『脂質が多いと太りそう』と思った方も多いと思いますが、アボカドに含まれている主な脂質は、不飽和脂肪酸の1種である「オレイン酸」や「リノール酸」であるため、生活習慣病の原因となるコレステロールや中性脂肪の数値を下げる効能を期待することができます。
また、たんぱく質や各種ビタミン・ミネラル、食物繊維などもバランス良く、豊富に含まれていますので、ダイエット効果を期待できると、幅広い世代の男女から注目を集めています。
そんな栄養満点なアボカドですが、みなさんはアボカドにどのような栄養分が含まれているのか、どのような効果や効能を得ることができるのか、などを詳しくご存知ですか。
今回は、意外と知られていないアボカドに入ってる栄養分と気になる効果や効能についてご紹介します。
アボカドの栄養分
アボカド100g (可食部)あたりの栄養分
アボカドは、果物類のなかでもトップクラスのたんぱく質含有量を誇ります。このたんぱく質を構成しているアミノ酸には、必須アミノ酸が多く含まれており、健康なカラダを維持したり、美肌を保つために欠かせない存在となっています。
また、アボカドには、14種類のミネラルと11種類のビタミン、そして食物繊維がバランス良く、豊富に含まれています。これらの栄養素には、3大栄養素やアミノ酸の代謝を促したり、貧血や肝臓に脂肪が貯まるのを予防するなどの働きがあります。
主なアボカドの効能
コレステロール降下作用
アボカドには、たくさんの脂肪分が含まれていますが、そのほとんどがオメガ9のオレイン酸です。
オレイン酸は、他の脂肪酸と比べて酸化しにくい性質を持っていますので、体内に悪玉コレステロールを下げることができます。コレステロールは、酸化することで血管内部に付着し、血管を詰まらせてしまう厄介な存在ですので、オレイン酸によってコレステロールを下げることができれば、動脈硬化や脳梗塞などの生活習慣病を予防することができます。
むくみや高血圧を予防
高血圧の主な原因は、過度な塩分摂取による場合が多いため、体内のナトリウム量のバランスを整えることで予防や改善を期待することができます。
アボカドにはカリウムが豊富に含まれていますので、細胞の浸透圧の調整や筋肉の収縮を正常に保つことができるようになり、むくみや高血圧を予防する効能を得ることができます。
生活習慣病の予防と改善
オレイン酸などの不飽和脂肪酸をはじめ、18種類のアミノ酸、14種類のミネラルと11種類のビタミン、そして食物繊維をバランス良く、豊富に含んでいるアボカドは、生活習慣病の予防と改善に効果を期待することができます。
便秘改善
生食可能な果物類のなかでトップクラスの食物繊維含有量を誇るアボカドは、腸内環境を整える効能があり、便秘の予防や改善に効果を期待することができます。
また、アボカドにはオレイン酸も含まれていますので、食物繊維とオレイン酸の働きによって、よりスムーズな排便を促すことができるため、辛い便秘でお悩みの方にオススメです。
ダイエット効果
アボカドに含まれる食物繊維の量は、バナナのおよそ5倍も含まれており、便秘の予防や改善に効果を発揮すると言われていますが、もう1つ食物繊維には満腹感を与える作用がありますので、食べ過ぎを防いでダイエット効果を期待することもできます。
美肌効果
アボカドには、「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEをはじめ、お肌の保湿に欠かせないセラミドを生成するリノール酸とリノレン酸、髪とお肌を健やかに保つパントテン酸、お肌の老化を防ぐビタミンC、非常に強力な抗酸化作用を持つコエンザイムQ10など、美肌維持に欠かせない栄養素がたっぷり含まれています。
まとめ
アボカドに含まれている栄養分と気になる効果や効能についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
これまで、テレビや雑誌などで健康や美容に良いと紹介されていたから、何気なくアボカドを食べていたという方もたくさんいたと思いますが、アボカドは非常に栄養価の高いフルーツですので、食べ過ぎてしまうと、健康や美容に悪影響を及ぼす危険性があります。
アボカドの摂取量は、1日半個が適量とされていますので、健康や美容のためと言って、アボカドを1日1個食べ続けるのは控えた方が良いでしょう。