牛丼にかつ丼、そして海鮮丼様々な食材がほかほかのご飯の上にドーンと乗っかっている丼物の中でも特に優れた栄養素と低カロリーの親子丼は女性に高い人気を誇ります。
また、親子丼は誰でも手軽に作ることが出来るうえ、柔らかな歯ごたえを持つ鶏肉とトロットロな卵が織り成すハーモニーは1度味わったら癖になります。
そんな親子丼ですが、皆さんはご家庭で調理する際、鶏肉のどの部位を使用していますか?
「鶏もも肉」という方もいれば「鶏むね肉」という方もいらっしゃいます。
今回は、親子丼に使用する鶏肉のオススメ部位と親子丼に関するメリット&デメリットをご紹介したいと思います。
親子丼に最適な鶏肉の部位とは?
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親子丼を作る際、鶏もも肉と鶏むね肉のどちらを使用しようか悩まれる方も多いのではないでしょうか。鶏肉にも牛肉や豚肉同様、部位によってオススメの調理方法や調理の際の注意点が異なります。
では、低カロリー食材として人気の高い「ささみ」を例に挙げてご説明してゆきましょう。
ささみは、むね肉の奥にある竜骨に張り付いているお肉です。まるで笹の葉のような形状をしていることからこの名が付きました。鶏肉の中で最も脂肪が少なく、100gあたり114kcalとなっています。
そのため、ダイエット中の方にたいへん人気の高い部位です。あっさりとした味わいと加熱調理を施しても硬くならず、しっとりした食感が楽しめますので、鶏むね肉よりもささみの方が好きだという方も大勢いらっしゃいます。
そんなささみは、チキンカツや酒蒸し、和え物などに調理するのがオススメとなっており、調理を行う上で注意しなければならないことは、加熱し過ぎるとパサパサした食感になってしまうことです。
このように鶏肉の各部位にはそれぞれ適した調理方法と調理の際の注意点があります。
それでは早速、親子丼の具材として人気の高い「鶏むね肉」と「鶏もも肉」についてご説明させて頂きます。
鶏むね肉
「Breast」と呼ばれるむね肉は、脂肪が少なくて鶏肉独特の臭いもほぼありません。
むね肉は、炒めると卵焼きを彷彿とさせる香りが漂い、食欲を駆り立てます。皮と共に召し上がると風味が強くなるのでオススメですが、皮有りの鶏むね肉は100gあたり244kcalですが、皮無しの鶏むね肉の場合100gあたり121kcalと大幅に違うため、近年増加傾向にある健康志向の方々向けに皮無し鶏むね肉の販売が行われています。
鶏むね肉には、イノシン酸と呼ばれる旨味成分がたっぷり含有されており、他にもアンセリンやカルノシンといった抗酸化作用を有する成分も豊富に含まれています。
鶏むね肉を使用したオススメの調理法とは、親子丼・から揚げ・ソテーなどが挙げられます。
ですが、ブロイラーの鶏むね肉を水炊きなどに用いて過度に加熱してしまうと硬くなってしまいます。また、煮崩れしやすいという特徴がありますので、調理の際はご注意ください。
なお、地鶏の鶏むね肉は幾分か煮込んでしまっても硬くならないという性質を有しておりますので、鶏むね肉を使った料理を作る方は地鶏を使用すると良いでしょう。
鶏もも肉
鶏もも肉は「Leg」と呼ばれますが、膝から上を「Thigh」膝から下を「Drumstick」と言います。
脂肪がたっぷり含まれているため、濃厚なコクがあり、加熱すると鶏肉らしい香気が漂います。鶏もも肉は日本人の味覚に最も相性が良く、遊離アミノ酸やタウリンといった栄養成分がぎっしり詰まっています。
鶏もも肉も皮有りと皮無しの双方が販売されており、皮有りの場合100gあたり253kcal、皮無しの場合100gあたり138kcalとなっていますので、ダイエット中の方や健康志向の方は皮無しの鶏もも肉を購入すると良いでしょう。
鶏もも肉を使用したオススメの調理法は、親子丼・ローストチキン・から揚げ・水炊き・カレーなどが挙げられます。
ブロイラーの鶏もも肉は煮崩れを起こしやすいのですが、幾分か加熱し過ぎてしまっても硬くなりにくい性質を持っています。また、地鶏のもも肉は少々加熱し過ぎてしまった場合、若干硬くなるのですが、そのまま加熱し続けると再び柔らかくなりますので、覚えておくと良いでしょう。
鶏むね肉も鶏もも肉も親子丼に適した部位ですが、カロリーや香り、味わいが異なるので、ご自身の味覚に合った部位を購入することをオススメします。
親子丼のメリット&デメリットをご紹介
親子丼/ a bowl of rice topped with chicken and eggs / [puamelia]
親子丼は、牛丼やかつ丼といった肉類の丼物の中でも低カロリーかつ栄養バランスに優れた料理です。しかし、どの料理にもメリット&デメリットは付き物です。
では、親子丼を食べると得られる利点及び欠点をご紹介します。
メリット
親子丼の利点は、以下の通りです。
1.材料さえ揃っていれば誰でも気軽に作ることが出来る。
2.時短料理である。
3.カロリーが低い。
4.栄養バランスに優れている。
親子丼は必要な材料さえ揃っていれば、誰でも気軽に作ることが出来る庶民の料理です。また、外食の際、親子丼を注文すると他の丼物よりも1早くやってくるので、働く男性の味方となっています。
親子丼のカロリーですが、1杯およそ680kcalと高めですが、脂質の含有量が肉類の丼物の中で最も低く、タンパク質の含有量が高くなっています。
また、鶏肉に含有されている良質なタンパク質は卵に含まれているアミノ酸と共に摂取することによって、優れた効果・効能が得られます。
親子丼には玉ねぎが含まれているのですが、玉ねぎに含まれているオリゴ糖には腸内環境を整える作用がありますので、身体の内側から綺麗になることが出来ます。
デメリット
親子丼ですが、良い点ばかりではありません。
親子丼の煮汁をたっぷり吸いこんだご飯を美味しいからといってたくさん食べてしまうと、体内では糖質の分解に必要なビタミンB1が不足してしまいます。
ビタミンB1が不足すると乳酸などの物質が体内に蓄積されるうえ、消化液の分泌が鈍くなってしまう可能性があります。
親子丼には高確率でお漬物が付け合せで登場しますが、親子丼自体が塩分高めですので、漬物の食べ過ぎには注意しましょう。
まとめ
親子丼に最適な鶏肉の部位及び親子丼の利点と欠点をご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。
親子丼は1891年に誕生してから現代に至るまで多くの人々のお腹を満たしてきました。
戦後の日本を代表する小説家であり劇作家の三島由紀夫氏や政治家の鳩山一郎氏といった偉人たちの胃袋を魅了してきた親子丼を是非、今晩の夕食にいかがでしょうか?