特に、水温が上がってくる3月から5月に獲れるあさりは、産卵へ向けて栄養をたっぷりと蓄えていますので、肉厚で弾力があり、身がプリップリしており、春休みやゴールデンウィークを利用して、朝から潮干狩りへお出かけする方も少なくありません。
しかし、潮干狩りで獲ってきたあさりを塩抜きせずに、そのまま料理の食材として使ってしまうと、完成した料理が塩辛くなってしまい、とても食べられたものではありません。
そこで、今回は正しいあさりの塩抜き方法をご紹介します。
正しいあさりの塩抜き方法
【必要なもの】
・あさり
・ザル
・ボウルまたはバット
・新聞紙[下準備]
・あさりの塩抜きを行う前に、必ず砂抜きを行ってください。【手順】
①砂抜きを終えたあさりを、食塩水(海水)から上げます。②砂抜きに使用した食塩水を捨て、テーブルの上に新聞紙を敷きます。
③ボウルまたはバットにあさりを移し、さきほど敷いた新聞紙の上に乗せます。
④1時間ほど、そのまま放置したら、塩抜き完了です。
【ワンポイント】
・塩抜き中は、部屋の温度が高くない場所で行いましょう。・直射日光の当たらない、暗くて風通しの良い場所で塩抜きをしましょう。
・冷蔵庫のなかで塩抜きを行うのは避けてください。
・あさりが重ならないように、注意しましょう
。
・塩抜き中は、あさりから“ピュッピュッ”と水がでます。汚れても良い場所で行いましょう。・塩抜き前にあさりの表面に付着した汚れを真水で洗ってしまうと、殻を固く閉じて塩抜きをしなくなってしまいます。汚れを落とす際は、塩抜きが完了してからにしましょう。
おすすめのあさり料理をご紹介!
砂抜きと塩抜きを終えたあさりは、食感も良くなり、旨味もたっぷり含まれた状態になります。そこで、あさりの食感と旨味を活かしたおすすめの絶品あさり料理を3つご紹介します。
えびとあさりのアクアパッツァ
イタリアを代表する料理「アクアパッツァ」といえば、タラやスズキなどの白身魚やトマト、ブラックオリーブに白ワインなどを使って作るイメージがありますが、たまには、エビやあさりをたっぷり使って魚介の旨味たっぷりのアクアパッツァを作ってみませんか。
名前だけ聞くと、作るのが難しそうに思えますが、料理が苦手な方でもパパッと簡単に作ることができますので、とってもオススメです。
あさりのガーリックライス
あさりのむき身とネギを味噌で煮込んだものを汁と一緒にかけた丼物「深川飯」もオススメの食べ方のひとつですが、たまには、手間暇をかけてガーリックライスを作ってみませんか。
あさりの旨味がたっぷり染み込んだガーリックライスは、遊び疲れて食欲の無いときでも、パクパク食べられるスタミナメニューです。
参考:https://www.unilloy.com/recipe/tomo/20150601_1210.html
フルタデーティ
バルカン半島南西部にあるアルバニア共和国は、アドリア海に面しており、獲れたて新鮮な魚介類を使った料理がたくさんあります。フルタデーティとは、アルバニア語で、魚介類という意味をあらわす言葉であり、あさりやムール貝、エビ、タコ、イカなどの魚介類を1度ゆでこぼし、レモンとオリーブオイルだけで味付けした、とってもシンプルな料理です。ゆで汁は、スープ料理などに活用できるため、とってもお得です。
参考:http://jp.ndish.com/recipe/re00103/
まとめ
あさりの塩抜き方法とおすすめのあさり料理についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。砂抜きと塩抜きを終えたあさりを調理する際、流水に当てて、貝の表面をゴリゴリ洗ってください。
あさりの表面には、泥などの汚れや腸炎ビブリオ菌などの雑菌がたっぷり付着しています。これらの汚れや雑菌をしっかりと落とさずに調理してしまうと、体調を崩してしまう恐れがあります。
また、キッチンであさりを洗ってしまうと、他の食材や食器・調理器具に汚れや雑菌が移ってしまいますので、屋外に設置されている水道を使って洗いましょう。