さつまいもは、地球上におよそ4000種あると言われており、現在日本国内で生産されている品種は十数種類となっており、東日本では「べにあずま」、西日本では「鳴門金時」や「高系14号」が主流となっています。
また、さつまいもをお菓子や焼酎などに加工する際は、それぞれの用途に合わせた品種が使用されており、普段食べているさつま芋とは一味違った風味を堪能することができます。
さて、そんなさつま芋ですが、ダイエット中の方々から太りやすい食べ物として避けられており、他のお芋たちと比べると、やや人気が低いところではありますが、本当にさつまいもは太りやすい食べ物なのでしょうか。
今回は、秋の味覚“さつまいも”の気になるカロリー&太るという噂の真実をご説明したいと思います。
さつまいもの気になるカロリーとは?
DSCF7487 / kubowaku
さつまいものカロリーは、100gあたりおよそ132kcalと意外にも低く、Mサイズのさつまいも (200gほど)で平均264kcakとなります。
さて、私たちが普段食べている白米のごはんのカロリーが、100gあたりおよそ170kcalですので、このことから、さつまいもはごはんよりもカロリーが低いということになります。
さつまいもには、食物繊維・カロテン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・カリウム・鉄といった栄養素が豊富に含まれており、とても身体に良い食べ物だということがお分かり頂けたかと思います。
特に優れたダイエット効果を持つ食物繊維や脂肪燃焼作用を有する「ダイエットビタミン」と称されるビタミンB2の含有量が他の栄養素よりも突出しているので、味付けや調理方法によっては、ダイエットサポート食材として活用することも可能です。
では、さつまいもを使った料理別のカロリーを一挙ご紹介します。
さつまいも料理のカロリー 一覧
・ふかし芋 (1本200g):264kcal
・焼き芋 (1本200g):264kcal
・さつま芋の甘露煮 (1人前):153kcal
・大学芋 (1人前):291kcal
・さつま芋の天麩羅 (1個):99.6kcal
・スイートポテト (1個):137kcal
さつまいもが太ると言われる噂の真意とは?
Sweet Potato “Naruto Kintoki” (Tokushima, Japan) / t-mizo
さつまいものカロリーが意外と低いことは、お分かり頂けたかと思います。では、なぜ「さつまいも=太る」という噂が存在するのでしょうか。
さつまいもは、とてもヘルシーで腹持ちが良く、栄養価の高いお芋です。そのため、秋になると1日3食のうちの1食をさつまいもに置き換える“さつまいもダイエット”を行う女性もいらっしゃるほどです。
さつまいもは、肥満防止や排便促進といった効能を持つ野菜であり、含有されている炭水化物は太りにくい性質を持っているため、ダイエット食品に適しているのです。
また、さつまいものおよそ60%が水分のため、カロリーも低く、ごはんをさつまいもに置き換えるだけでおよそ60kcalも減らすことができます。
さつまいもの排便促進作用は、不溶性の食物繊維と“ヤラピン”という成分が含有されており、この2つの相乗効果によって腸内環境を常に正常な状態に保つことができるのです。さつまいもに含まれる食物繊維とヤラピンは、加熱しても失われることが無いので、焼く・煮る・揚げるなど様々な調理方法で摂取することができます。
しかし、ヤラピンはさつまいもの表皮付近に含まれておりますので、さつまいもを食べる際は皮ごと食べるのがオススメです。
さつまいもに含まれるビタミンCはデンプンに守られているため、加熱調理を行っても極端に失われることがありません。そのため、ダイエットをしながら美容効果を得ることができるというメリットがあります。
他にも、空腹によるイライラや暴食を防ぐことができるので、さつまいものはダイエットを行う際に欠かせない食材と言えます。
ですが、さつまいもを用いたダイエット方法の注意点として、1つ気を付けなければならないことがあります。それは、調理方法によっては高カロリーになってしまうという点です。
特にスイートポテトや大学芋といった砂糖などをたっぷり使用するさつまいも料理は、太る原因となりますので、さつまいもをダイエットサポート食とする際は、サラダや煮物などにして召し上がるようにしましょう。
まとめ
今回は秋の味覚“さつまいも”の気になるカロリーや太るという噂の真偽についてご説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
さつまいも言っても、高系14号・鳴門金時・安納芋・紅あずま・宮崎紅など様々な品種があり、それぞれ100gあたりのカロリーが異なります。糖度が高く、甘くておいしいさつまいもの場合、カロリーがやや高めとなっておりますので、召し上がる際は、この点に注意しつつ、健康的に召し上がるように心掛けましょう。