「なんでパイナップルの日は2つあるの?」と疑問に思われた方もいらっしゃることでしょう。
8月1日の「パインの日」は、平成2年に沖縄県パイン・果樹生産振興対策協議会により沖縄県でのパイン生産の最盛期である8月を「パイン消費拡大月間」とし、パインの語呂と8月の始まりである8月1日を「パインの日」と制定したのです。
一方、8月17日の「パイナップルの日」は、株式会社ドールが自社のパイナップルを広めるために制定したものであり、パイナップルの「8 (パ)」・「1 (イ)」・「7 (ナ)」の語呂合わせとなっています。
ところで、パイナップルといえば、ジュースや缶詰などとても馴染み深い「スムースカイエン (N67-10)」という品種が定番なのですが、他にも手でちぎって食べられる「ボゴール (スナックパイン)」や桃のように白く甘い香りを持った「ソフトタッチ (ピーチパイン)」、豊かな芳香を持つ「香水パイン (芳香パイン)」など様々な品種があり、パイン市場も賑わいを見せており、今年の夏はパイナップルブームが到来するのではないかと噂されています。
そこで、今回はパイナップルを1つ丸ごと購入された際、上手にカットする方法と適切な保存方法をご紹介したいと思います。
パイナップルの上手な切り方とは?
pineapple パイナップル / yto
パイナップルの切り方には、スタンダードから飾り切りなど様々な方法がございますが、今回は誰でも上手にパイナップルを切るオススメの方法を品種別にご紹介します。
ティダパイン・タダオゴールド・露地パイン・ハワイ種など
1.パイナップルの葉を切り落とします。
2.底面の部分を切り落とします。
3.パインを立てて、半分にカットします。
4.半分にカットしたパインの1つを倒れないようにしっかり押さえ、さらに上から垂直に包丁を入れ、半分に切ります。
5.パイナップルの芯を切り落とします。
※芯の部分が柔らかい品種の場合は切り落とさなくてもOKです。
6.パイナップルの表皮を果肉から切り離します。
7.切り落とした表皮を横にし、その上にパイナップルの果肉を寝かせて食べやすいサイズにカットしたら完成です。
・大きいサイズのパイナップルをカットする際は、長めの包丁で大胆に行うのがポイントです。
・表皮の部分はとても堅いので、ついつい力を入れ過ぎてしまいがちですが、果肉の柔らかい部分をカットする際、包丁がパイナップルを押さえている指に当たってしまうことがありますので、ご注意ください。
・パイナップルは完熟してから収穫が行われるため、出来る限りお早めにお召し上がりください。
・長期保存に向きません。ですので、食べきれない場合は、カットして冷凍保存するのが良いでしょう。
ピーチパイン・香水パインなど
1.パイナップルをまな板の上へ置き、葉の部分もしくは底面の部分から切り始めます。
※ピーチパインは根元の部分が最も甘いので、切り過ぎないようにご注意ください。
2.葉と底面部分を切り落としたら、真ん中から半分にカットします。
3.半分になったパイナップルをさらに半分に切ります。
4.パイナップルの表皮を切り落とします。
※パイナップルの表皮を切り落とす際、果肉を残さないようにするのが上手にカットするポイントです。
5.パイナップルの表皮を切り落としたら、通常は芯を切り落とすのですが、ピーチパインの場合、芯が柔らかいので、芯付きのまま、食べやすいサイズにカットしてお召し上がりください。
・サイズの小さいパイナップルは切りやすい反面、表皮と果肉部分を切り離すのがとても難しいのでご注意ください。
・表皮と果肉を切り離す際は、出来る限り果肉を多めに残すようにするのがポイントです。表皮が分厚いと食べる部分が少なくなってしまいます。
・ピーチパインの場合、常温で2日から3日ほど眠らせると酸味が抜けるので、酸っぱいパイナップルが苦手な方はちょっぴり寝かせてから食べるようにしましょう。
スナックパイン
1.パイナップルの底面部分を切り落とし、半分にカットします。
2.さらに半分にカットします。
※葉には棘がありますので、切り落としてしまいましょう。
3.パイナップルの果肉を手でちぎってパクッと食べましょう。
・上手にちぎる方法は、いきなり果肉部分をちぎって食べるのではなく、表皮の部分からゆっくり裂いてゆき、芯の部分も一緒にちぎって食べるのがポイントです。
・ちぎらず、通常のパイン同様にカットすることも可能です。
参考:shop.nagopain.com/pages/f006
最近では、ご自宅でパイナップルをカットする方々も増えてきましたので、パイナップル専用の調理グッズ「パイナップルスラーサー」なるものが販売されています。
そちらを活用されると、とっても簡単にパイナップルを切ることができますので、自分でカットするのが難しいという方は、1つ購入されてみてはいかがでしょうか。
カットしたパイナップルの適切な保存方法とは
pineapple パイナップル / yto
「パイナップルを1つ丸ごと購入したのはいいけど、食べきれない」という方もいらっしゃるかと思います。
本来カットしたパイナップルは、その日のうちに食べ切ってしまうのが良いのですが、どうしても余ってしまった場合は、カットした部分から水分が蒸発し、乾燥してしまうのを防ぐため、空気に触れないようにラップで丁寧に包み込み、密閉袋へ入れて冷蔵庫内で保管します。
冷蔵庫での保存期間は、2日から3日が限界ですので、長期間保存したいという方は冷凍保存がオススメです。
冷凍保存する際は、食べやすいサイズにカットしたパイナップルを密閉容器もしくは密閉袋へ入れ、内部の空気をしっかり抜き取ります。そして、そのまま冷凍庫へ入れて大切に保存します。
冷凍保存期間は最大で1ヶ月から2か月となっておりますが、出来るだけ1ヶ月以内に食べ切ってしまうようにしましょう。
まとめ
今回はパイナップルの上手な切り方と適切な保存方法についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
そんなパイナップルは南米原産のトロピカルフルーツであり、1000年以上前からブラジル南部・アルゼンチン北部・パラグアイにて栽培が行われています。
1493年にイタリアの航海者・コロンブスの第2次探索隊によって西インド諸島でパイナップルを発見したことで、スペイン・アフリカ・アジア・フィリピンなどに持ち込まれ、江戸時代末期にオランダ船によってパイナップルが日本へと持ち込まれたそうです。
日本では沖縄県や鹿児島県の一部でしか栽培が行われていないため、国産のパイナップルを食べたことが無いという方もいらっしゃるかと思います。
この機会に国産パイナップルと海外産のパイナップルを食べ比べてみてはいかがでしょうか。