日本人の細かい追究は本当にアッパレですね。

是非、お月見には日本人の豊かな風習に思いを馳せながら丸いお月さまに秋の収穫をお祈りしてみて下さいね。


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  • 2018 06.15
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