あさりは、1年に2回、春と秋に旬を迎える二枚貝なのですが、水温が高くなってくる春に獲れるあさりは、産卵に向けて、栄養をたっぷりと蓄えていますので、とっても肉厚で、身がプリップリしています。
さらに、潮干狩りで獲ったあさりは、獲れたて新鮮で、サイズも大きいため、晩ごはんのおかずが、いつもよりボリューミーで華やかになります。
ですが、潮干狩りで獲ってきたあさりを、そのまま調理してしまうと、せっかく作った料理が塩辛くなってしまいますので、まずは、調理前にしっかりとあさりの塩抜きを行いましょう。
あさりの塩抜き方法
Manila Clams / Banzai Man
【必要なもの】
・あさり
・ザル
・ボウルまたはバット
・新聞紙[前処理]
・あさりの塩抜きをする前に、必ず砂抜きを行ってください。【手順】
①砂抜きを終えたあさりを、食塩水(海水)から上げます。
②砂抜きに使用した食塩水を捨て、テーブルの上に新聞紙を敷きます。
③ボウルまたはバットにあさりを移し、さきほど敷いた新聞紙の上に乗せます。
④1時間ほど、そのまま放置したら、塩抜き完了です。【ワンポイント】
・塩抜き中は、部屋の温度が高くない場所で行いましょう。
・直射日光の当たらない、暗くて風通しの良い場所で塩抜きをしましょう。
・冷蔵庫のなかで塩抜きを行うのは避けてください。
・塩抜き中は、あさりから“ピュッピュッ”と水がでます。汚れても良い場所で行いましょう。
塩抜き中のあさりが開かない時の対処法
あさりの酒蒸し / norio_nomura
あさりは塩抜き中、くちを開いて“ピュッピュッ”と、元気よく水を飛ばしてきます。ところが、あさりのなかには、くちを開かない個体もあり、『もしかしたら、死んでいるのかも!』と不安になってしまうパパやママも多いのではないでしょうか。
実は、あさりは死んで時間が経つと、くちが半開きの状態となり、腐敗菌が増殖して強烈な臭いを発するようになります。そのため、塩抜き中にくちを開かないあさりは、死んでいるのではなく、休眠中の状態であり、あることをすれば、パカッとくちを開かせることができます。
塩抜き中にくちを開かないあさりの対処法
①冷蔵庫へ入れない。
あさりが傷んでしまうからと言って、塩抜き中のあさりを冷蔵庫へ入れてしまうと、温度が低すぎて、あさりが休眠状態に入ってしまいます。休眠中のあさりは、くち開かないので、塩抜き中は冷蔵庫へ入れないようにしましょう。
②塩抜き前に真水であさりを洗う。
潮干狩りで獲ってきたあさりの表面には、泥などの汚れがたっぷり付着しています。
しかし、塩抜きの前にあさりの殻に付着している泥などのよごれを真水で洗ってしまうと、くちを固く閉ざしてしまい、塩抜きをすることができなくなってしまいます。あさりの表面に付着している汚れは、必ず塩抜き後に落とすようにしましょう。
まとめ
潮干狩りで獲ってきた新鮮なあさりを、旨味たっぷりのおいしい料理に変身させるためには、必ず砂抜きを行った後に、塩抜きをしましょう。
もしも、塩抜き中にあさりのくちが開かないときは、1度あさりが活動しやすい環境かどうかをチェックするのがオススメです。