特に触る機会がほとんどない非常袋に入れられた缶詰やレトルト食品の場合、数年前に賞味期限が切れたものが入っているなど恐ろしいことになっていることも多々あります。
「でも、賞味期限はその期間内であれば美味しく食べられるという表示だから切れていても食べれるよね」と思っている方も多いのではないでしょうか。確かに賞味期限は、美味しく食べられる期間を表す表示ですが、必ずしも安全に食べられるという保証はありません。
そこで、今回は缶詰の賞味期限が過ぎてしまった場合、食べても安全かどうかをご説明します。
賞味期限が切れた缶詰は食べてもいいの?
あっ缶 / asobitsuchiya
缶詰やレトルト食品は、賞味期限が多少過ぎてしまってもすぐに食べられなくなるというものではありません。
長期保存が可能な食品類の多くは、密閉された後、加熱殺菌が行われるため腐敗の原因となる微生物を殺滅しています。そのため、缶詰やレトルト食品内に新たな微生物が進入しない限り、賞味期限が過ぎても中身が腐ることはありません。
ただ、賞味期限とは「その期間内であれば、美味しく食べられる」ことを表す期日表示なので、食べられなくはないが美味しくないという可能性もあります。
ですが、缶詰やレトルト食品に
・サビがみられる
・ふたや容器が膨張している
・ふたを押すと凹む
などの異常が見られる場合は、食べると危険ですので安全を十分に確認したうえで速やかに処分するようにしてください。
まとめ
今回は缶詰の賞味期限が過ぎてしまった場合、食べても安全かどうかをご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
缶詰やレトルト食品は、高温多湿の場所や直射日光の当たる場所で保管すると、賞味期限内であっても品質劣化に繋がり、食品としての安全性が損なわれる恐れがあります。
缶詰などを保存する際は、25℃以下の涼しくて風通しが良く、湿気の少ない場所で保管すると安全に保管することができますので、1度缶詰やレトルト食品が保存されている場所を見直してみてはいかがでしょうか。