さて、お米といえば農耕文化で栄えてきた日本人には欠かせない主食となっています。
しかし、近年日本国内で食の欧米化が急激に進行しており、パンやパスタといった主食に人気が集まっており、若者のお米離れが深刻化しています。
そんなお米ですが、お米離れを食い止めるべく、8月18日をお米の日とし、お米の消費拡大を狙っています。ですが、お米の日の認知度は意外にも低く、ご存知無い方も大勢いらっしゃいます。
そこで、今回は8月18日のお米の日の制定理由についてご説明したいと思います。
8月18日がお米の日に制定された理由とは?
Image007 / misawakatsutoshi
毎年8月18日はお米の日とされておりますが、実際は毎月8日がお米の日であり、8月18日は米食の日となっています。
毎月8日のお米の日は、1978年に全国農業協同組合によって制定されました。お米を作るためには88の手間がかかると言われており、そしてお米の「米」の文字を分解すると「八十八」となることから誕生した記念日です。
一方、8月18日の米食の日とは、1978年10月に三重県によって制定された記念日です。こちらは「米」という文字が「十」と「八」に分けることができることに由来して誕生しました。
ちなみに毎月8日を記念日とするお米の日ですが、毎月8日・18日・28日も「コメの日」と呼ばれており、こちらはJAの直営店“コメコメハウス”によって制定されたと言われています。
お米の魅力とは?
Rice field / 305 Seahill
日本人の生活を長年支え続けてきたお米ですが、実際どんな効果や効能を秘めているのかご存知ですか。
お米1合 (150g)あたりの総カロリーはおよそ534kcalであり、うち炭水化物の含有量がおよそ116g (約463kcal)となっています。このことから、お米に含まれている栄養素の77%ほどが炭水化物ということになります。
炭水化物=太るというイメージが強いですが、炭水化物は私たちが健やかな生活を送るうえで欠かせない大切な栄養素ですので、不足すると思考力の低下・慢性的な疲労感などが現れます。ですが、過剰に摂取してしまうと肥満の原因となるので、1日の摂取量には気を付けなければなりません。
お米の中には、150gあたり9gほどのタンパク質が含まれています。タンパク質は炭水化物や脂質と共に三大栄養素と呼ばれており、とても大切な栄養素となっています。また、お米には炭水化物をエネルギーに変換するためのビタミンB1と肉や魚に含有されているビタミンB6も含まれており、タンパク質や脂質の代謝を促進させています。
お米には他にも、脳の活性化・老化予防・月経困難症・更年期障害・便秘解消・二日酔い予防などに効果や効能を発揮すると言われています。
さらに、ごはんをしっかり噛んで食べることで肥満予防・味覚の発達・胃腸の働きを促進・歯の健康を保つ・抗ガン作用などが得られると言われており、ごはんをよく噛んで食べることが健康と美への近道だとされています。
もちろん、お米だけ食べていれば良いということではありません。お米と共に肉や魚、野菜といった様々な食材を摂取することが生活習慣病や老化を防ぐポイントなのです。
まとめ
今回は8月18日のお米の日についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
お米は日本人にとってかけがえのない存在です。食の欧米化に伴い、お米への魅力が半減しておりますが、お米を食べることで得られるメリットもたくさんございますので、この機会にお米を食べて健やかな身体づくりを目指してみてはいかがでしょうか。