2011年3月に東北地方太平洋沖地震に加え、津波及び福島県にある福島第一原子力発電所の事故が発生しました。これを「東日本大震災」と言います。
東日本大震災によって命を落とされた方・行方不明者は2015年現在18,446人、建築物の全壊及び半壊は合わせておよそ400,000戸にのぼります。
東日本大震災発生直後は避難者40万人以上、停電世帯数800万戸以上、断水世帯は180万戸以上となっています。2015年7月現在でも避難者は207,132名いらっしゃり、復興及び避難が長期化している状態です。
現在日本国内では東日本大震災発生後、防災に対する意識が高まっており、非常食の備蓄などを行っているご家庭も増加しています。
そこでもうすぐやってくる9月1日の防災の日に備え、備蓄しておきたい非常食をご紹介したいと思います。
防災の日とは?
DSC06537 / misawakatsutoshi
毎年9月1日は「防災の日」です。
防災の日とは、1923年9月1日に相模トラフ沿いの断層を震源とする大規模な地震が発生した日です。この災害によって死者およそ10万人、行方不明者4万3千人、負傷者は10万人以上と言われています。
また、1959年9月26日には潮岬付近に上陸した台風によって、伊勢湾沿岸を中心に名古屋西部から富山湾にかけて死者4,700人、行方不明者401人、負傷者38,917人にのぼり、建築物の全半壊及び流失家屋はおよそ154,000戸となっています。
これらの自然災害に対する心構えを国民1人1人に持ってもらうため、1960年6月11日に内閣総理大臣が主宰する閣議で毎年9月1日を「防災の日」と定めたのです。
防災の日は9月1日を含む1週間を防災週間と定め、避難経路の確認や非常用袋の用意などを行うようにと呼びかけ、防災に対する思想を普及させるため、それぞれの関係機関は緊密に連絡を取りあり、協力し合うことで様々な行事や訓練を行っています。
用意しておくと便利な非常食のご紹介
Nonperishable foodstuffs. / MIKI Yoshihito (´・ω・)
備蓄しておくと便利な非常食をご紹介したいと思います。
非常食の定番「乾パン」
非常食の定番と言われる「乾パン」は保存性と携帯性に優れた食品です。
薄味のクッキーのような味となっており、乾パンと共に氷砂糖も入っています。
水分を極限まで減らして製造されているため、固くてパサパサしているので、小さいお子様や高齢者の方には不向きかと思います。
ですが、近年製造技術の向上によって味が良くなり、中には氷砂糖ではなく、金平糖が入っている乾パンも販売されています。
塩味が癖になる「ナビスコ RITZ」
乾パンよりもサックリした食感を持ち、風味も良いためこちらを非常食に購入なさる方々も大勢いらっしゃいます。
1度食べたら癖になる味ですが、塩気があるので、喉が渇く可能性はあります。
災害時でなくても、子供のおやつやお酒のおつまみとして利用されている大人気商品です。
アルファ米
非常食として人気の高いアルファ米とは、1度お米を炊き上げ、乾燥させて密閉容器に詰めたいわゆる乾燥米です。
アルファ米の「アルファ」とは、米に含有されているデンプンの状態から命名されています。
米の主成分はデンプンであり、その含有量は70%から80%と言われています。
生のデンプンはそのままの状態で摂取すると、とても不味くて消化にも悪いのですが、水などを含ませて加熱することによって美味しくなり、消化吸収されやすいデンプンへと変化します。
このデンプンの変化を「アルファ化デンプン」と言います。
アルファ化デンプンは時間の経過と共に元の状態へと戻ってしまいます。よく、炊きたてのご飯はふっくらと柔らかくて美味しいですが、時間の経過と共に水分が無くなり、ポロポロとした硬いご飯へと変貌します。
非常食用のアルファ米は、この原理を利用し、生米を1度炊き上げ、ご飯にした後水分と取り除き、アルファ化デンプンの状態をキープさせたものです。
そのため、アルファ米に水分を含まれると炊きたてのようなふっくらとした絶品のお米が食べられるのです。
まとめ
この他にも、カップラーメンやおでん缶、レトルトカレーなども備蓄しておくと良いでしょう。
また、保存期間が5年と長い森永のミルクキャラメルは災害時の強い味方としてたいへん重宝するので1つは購入しておくと安心です。
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