・潮干狩りで友達と獲ったあさりを冷凍保存しておいたけど、解凍しても全然くちが開かない。
など、冷凍したあさりのくちが開かず、ぜんぜん調理が進まないとお困りの方も多いのではないでしょうか。
実は、冷凍されたあさりを自然解凍してしまうと、死後硬直が進んでしまい、くちが開かなくなってしまいます。そのため、冷凍したあさりのくちを“パカッ”と開かせるためには、解凍せずに使うのがポイントとなっています。
ところが、冷凍されたあさりを解凍せずに使ったのに、くちを固く閉ざして、開こうとしない個体も多々あります。そこで、今回は冷凍をされていて開かないあさりのくちを開かせるコツをご紹介します。
冷凍されたあさりがなかなかくちを開かない時の対処法
調理しました。 / sota-k
あさりは、1度冷凍してしまうと死んでしまいます。ところが、正しい手順であさりを冷凍することができれば、あさりの鮮度を落とすことなく、保存することができますので、たとえ冷凍庫内であさりが死んでしまっても、傷んで腐ってしまうことはありません。
一般的に死んでしまった貝は、くちを固く閉ざして開かなくなると言われていますが、あさりなどの貝類は貝柱の伸縮によって、殻を開いたり閉じたりしていますので、死んでしまったとしてもくちを開かせることは可能です。
冷凍して死んでしまったあさりのくちを開かせるためには、「高温で一気に加熱すること」です。
お味噌汁やスープ類を作るときは熱湯に、パスタや酒蒸しを作るときは高温で一気に火を通すことで、貝柱のたんぱく質が縮み、殻と貝柱が離れてくちを開かせることができます。
調理上、どうしても強火で加熱することができないときは、もう1つ鍋やフライパンを用意し、あさりだけ強火で一気に火を通してください。
もしも、なかなかくちを開いてくれないあさりを発見したら、1度鍋やフライパンから取り出して、個別にあさりのくちを開いてください。とくに異臭などの異常がみられない場合は、食べることができますが、心配ならば、食べるのは控えた方が良いでしょう。
ただし、死んで腐ってしまったあさりの場合、貝柱も一緒に腐敗してしまうため、加熱してもくちを開くことはありません。くちが開かないからといって、あさりのくちを無理やり開かせるようなことはしないようにご注意ください。
適切な冷凍保存方法
harunoasariudon005 / toshifukuoka
[必要なもの]
・あさり
・キッチンペーパー
・密閉袋
・油性ペン
・金属製のバット[前処理]
・あさりは、必ず「砂抜き」と「塩抜き」を済ませておく。
・あさりの表面に付着した汚れや雑菌を、屋外の水道で貝同士をゴリゴリ擦り合わせてキレイに洗い流しておく。[手順]
①前処理を済ませておいたあさりの水気をキッチンペーパーなどでしっかりと拭き取ります。②あさりが重ならないように注意しながら、密閉袋に入れてゆきます。
③なかの空気をしっかり抜き取り、油性ペンで保存開始日を書きます。
④金属製のバットの上に③を乗せ、冷凍庫へ入れたら完了です。
まとめ
冷凍されたあさりのくちが開かない時の対処法と正しい冷凍保存方法についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。冷凍されたあさりのくちが開かない理由として、
・あさりを保存する前に、ゴリゴリ洗い過ぎて蝶番を壊してしまった
・熱の加え方がゆっくり過ぎて、貝柱が縮まなかった
この2つが考えられます。
これからあさりを冷凍して保存しようとお考えの方、冷凍されたあさりを食材として使おうと思っている方は、ぜひ、この2つのポイントに注意しながら、保存や調理をすることをオススメします。