しいたけは1年に2度旬を迎える食材です。
早春の3月から5月にかけてと秋口の9月から11月にかけてですが、しいたけの季語は秋ですので、初物として召し上がる際は9月となります。
初物のしいたけはピンとした張りがあり、群を抜いた香りを味わうことが出来ます。
しいたけは日本各地で生産されている食材でもあります。
通常は地域毎に旬の時期が違うのですが、しいたけに至ってはどの地域で生産しても同時期に旬を迎える少し変わった食べ物です。
同時期に旬を迎えるため、スーパーやデパートでは比較的安価にしいたけが購入出来るため、大量に購入してしまう主婦の方々もおおいはずです。
そこで、しいたけの鮮度を保ちながら長期間保存する方法をご紹介したいと思います。
しいたけの保存方法「冷蔵庫VS常温」どちらがオススメ?
Hinohara Tomin-no-Mori 檜原都民の森(三頭山トレッキング) / jetalone
しいたけは90%以上の水分で出来ています。
そのため、しいたけを常温で保存すると徐々に黒く変色を始めます。
この現象はしいたけの傘裏にあるメラニン色素によって起こる変化です。
しいたけを黒くさせないためには新聞紙で包み、冷たくて暗い場所で保管する必要があります。
しかし、しいたけは水や湿気に非常に弱いため、常温で保存を考えている場合はジメジメしない風通しの良い冷暗所で保管しましょう。
冷蔵庫でしいたけを保存したい場合、新聞紙もしくはキッチンペーパーで丁寧に包み込み、ポリエチレンで出来た袋に入れ、しいたけの軸を上に向けて野菜室で保存しましょう。
冷蔵庫で保存する場合は直接ポリエチレンの袋に入れたり、サランラップをすると冷蔵庫の冷気によって水滴が発生し、しいたけが傷んでしまう可能性がありますので、必ず新聞紙やキッチンペーパーに包んでから保存しましょう。
もし、しいたけの鮮度を保ちながら保存したい場合は、常温よりも冷蔵庫の野菜室で保存した方が長く保存出来ます。
しいたけの保存期間「冷蔵庫VS常温」どちらがオススメ?
しいたけを消費しなければならない期限は7日ほどです。
しかし、保存方法によって最大で2週間以上保存することが可能です。
夏の時期はしいたけの水分が蒸発してしまうため、必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。
それ以外の季節では常温で保存することが可能です。
では、しいたけはどのように保存したら2週間以上保存することが出来るのでしょうか?
冷蔵庫の野菜室でしいたけを保存する場合、最大で7日間しか保存することが出来ません。
同様に夏以外の季節で常温保存した際も同様の7日間となります。もし夏に常温で保存する場合は半日しか持たないため、その日のうちに使い切りましょう。
では、2週間以上保存するにはどうしたら良いのでしょうか。
それは「冷凍保存」です。やり方はとても簡単です。
まず、しいたけの汚れを柔らかい乾いた付布巾でさっと拭き取り、しいたけの石突を切り落とします。
そして、食べやすい大きさに切って行きます。冷凍保存が可能な保存用袋に切ったしいたけを入れて、冷凍庫へ入れます。
しいたけは冷凍することによって、より旨味が増し、栄養価値も上がります。
さらに凍ったまま調理を行うことが出来るため、時間をかけて自然解凍する必要もありません。
また、石突を細かく割いて一緒に冷凍して食べることも出来るので鍋物などに最適です。
冷凍しいたけの賞味期限はなんと1か月ですので、野菜室や常温で保存するよりも長く保存することが可能です。
しいたけが腐ったらどうなる?
焼きしいたけ #dinner / is_kyoto_jp
通常しいたけの保存期間は1週間前後が一般的です。
しかし、保存して使い忘れてしまった場合や夏場に常温で保存していた場合、しいたけが傷んでしまう可能性があります。
しいたけが傷むと、ぬるぬるとした触感があり、酸っぱいような異臭がします。
また、カットすると中身がピンク色に変色していたり、変な色彩の汁が出たり、傘の裏側が茶褐色もしくは黒く変色するなど大きな変化が現れます。
しかし、長期間保存したしいたけは白い綿状のカビに見えるものが出てくるのですが、これはしいたけの菌糸ですので傷んでいるわけではありません。
もし、カビや菌糸の区別が付きにくい場合は食べるのを避けましょう。
まとめ
しいたけにはレンチナンというきのこ特有の栄養成分が含まれています。
この成分には抗ガン効果が確認されており、ガン予防に効果的です。
また、フィトステリンという成分がコレステロールを血管内に付着するのを予防する効果があり、さらにエリタデニンなどの成分には血圧を降下させる作用があります。
他にも食物繊維やビタミン類、ミネラル類も豊富に含まれています。
秋の味覚であるしいたけは、たいへん優れた栄養素を含む食材です。
適切な保存を行い、美味しいしいたけ料理を食べて健康な体を手に入れましょう。