今回の記事では、個人的に気になったことを調べてきたので紹介します。
昨年、兵庫県に住む知人から「いかなごの釘煮」を頂いたのですが、「釘煮」っていう用語がよく分からず「釘を入れて煮込んでいる」ものだと理解していました。
そして今年になって、「いかなごの釘煮の季節」という文言を見て、昨年のことが疑問になって調べてみました。
まずこの「いかなご」ですが、漢字では「玉筋魚」と書くようです。これを昔は、「以加奈古(いかなご)」や「加末須古(かますご)」と読んでいたらしいです。
いかなごの釘煮の旬
初物。イカナゴくぎ煮、若いのでまだやわらかい / kayakaya
まずこの「いかなご」の旬は、2月末~5月頃ということで、ちょうど今後に向けて美味しくなってくる時期ですね。
この時期の「いかなご」は3~4ヶ月の稚魚なので、この時期が一番味が良い時期だそうです。この時期の「いかなご」は新子(しんこ)と呼ばれ、その成魚は古背(ふるせ)と呼ぶらしいです。
そして最終的には25センチメートルまで成長するというので驚きですね。てっきり小さい魚だと思っていました。
で、記事タイトルにある「いかなごの釘煮」は、兵庫県の明石や神戸で、この稚魚を佃煮にすることを呼ぶようです。
この地域では、これが“春の風物詩”ということですね。
いかなごの釘煮の由来
くぎ煮 / bm.iphone
最後にこの釘煮という名前の由来を見てみましょう。
記事冒頭で述べた「釘を入れて煮込んでいる」は勘違いで、佃煮にした形が「折れた釘」のように見えるためこの名称で呼ばれているようです。
いや~、まったく不勉強で恥ずかしいですね。
そもそもなぜこのような色になるかと言うと、新子を醤油・砂糖・生姜で煮詰めるからです。これだけ見ると、家庭でも簡単に作れそうですね。
実際に、兵庫県内の家庭では家庭でも大量に釘煮を炊くようです。また、神戸では「いかなごセット」という家庭調理セットが販売されているとか・・・。
では最後に「いかなごの釘煮」のレシピを紹介します。本場のサイトなので参考になると思います。