花わさびや葉わさびとは、日本原産のツーンとする辛味を持つわさびの葉や花芽のことです。私たちが普段口にしているわさびは、根茎部分であり、薬味として刺身やお寿司などに用いられていますが、実はわさびは余すことなく丸ごと食べることができる食材の1つでもあるのです。
葉わさびはわさびと共にわさび漬けとしてよく活用されているのですが、花わさびは知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は花わさびと葉わさびの違いやオススメの食べ方についてご紹介したいと思います。
花わさびと葉わさびの違いとは?
100_1172 / misawakatsutoshi
わさびは春になると可憐な白い花を咲かせます。花わさびとは、わさびが花を咲かせる蕾の状態の若い花茎を収穫したものであり、昔から春を告げる食材との1つとして人気があります。そのため、花わさびは2月から3月に収穫され、食べられるのは遅くても4月頃までと期間限定となっています。
一方、葉わさびとは、わさびの根茎の先からどんどん生えてくる若い葉が丁度良く開いたものを摘み取って収穫されたものです。しかし、葉わさびは1つのわさびから摘み取ることができる量は限られており、もしも大量に摘み取ってしまうと、根茎部分のわさびが成長することが出来ず、収穫することができなくなってしまいます。
葉わさびは通年を通して味わうことができますが、最も美味しい時期は12月から4月頃となっており、2月から3月は花わさびと共に味わうのが通の食べ方なのだそうです。
花わさびと葉わさびのオススメの食べ方!
大王わさび農園 / MACHIDA Hideki
花わさびは、わさび特有のツーンとした爽やかな辛味と独特な苦みを持っており、シャキシャキとした食感が魅力的な春限定の食材です。
一方、葉わさびもわさび独特の風味が備わっており、それぞれ異なる魅力を持ったわさび料理が完成します。
では、花わさびと葉わさびのオススメの食べ方をご紹介します。
花わさび
花わさびの美味しい食べ方といえば、花わさびの醤油漬けが有名ですよね!
ですが、今回はちょっぴりアレンジを加え、花わさび漬けの作り方をご紹介します。
材料
・花わさび:100g
・酒粕:300g★
・醤油:小さじ1杯
・みりん:大さじ2杯
・砂糖:小さじ2杯作り方
①花わさびを充分に洗い、熱湯にサッと通します。②水気をしっかり切って、1cm幅でカットし、ポリ袋へ入れて麺棒で叩いておきます。
③酒粕を600wの電子レンジでおよそ2分間加熱し、柔らかくして冷まします。
④冷ました酒粕をすり鉢に入れ、★の調味料を加えて、擦ります。
⑤花わさびを④へ入れ、しっかり混ぜ合わせます。
⑥密閉容器へ入れ、表面にサランラップをかけたら蓋をし、3日から4日ほど冷蔵庫で眠らせたら完成です。
花わさびは叩けば叩くほど香りが引き立つので、しっかり叩きましょう。
また、酒粕を電子レンジで加熱する理由は温めて柔らかくするためなので、500wの方は様子を見ながら加熱時間を調節してください。
葉わさび
葉わさびといえば、わさび漬けですよね!ですが、他にもおひたしやスープ、天麩羅などどんな料理にも活用できる万能野菜でもあります。
今回はご飯のお供にも最適な葉わさびの醤油漬けをご紹介します。
材料
・葉わさび:500g★
・砂糖:小さじ1杯
・お酒:大さじ2杯
・濃口醤油:大さじ6杯
・みりん大さじ2杯作り方
①葉わさびを食べやすいサイズにカットします。②80度前後まで温めたお湯でサッと茹でます。10秒ほどで揚げちゃいましょう!
③ざるにあげた葉わさびの辛みを引き出すため、分量外の塩(500gの葉わさびに対し、食塩小さじ1/2杯)を加えて、しっかりと手で揉み込みます。
④熱々のうちに密閉ガラス瓶に入れ、3時間ほど寝かせます。色が悪くなりますが、辛みを引き立たせるためですので、ご了承ください。
⑤3時間後、★の調味料を瓶に投入し、1日冷蔵庫で保存して味を馴染ませたら完成です!
葉わさびを花わさびに変更することで、花わさびの醤油漬けも作ることができますので、是非お試しください。
密閉ビンはしっかり殺菌消毒をしておけば、最大で2週間から3週間ほど日持ちさせることができますので、葉わさびを大量に購入された場合はお試しください。
まとめ
今回は春の味覚「花わさび」と「葉わさび」の違いやオススメの食べ方についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
これから春がやってきます。花わさびを食べたことの無い方は是非この機会に味わってみてはいかがでしょうか。