もうすぐ5月5日、こどもの日ですね。
こどもの健全を願う日…でもなぜ兜や剣を飾り、柏餅を食べるのでしょう。
こどもに「どうしてなの?」と聞かれても正確に答えられる人は少ないのでは?こどもの日の込められた意味を知ることで、もっと大切な日にしていきましょう。
今回はこどもの日をテーマにみていきます。
こどもの日って??
Samurai Helmet / rpscott123
昔から5月5日は「端午の節句」といい、男の子の健全な成長を祝う日で、”厄払い”の行事でした。
その後、1948年に祝日として定められ「こどもの日」とされたのです。
端午は月の端(はじめ)の午(うま)の日という意味で5月に限ったことではないのですが、午(ご)が5(ご)と同じ発音だったので5月5日に決まったそうです。
鎧や兜はどうして飾るの?
端午の節句は、別名「菖蒲の節句」といって、菖蒲湯に浸かったりよもぎと一緒につるしたして厄払いをしていました。
この菖蒲=尚武(武道などを重んじる事)に通じることから、江戸時代には男の子が立派な武者になるようにと鎧兜を飾っていました。鯉のぼりは武家に対抗した町民が飾っていたものです。
柏餅やちまきを食べる意味
柏の木の葉は、新しい葉が出るまで古い葉が落ちる事がないことから、「子供が生まれるまで親は死なない」「後継ぎが絶えない」「子孫繁栄」という縁起を担いだのです。
また、粽(ちまき)は中国から端午の節句か伝来したときに一緒に伝えられ広まっていきましたが、江戸では柏餅が定着していたので、ちまきは関西を中心に食べられるようになりました。
ほかにもたくさん!縁起物!
Carp (Koi) Windsocks / rumpleteaser
鯛
”めでたい”にちなんだ昔からよく使われる定番食材!
兜を飾ることから、鯛の頭を焼いた「かぶと焼き」は祝い料理によく見られます。
海老
”腰が曲がるほどに長生きするように”という願いを込めた縁起物です。また海老の赤がおめでたい紅白にぴったりという事から、欠かせない食材となっています。
出世魚
”立派に成長し出世するように”という願いが込められています。
出世魚とは成長に応じて呼び名の変わる魚の事で、ブリ、ボラ、スズキなどがあります。
カツオ
”勝男”にちなんで強くたくましく育つようにと願いが込められています。
また”勝男武士”に掛けた「鰹節」もよく使われています。
よもぎ
”邪気を払い無事に成長する”という縁起を担いでいて、よもぎの薬効により健康に育つという意味も込められています。
豆
”マメに生きる”まめまめしく働ける”という、健康に生きられるようにと縁起を担いだ食材です。
タケノコ
”真っすぐにスクスク育つように”とタケノコの早く真っすぐに成長する様に縁起を担いだ、こどもの日にぴったりのしょくざいですね。
いかがでしたか??
こどもの日は、こんなにも我が子の健やかな成長を願う大切な日でしたね。
何となく柏餅やちまきを食べていた方も、込められた意味を知ったことでまた新しい思いで食べる事が出来るのではないでしょうか。
こどもの日はこども達だけの行事ではなく、大人も一緒にたくさんの縁起物の料理と鎧兜でお祝いしてあげましょう。