お弁当や夕飯のおかず、お酒のおつまみとして絶大な人気を誇るから揚げは、老若男女問わず誰からも愛されている定番料理となっています。
から揚げが初めて日本で食べられるようになったのは、江戸時代の初めだと言われています。中国との交易を行っていた際、「普茶料理抄」という書物が日本に伝来しました。
この書物の中に「唐揚げ(とうあげ)」という料理の作り方が記されており、このレシピを参考に作られたから揚げは、現在の鶏肉で作るから揚げとは違い、豆腐を食べやすいサイズにカットして、油でカリッと揚げ、その後醤油と日本酒を煮詰めた料理だったそうです。
から揚げ定食 / hirotomo
その後、1803年に刊行された「素人包丁」という書物に記述されている「煎出(いりだし)」や「衣かけ」と呼ばれる魚貝類や野菜を素揚げしたものや小麦粉をまぶしてカラッと揚げた料理へと進化したのです。そして、この料理の誕生が、私たちが普段口にしている鶏のから揚げの起源ではないかと言われています。
鶏のから揚げは日本発祥の料理であり、第二次世界大戦が終戦を迎えた1945年、日本国内は大規模な食糧難に陥っていました。政府はこの食糧難を乗り切るために養鶏場を奨励し、鶏肉を美味しく食べるためのレシピが続々と考案され、様々なアレンジを加えながら発展してゆきます。
現在から揚げの聖地として有名な大分県では、中津市や宇佐市といった北部地方を中心に県民のソウルフードとなっており、特に中津市では市内に60店舗を越えるから揚げ専門店が存在し、から揚げ好きには堪らない街として話題となっています。
そんなから揚げですが、下味次第で様々なバリエーションを持つから揚げが続々と考案されており、定番のから揚げからヘルシーなから揚げ、スパイシーなから揚げなど食卓を賑わせています。
今回は、様々なから揚げの下味からオススメのものをチョイスしてランキング形式でご紹介したいと思います♪
Tokyo Meatrea / Dick Thomas Johnson
第5位 あっさり風味の塩味から揚げ!
現在じわじわと人気を集めるから揚げの下味といえば、「塩」です。
から揚げといえば、醤油味が一般的ですが、あっさりとした塩味ならば、レモンとの相性も抜群で、あっさりとした味わいが楽しめるので、お酒のオトモに最適です!
塩味のから揚げの材料は「おろしニンニク・米酢・鶏ガラスープの素・塩・ごま油・粒胡椒」です。分量はそれぞれ「1片・小さじ2杯・小さじ2杯・小さじ2杯・小さじ1杯・小さじ4杯・お好み」となっています。1時間ほど漬け込めば下味完成です♪
第4位 オシャレなバジルから揚げ!
イタリア料理の定番ハーブ「バジル」を使用した女性に人気のオシャレなから揚げとなっており、レモンとの相性も抜群です!
バジルから揚げの下味の作り方は「食塩・ニンニクチューブ・生姜チューブ・お酒・乾燥バジル」となっており、バジル以外は自宅にある材料で出来るのが魅力的です。分量はそれぞれ「小さじ1杯・3cmほど・6cmほど・大さじ2杯・小さじ1杯ほど」となっており、冷蔵庫で1時間ほど寝かせれば完成です。
バジル以外にもお好みのハーブを使うことで貴方らしいから揚げが誕生しますので、アレンジは無限大です♪
第3位 身体に優しい塩麹から揚げ
健康維持のためにご自宅で塩麹を作っている方も多いのではないでしょうか?
今回はお手製の塩麹をたっぷり使用した身体に優しい塩麹から揚げをご紹介します。
材料は「塩麹・卵・すりおろした生姜・お酒・すりおろしたニンニク・蜂蜜」です。分量はそれぞれ「小さじ2杯・1個・小さじ1杯・小さじ1杯・適量・小さじ1杯」となっています。蜂蜜はお好みですので、蜂蜜がご自宅に余っている方は入れてみてはいかがでしょうか。
漬け込み時間は他のから揚げよりも長めの1晩となっておりますので、から揚げを食べる日の前日には漬け込むことをオススメします。
塩麹から揚げは揚げる際に焦げやすいというデメリットがありますので、やや低い温度で揚げ、一旦取り上げた後に余熱でじっくりと火を通し、再びカリッと揚げるのが最適です。
第2位 お酒に良く合う!ピリ辛マヨ塩から揚げ
第5位でご紹介した塩から揚げのアレンジ版です。お酒に合うように下味を付けており、さらに2度揚げすることによってカリカリした食感が楽しめるのが特徴です。
作り方は簡単で、一口サイズにカットした鶏肉を15分ほどお酒に漬け込み、塩⇒一味唐辛子の順で鶏肉にふりかけ、揉み込んで15分ほど待ちます。
鶏肉から出てきた水分を捨て、余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ったら、卵と小麦粉を混ぜ合わせた生地の中に下味を付けた鶏肉を入れます。片栗粉をまんべんなく振りかけたら、から揚げを2度揚げし、完成です。
トッピングにマヨネーズや刻み葱、一味唐辛子を振りかければ完成です!
ポイントは100度の低温と200度の高温の油で2度揚げすることです。低温で揚げた後は5分ほどインターバルを設けるとなお良しです♪
第1位 定番の醤油味から揚げ
3年連続ベストカラアゲニストに選ばれた大人気声優の下野紘氏も大好きなから揚げの下味は定番の醤油味と公言しており、その中でも特にお気に入りなのが醤油漬け込み型のから揚げだそうで、「誰でも親しみやすく気軽に食べられるのが良い」とおっしゃっています。
定番の醤油味から揚げを作る材料は「濃口醤油・お酒・生姜」とシンプルなものです。濃口醤油とお酒の割合は2:1がベストとなっており、生姜は1片必要です。
漬け込む際は、お肉がひたひたになるまで醤油とお酒を加えることです。オススメは鶏モモ肉250gに対し、醤油大さじ2杯・日本酒大さじ1杯が適量です。そこへすりおろした生姜の搾り汁を加え、15分から20分ほど漬け込みます。
途中裏表をひっくり返すと良いでしょう。漬け汁ですが、全て捨てずに1割ほど残しておくことがポイントです。この漬け汁が衣の味付けとなりますので、醤油味のから揚げを存扮に楽しみたい場合は絶対に残しておきましょう。
醤油味のから揚げは160度の油で3分間揚げた後、一旦取り出して3分から5分ほど休ませます。そして190度から200度の高温の油で1分から2分ほどカリッと揚げれば完成です!
から揚げには様々な下味があり、各ご家庭で風味が異なるかと思います。ですが、たまにはちょっぴり変わったから揚げを食べるのも家族団らんのきっかけになりますので、是非1度試してみてはいかがでしょうか。