「山椒は小粒でもぴりりと辛い」という諺(ことわざ)をご存知ですか?
意味は、「身体は短小でも鋭利な気質や優れた才能を持っていて侮ることが出来ない」とということです。
山椒は古代より人間の生活の一部として使用されてきた馴染みの香辛料の1つです。
山椒は花・実・芽の全てを食すことができ、それぞれ調味料や薬味、漢方薬など用途別に用いられています。
そこで、今回は山椒の中でも最もポピュラーな山椒の実についてご説明したいと思います。
日本における山椒の歴史とは?
山椒の実 / june29
山椒は日本最古の史料「魏志倭人伝」や、日本最古の歴史書「古事記」にハジカミという名称で登場しています。
ハジカミとは、山椒の古い呼び名であり、現存する香辛野菜の1つだと言われています。
およそ400年続いたと言われる平安時代では、その薬効の高さから薬として使用されており、下痢やしわぶきなどに効果があるということで多くの人々を救ってきました。
山椒の優れた健康パワーとは?
山椒 / wasabinouta
山椒の実には食物繊維やカルシウム、鉄分などといったミネラル類やビタミンB群やビタミンEなどのビタミン類が豊富に含まれています。
しかし、山椒で最も注目したい栄養成分はサンショオールやシトロネラール、ジペンテンにフェランドレン、ゲラニオール、リモネンなどの栄養成分です。
これらの栄養成分には胃腸の働きを向上させる効果や効能があり、漢方薬としてもたいへん重宝されています。
特にサンショオールには大脳へ刺激を与え、内臓器官を活発に働かせる効能があります。
そのため、胃腸の機能を向上させ、消化不良によって引き起こされる胸苦しさや下痢、食欲減退などを改善させる効果があります。
また、サンショオールには代謝を促し、発汗効果もあるため冷え性を改める働きがあります。
他にも山椒には鎮痛効果もあるので、他の生薬と組み合わせて相乗効果を得たり、打撲や捻挫などといった症状を緩和させる働きがあります。
漢方薬として山椒を用いる際は、鎮痛効果や胃腸不良をはじめ、殺虫や回虫駆除などに用いられます。
山椒の果皮は昔からしもやけやひび割れに効果があり、果皮に含まれるシトローネには胃もたれや体温を上昇させる効果があります。
また、女性には嬉しい月経痛を和らげる効能もありますので、月経痛が酷い方は山椒を摂取してみてはいかがでしょうか。
まとめ
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山椒は日本だけではなく、世界各国で注目されている食材です。
ぴりりとした辛みがワインやビールとの相性が良く、ヨーロッパ各地のレストランや地中海に面する立憲公国のモナコでは日本産の山椒が料理に用いられています。
山椒は北海道から九州地方の日本各地で自生しており、現在では中部や近畿地方を中心に栽培されています。
また、山椒の実は6月頃に旬を迎えますので、夏バテや冷房による冷え性対策に山椒の実を購入してみてはいかがでしょうか。
すばらしい
山椒の実は大好きです。食欲が減るこの季節には、欠かせません。あつあつの御飯にパラパラと‼しっかり食べて暑さをのりきります。
昨年、ぬか漬けに山椒の実を入れて漬けておりました。今日、スーパーで山椒の実を見つけましたので購入して、ネットで効能など見て、びっくりしまた。
冷え性が酷いので、少しでも良くなることが嬉しいです。