炒めもの・煮物・漬物・汁物などどんな料理にも柔軟に対応できる夢の野菜「小松菜」は、「がん予防に効果的な野菜」として知られる栄養満点な食材なのです。
小松菜は中国から伝来した野菜「茎立葉(くきたちな)」を基に交配と改良を重ねて誕生した品種で、東京都江戸川区の葛西にある小松川地区にて積極的に栽培が行われていたため、「小松菜」という名前が付けられたと言われています。
現在は、日本各地に「女池菜」や「大崎菜」、「黒菜」などの小松菜系統の野菜も続々と誕生しています。
さて、そんな栄養満点な小松菜ですが、茎と葉ではどちらの方に栄養素がたっぷり含まれているのか皆さん、ご存知ですか?
今回は、主婦の味方「小松菜」の気になる栄養成分と効果・効能、そして効率良く栄養素を摂取する調理法のコツをご紹介したいと思います。
小松菜は茎と葉ではどちらの方が栄養あるの?
Komatsuna / 305 Seahill
小松菜は1年を通してスーパーやデパートの青果売り場に陳列されているため、旬の時期が分かりづらいですが、小松菜が最もおいしい季節は12月から翌年の3月にかけてと言われています。
小松菜は日本各地で生産されていますが、全国のおよそ80%を東京都内で生産しており、小松菜シェアNo.1となっています。
小松菜には、ビタミンCやビタミンAの前駆体にあたるβカロテン、ビタミンB郡がたっぷり含まれており、さらにカルシウムや鉄分、カリウムといったミネラル類や食物繊維なども豊富に含有されているため、骨粗鬆症予防やストレスに対する抵抗性の向上及び予防、抗酸化作用による生活習慣病・老化防止、貧血予防などに効果があります。
他にも肝機能の働きを補助し、解毒効果を高めるグルコシノレートや活性酸素種から細胞を守るグルタチオンなども含まれています。
さて、小松菜の茎と葉ではどちらが栄養満点なのかですが、小松菜の栄養素は茎と葉の双方を同時に摂取することでこれらの効果や効能を得ることができます。
そのため、茎のみを食べるもしくは葉部分のみ食べるというのはバランスが悪いので、小松菜を食べる際は茎と葉を同時に摂取することをオススメします。
小松菜の栄養素を効率良く栄養素を摂取する調理法のコツ
Green Smoothie グリーンスムージー 7-22-2014 / Cool-Rock.com
小松菜に含まれる栄養素を効率良く摂取するには、スムージです。
小松菜に含まれるビタミンCは熱に弱いうえ、水に溶けやすい性質のため、茹でてしまうとビタミンCが外に溶け出してしまいます。
ですが、生のまま食べるのに抵抗を感じる方は短い時間でサッと茹でてから使用することをオススメします。
では、小松菜の栄養素を効率良く摂取するための調理法のコツをご紹介します!
1.洗い方
購入した小松菜は束になっているので、ざっくりほぐし、2回から3回にわけて水洗いします。洗い始めは泥の付着した根の部分からはじめ、その流れで葉の部分を洗浄します。
2.カット方法
洗浄したら、小分けした小松菜を再び束にし、根元を揃えてザクッと切り落とします。
灰汁が少ない小松菜は、下茹でせずに、このまま調理してゆきます。煮物や炒め物にする際は5cmほど、和え物ならば、サッと茹でてから4cmほどの幅にカットすると小松菜の独特なシャキシャキ食感が愉しめます。
3.茹で方
小松菜を茹でる際は、たっぷりのお湯に食塩を少々加えます。そして、茎の部分から付けてゆき、一呼吸おいて葉の部分を沈めます。
全体を返したら、手早く茹で、サッと冷水に取ります。茎は葉よりも厚みがあるので、炒めものをする際も茎から順番に入れるようにしましょう。
まとめ
小松菜は、牛乳たチーズと共に摂取するとストレスやイライラを改善することができ、ピーマンやさつまいもなどと共に摂取すると美肌効果が高まります。
また、貧血気味の方は豆腐や鶏肉、鶏卵と共に摂取すると改善されますので、女性の方は小松菜を積極的に食べることをオススメします。
小松菜は、金武町こかぶや亀戸大根、寺島なすなどと同じ江戸東京野菜の1つです。東京都では、現在苦みが少なく食感の良い小松菜を開発しており、野菜嫌いなお子様でもおいしく召し上がることが出来るようになりました。
これから旬を迎える栄養満点な小松菜を是非、この機会においしく調理して、家族を唸らせてみてはいかがでしょうか。