子どもの頃、イクラのプチプチとした触感が好きで、喜んで食べていた記憶があります。
そんなイクラですが、実は偽物が存在することはご存知ですか?今回は、偽物のイクラについてご紹介します。
イクラには偽物がある?
富山といえば白えび。 イクラものってて宝石箱のようです。 #japantrip #japantravel #shrimp / Tokuriki
恥ずかしながら、つい最近まで、目の前にあるイクラが偽物かもしれないなんて、疑ったこともありませんでした。偽物のイクラは、昔、高級食材でなかなか手の届かなかった本物のイクラの代わりとして出回っていたようです。
偽物のイクラは、人造イクラやコピーイクラとも言われますが、その主な成分は、アルギン酸ナトリウムやカラギーナン、サラダ油などです。
もう少し詳しく説明すると、膜や中身の赤い色の部分には、アルギン酸ナトリウムやカラギーナンが使われています。
食物繊維のひとつとされ、海藻類から抽出される成分です。食品添加物として、滑らかさや粘り気を与えるために使われます。
人造イクラ以外では、デザートやアイスクリームに入っています。また、イクラには丸い球のようなものがありますが、この部分にはサラダ油が使われます。
見た目も本物に近く、見た目だけで見分けることはかなり難しいです。
偽物の見分け方とは?
イクラ / Salmon roe / KentaHayashi
本物のイクラにはタンパク質が含まれています。タンパク質は、水と混ざると白く濁る性質があります。卵かけご飯を食べた後、食器を水に浸すと白く濁った経験はありませんでしょうか…。
なので、水と混ぜてみて白く濁ったら、それは本物のイクラ、と言えます。また、人造イクラは本物と比べてサラサラしています。
見分け方として、「人造イクラの皮は硬い」という通説がありますが、必ずしもそうではないようです。本物のイクラでも、皮が硬くなる時期というのがあります。
それは、産卵の直前の卵(イクラ)です。
親の体内から外界に出ても、簡単に皮が破けてしまわないように硬くなります。ですから、皮が硬いからと言って、それが人造イクラであるとは一概には言えないかもしれません。
ただ、昔は出回っていた人造イクラですが、現在では人造イクラを作る方がかえってコストが高くなることもあり、実際に出会う確率の方が低いです。
また、アルギン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を使った人造イクラ作りの科学実験もあるようで、お子さんの自由研究のテーマなんかにすると面白そうです。
以上、偽物のイクラについてご紹介いたしました。